日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -223ページ目

金の問題だけだ。

それさえクリアされれば、いつでも出て行く。



いきなり、枕もとで声がして、俺は目覚めた。

妻は腰にてをかけ、俺を見下していた。


それから、ありとあらゆる侮蔑の言葉を浴びせられた。

それでも、腹は立たなかった。

まさかと思いつつも、そうあってほしくないと思っていたこと。

それが今、妻の口からはっきりと告げられたのだ。


終わった。

思ったのは、それだけだった。

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強い風が、心地よかった。

海の風。

やはり、海はいい。

ジョッキ一杯の生ビールを飲みながら、俺は呟いた。

それがたとえ、薄汚れた海面でもだ。

船のデッキから見える景色は、ビルやコンテナが並ぶ、味気ないものだった。

それでも、心地よかった。

妻と娘は、強風に耐え兼ね、船室である。


しばらくして、携帯が鳴った。

妻からだった。

届かない、怒り

家の事をしていても遊んでいるとなじりられ、仕方なく居間でじっとしていても理由もなく怒鳴られる。

耐え切れずに外に出ても遊んでる、か。

俺はいったいどうすればいいんだ?

人生最大の失敗とか、ありとあらゆる侮蔑の言葉で罵倒され、それでも 黙って耐え続けなければいけないのか。




車で家を出て間もなく、妻からのメールに対してそう返信した。


しばらくの間、返信はなかった。

数時間後、着信音。



女子供だけで物騒だから、誰かに泊まりに来てもらってもいい?

俺は携帯を握りしめながら、刹那、固まった。