晩飯
今日も、部屋の掃除を行った。
PCが鎮座するデスク周りは綺麗になり、気分も大分よくなった。
部屋の照明が電球で、酷く暑い以外は。
7時過ぎに妻子が帰宅した。
思った通り、いつもの言葉が妻の口をついて出てきた。
「夜は、食べるものないからこれ食べなさい」
そう言って、娘の前に出されたものは、トウモロコシだった。
娘がむさぼるようにして、一つたいらげた。
続けて2本食い、風呂に行った。
俺の分は無いようだ。
雑用をすませてから、何か作ればいいだろう。
ひととおり、仕事を終わらせると、目に疲労を感じた。
何故か腹も減っていない。
台所に行き、冷蔵庫の中をのぞき込んだ。
扉を開けたとたん、臭気が鼻腔を刺激し、吐き気がした。
晩ご飯は、無しでいい。
コップに水をくんで、飲むことを2回繰り返した。
吐き気は収まったようだ。
今日はこの辺で、寝ることにしよう。
お掃除
気力が湧かない。
やることを、ノートにメモしても、ほとんど実行に移せない。
理由はわかっていた。
部屋が汚い。散らかっているからだ。
部屋の状態は、俺の精神状態を表しているに等しい。
汚い部屋に入ると、やる気も失せる。
当然だった。
風水というものがあるが、どれだけ気持ちよく生活できるか。
その方法論であると、俺は思っている。
我が家は、綺麗だった。掃除も行き届いている。
俺の部屋以外は・・・。
仕事とバイト。
帰宅後は寝るだけ。
部屋の中など、どうでもよくなっていた。
それでも俺は、部屋の三分の一を片付けた。
45リットルのゴミ袋が、すぐにいっぱいになった。
二つ目のゴミ袋に取りかかったところで、手を止めた。
どんなことでも、一度にはできない。
ゆっくりやるのだ。
焦り。
今までの、ありとあらゆる失敗の原因は、大体はそれなのだった。
これほどまでに、部屋が荒れたことなどなかった。
何故なのか。自分でもよくわからなかった。
ただ、部屋を眺めるとうんざりすることだけは確かだった。
酒が飲みたかった。
しかし、酒はなく、水を飲んで喉の渇きを癒した。
上を向いて歩こう
気分が悪いとき、俺はあることをする。
遠くを眺めるのだ。
視界いっぱいに広がる空だったり、夜空に輝く星だったり。
不思議と効果は絶大なのだった。
些末なことに、心を奪われる。小さなことに目を奪われるから悩むのだ。
悩まない人間など、信用できないが、悩みが多すぎてもだめだ。
心が描く、マイナスの思考に、自分が引き寄せられてしまう。
腹が減ったので、近所のスーパーへ買い物に行った。
インスタントラーメンと、缶酎ハイ。
金は持っていないので、カードで買った。
スーパーを出て、俺は空を眺めた。
雲がかかり、何も見えなかった。
町の明かりが微かに反射して、雲空がほの暗く輝くだけだった。
帰宅すると、妻子がいた。
「なにもないから、これを食べて」
妻が娘に言っていた。
一皿に盛られたスクランブルエッグのようだった。
「今日はどこに行ったんだい」
妻が部屋から出ると、俺は娘に尋ねた。
「金魚掬いしてきたよ。紙が破れにくいんだ」
「それはよかった。たくさん掬えたのかい、金魚」
「うん」
妻が部屋に戻ってきたので、会話はそこで終わった。
俺はキッチンに行き、自分の飯を作りにかかった。
妻子は風呂に入っていた。
飯を腹に流し込むと、パソコンを起動した。
俺は、こうしてブログを書いている。