関係ないだろう、それって
「私の知る限りで、一晩に150万使った」
渦中のIT企業の元社員が、ワイドショーでべらべらとしゃべっていた。
反吐が出そうだった。
そんなことは、事件となんの関係もないじゃないか。
個人のプライベートな部分をぶちまけて、なんになるのか。
事件が発覚したから、そのようなことを(顔を隠して)言っているのだろうが、逆に言えば事件発覚以前には言えなかったとも言える。
見ているこちらとしては、とても気分が悪いのだった。
何か事があると、急に掌を返したようになる悲しき人間のありよう。
読者の皆様は、どう思われますか?
プライド
妻が俺をなじった。
そんな、俺たち夫婦の言い合いを見ていた営業マンが、こう言った。
「どうか、男のプライドを傷つけるようなことは、言わないでください」
そして、夫婦でものを選ぶときに、よくある光景だとも言っていた。
俺は、はっとした。
プライド。
そんなものを、もたないまま、俺はここまで来てしまったのではないか。
妻になじられながら、黙って耐え続ける、自尊心のかけらもない男なのか。
いつまでも、その営業マンの言葉が頭から離れなかった。
その後も、いろいろと見て回った。
話をする。
時々、妻は意地の悪いことをいい、俺を罵った。
気がついたら、言い返していた。
黙って耐えることなどは、もう、出来はしなかった。
