日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -29ページ目

缶、瓶、ペットボトル 「アンストッパブル」

昨晩は早めの就寝だった。

そして、

またもや奇怪な夢を観た。

エイリアンの地球侵略。

我が国は、全世界に先立ち侵略者撃退のための画期的な兵器建造に乗り出す。

地平線から屹立する槍状の巨大な建造物。

それは遥か上空にまで伸び、青白い光を放っていた。

我が国の指導者は、大勢の聴衆を前に壇上からこう語りかける。



これが最後の切り札です。

みなさんご安心ください。

必ずや凶悪な侵略者を撃退してみせます。



「必ず」なんて言葉を簡単に使うな。

必ずとか、ぜったいなんてこと、

この世の中にないんだよ。


これは、

「ぜったいに」

失敗するだろう。


私はそう思いながら、彼の話に耳を傾ける。


彼は何時しか壇上から降り、集まった人々と握手を交わし、

笑顔で談笑する。


私も彼と言葉を交わした。



普通のおっさんだった。

これは駄目だ。

この国もおしまいだ。


私は心の中で悲観する。


一瞬空が暗くなった。


どうやら「敵」が現れたらしい。


もうおしまいだ。

みんな死ぬんだ。


私は覚悟し、

と同時に目が覚めた。



今日は休日だった。

キッチンと部屋に溜まった膨大な量の、


缶、

酒瓶、

ペットボトルを袋に詰め、

いっぱいになると、

歩いて20秒ほどに位置するゴミ集積場に運んだ。


5回ほど往復してきれいになった。


パスタを茹でて、レトルトのソースをかけて食った。


私はコーヒーを啜りながら、今朝ほど観た夢の事を考えていた。

何故、あんなばかばかしい夢を見たのか?


理由はすぐに思い至った。


昨日、アンストッパブルという映画を観たためだ。





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暴走列車を鉄道員が止める単純な話だったが、

事件が勃発したときの鉄道会社の上層部の対応が、

震災時の、歯痒いばかりの原発事故の対応を連想させた。


列車が暴走を始めた時点で、

現場の監督者が列車を脱線させることを、

会社の上層部に早々に進言するが、

上層部は損失を恐れ、それを却下する。


無謀な方法で列車を停止させようとするがことごとく失敗し。

まあ、この先はハリウッド映画お得意の展開となる訳だが、



映画の中の世界も、

現実も、


利益保全を優先しため判断が遅れ、

更なる損失を招くという図式に辟易だ。

かんべんしておくれよ。


それで「想定外」だなんて、

子供の言い訳より酷いわな。


この世の中に、「絶対」に安全だなんてことは無いに決まってる。




そして今日も、

放射性物質が降り注ぐ。




いったい誰が責任とってくれるの?

彼女

彼女は、

笑顔がキュートだった。


酔っぱらい、頬を赤らめ、

焦点の定まらない視点が、

私をきゅんとさせた。


彼女が非情で、

性格もキツく、


私の手に負える存在ではないのだけれども、


どうしようもないほどに、

かわいらしく、

そして、きれいだった。


「これでも、大分柔らかくなったのよ」


といって、彼女は笑う。


私はナイロンに包まれた彼女の足を、

盗み見る。


遠い存在。

されど、


手に届くところにいる彼女。


私は彼女の気配を感じながら、

直視する事すら出来ず、


何かの拍子で、

彼女の興味が私に向くのではないかと、

妄想する。



彼女は、


笑う。


そこそこに美しく、


しかし、ひどい性格の女であって、


そして私は、

いつもそんな女に恋をした。





いい加減、

学習しろよと、

私の良心がささやく。


それは本能とは真逆の、



なんの慰めにもならない、

戯言だった。



アナログ

手書きが、実に気持ちがよい。

たかが筆記用具を変えただけで、

こうも違うものか、と驚く。


ボールペンから、


万年筆へ。


それだけで、世界が変わってしまった。


しかし、

手帳へ記入する事など、ほとんどなかった。

デキるビジネスマンでもなく、

スケジュールもがら空きだった。



私は仕方なく、


手帳へ詩を書く。

思った事を書く。

人には見せられない、


希望も。


少しだけ、

字が上手くなったような、

錯覚に陥って。












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