悪夢~将来、現実に起こらないことを願う
ブログネタ:「夢で良かった!」と思った夢
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俺は一人ショッピングセンターにいた。
買い物をするでもなく、店内を歩き回っている。
階段を上る。
ワンフロアーごとに、2階、3階、と。
どのくらいフロアーを上に登ったのだろうか。
ふと目の前に現れたのは、全面がガラスで仕切られた休憩室のようなところだった。
足下にビルが立ち並ぶ町並みが遥か彼方まで続き、キザキザの地平線を形作っていた。
夕日でオレンジ色に色づくその光景に、俺は目を奪われていた。
それはいきなりだった。
視線の先がいきなり光った。
「光を見るな!」
怒鳴り声が俺の後頭部を打った。
目を伏せる。
そして恐る恐る、視線を戻した。
きのこ雲が上がっていた。
すぐに俺は背を向け走り出した。爆風が背中をたたきつけてくると同時に炸裂音が轟いた。
気がつくと、小高い丘の上にいた。
眼下に道が続いていて、車が列を成していた。
渋滞。
車列はまったく動いていなかった。
ルーフに荷物を括り付けた車も見受けられる。
あきらめて車を降り、歩いている者もいた。
空は真っ暗だ。
昼間なのに、真っ暗だった。
黒い灰が降り続いている。
これが死の灰なのだ。
そう思ったとき、俺は身震いとともに目を覚ました。
ちょっと遅れて~節分のこと
帰宅して、食卓をのぞくと既に食事は終わっていた。
当然だった。
妻と顔を付き合わせて、飯を喰う気には、どうしてもなれなかった。
食卓の上は、洗濯物などが山積みにされ、俺が飯を食う場所など無かった。
仕方なく、というより、いつもやっていることなのだが、キッチンで飯を食った。
立ったまま、喰った。
自室で喰うより、いくらかは暖かいからだ。
だから立ち食いでも、かまわない。
時々、妻が当てつけのように、扉を音を立てて閉める。
俺は苦笑した。
他人が、同じ家の中に住んでいる。
その心持ちは変わらない。
俺がその他人で、妻の自尊心を維持するためだけに存在する奴隷だった。
リビングには、紙で出来た鬼のお面があった。
子供っぽい絵柄で、いかにも娘が喜びそうだ。
数年前までは、俺がそれをつけて豆を蒔いたりしたものだ。
それも、今は遠い記憶だった。
娘の声がして、帰宅してから、まだ一度も顔を見ていないことに気付いた。
そっと、娘の顔を見る。
妻も一緒で、大きな音とともに、扉が閉まった。
俺は口を歪めた。
苦笑するしかない。
自室の入り口に、豆が落ちていた。
俺がいない間、妻娘が節分の儀式を執り行ったのだろう。
「鬼は外、か」
俺は呟いていた。
つぶやきは、妻の耳には届いていないことだろう。


当然だった。
妻と顔を付き合わせて、飯を喰う気には、どうしてもなれなかった。
食卓の上は、洗濯物などが山積みにされ、俺が飯を食う場所など無かった。
仕方なく、というより、いつもやっていることなのだが、キッチンで飯を食った。
立ったまま、喰った。
自室で喰うより、いくらかは暖かいからだ。
だから立ち食いでも、かまわない。
時々、妻が当てつけのように、扉を音を立てて閉める。
俺は苦笑した。
他人が、同じ家の中に住んでいる。
その心持ちは変わらない。
俺がその他人で、妻の自尊心を維持するためだけに存在する奴隷だった。
リビングには、紙で出来た鬼のお面があった。
子供っぽい絵柄で、いかにも娘が喜びそうだ。
数年前までは、俺がそれをつけて豆を蒔いたりしたものだ。
それも、今は遠い記憶だった。
娘の声がして、帰宅してから、まだ一度も顔を見ていないことに気付いた。
そっと、娘の顔を見る。
妻も一緒で、大きな音とともに、扉が閉まった。
俺は口を歪めた。
苦笑するしかない。
自室の入り口に、豆が落ちていた。
俺がいない間、妻娘が節分の儀式を執り行ったのだろう。
「鬼は外、か」
俺は呟いていた。
つぶやきは、妻の耳には届いていないことだろう。


