日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -24ページ目

はじめての登山 第一話

深夜家を出て、早朝、登山口に到着した。

私の他に二台車があった。

外はまだ暗かった。

日々を生きる。~モラルハラスメント。離婚。解雇。そして、これから。

5時を過ぎ、外が明るくなった頃、

私を除く他の二台の登山者は山へ向かったらしい。

私はザックを背負い、

登山道へ入った。

$日々を生きる。~モラルハラスメント。離婚。解雇。そして、これから。

$日々を生きる。~モラルハラスメント。離婚。解雇。そして、これから。

まず始めに森を抜け、沼に出なければならなかった。

最初の行程で、

岩が露出した結構な斜面を登らなければならず、

おまけに雨上がりで濡れていたため、

それなりに大変な思いをしながら、

森の中を進んだ。

私は何故か、

映画ランボーの、

ランボーがナイフ一本で逃げ込んだ、

あの森を連想した。

そう、

男が逃げ込む場所にはちょうど良い。

勿論、私ではなく、

サバイバル能力を備えた、

本物の男ならば、だが。

帰りもこの道を下るのか、と思う。

何カ所かは、登れはしたが、

下れない、と思えるような急峻な斜面もあった。

$日々を生きる。~モラルハラスメント。離婚。解雇。そして、これから。


地図を確認する。

ちっとも進んでいないじゃないか。

なだらかな斜面を歩いているときは問題なかったが、

がれ場を這い上がるような斜面が続くと、

息が上がった。

途中、何度も立ち止まり、

ペットボトルの水を流し込んだ。


「山頂まで行けるのかよ。こんな調子で」


やがて、沼へ出た。

そこから見える山肌は、

普段みる景色と明らかに違っていた。

どこかへ旅行して、

展望台からみるような、

いわゆるきれいな景色がそこにあった。



$日々を生きる。~モラルハラスメント。離婚。解雇。そして、これから。



つづく

山へ

何を求めているのだろうか?


自然との調和?

適度な運動?


それとも、


山ガール?



私はふと思い立ち、山へ登る事を決意した。

本来は海派で、

若い頃、バイクで山へ分け入ったくらいで、

山が好きかと言えば、それほどでもなく。


それでも、

無性に登山というものを(ライトトレッキングだが)経験したかった。




ネットで必要なものを調べた。

アウトドアショップにも行った。


レインウエアや、ズボンなど、驚くほどの値段だった。

金はなかったので、

形から入るのは諦めた。

その気になれば、ジャージでも登れる。



必要最低限のものだけ買う事にした。


ザックはホームセンターで千円だった。

カッパは100円ショップ。

水筒はペットボトルで十分だ。


服装は普段着でかまわないだろう。


行動食というものが必要だという。

それも、100円ショップでキャラメルなどを買った。


必要なものをそろえると、

あとは、山へ行くだけになった。


そう。


それだけ。





映画 「リトルランボーズ」をみて

映画館の予告編で、この映画を知った。

観たい、と思ったが、

結局のところ、この映画は私の住む地域では上映されなかった。

かといって、上映地域まで足を運んでみようとも思わなかったのだった。


しかし、


今日、この映画をDVDで観て、

映画館で観なかった事を、

私は後悔した。



物語はざっとこんな感じだ。

宗教上の理由で、すべての娯楽を禁じられた主人公ウィル。

テレビも禁じられ、

学校の映像授業も、

ひとり廊下で自習をする。

そんな彼は空想の世界で生きている。

(聖書にびっしりと、オリジナルの漫画を書いて楽しんでいる。これを観て、自分のガキの頃を思い起こした)

彼と映画を撮る事になるカーターは、

そばにいる唯一の肉親たる、兄にすら相手にされず、

学校では問題児であった。


ウィルはカーターの家で、

おそらくは人生で初となる映画を観る。

それが「ランボー」だった。

ランボーは、虐げられた一人の兵士の話である。

それが主人公ウィルとカーターに重なる。


映画制作を通して、二人の友情は深まり、

また、傷つき、

様々な出来事が起こる。


主人公と友人の関係は、

二人の容姿も含めてスタンドバイミーを彷彿とさせた。


しかし、この映画を観終わった後の余韻は、

個人的にはそれ以上だった。

良作である。

最近は映画を観る気力もなくなっていたし、

観たとしても、

たいして面白い作品には巡り会っていなかった。

そんな中、

ひさしぶりに心に残る作品に出会えた感がある。







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