日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -152ページ目

沖縄の味

最近食べたもので一番おいしかったもの ブログネタ:最近食べたもので一番おいしかったもの 参加中
本文はここから


いつものことだった。

妻、義母、娘がそろってどこかへ出かけた。


(後になって、温泉に出かけたことが判明したのだが)


俺は朝起きると、キッチンで食い物を探した。

釜一杯に飯が炊かれていて、鍋には、ゴーヤーチャンプルーがあった。

朝昼晩と、それを食った。

豆腐と豚肉、それにゴーヤと、鰹節。

絶妙の組み合わせだった。


妻の作る料理の中でも、もっとも好きな料理の一つだった。

三食分には足りなかったので、惜しみながら喰って、一日食い延ばした。




夜。

就寝前。

皿を洗い、釜を洗い、一日が終わった。

安酒を睡眠薬代わりに、布団へ潜り込んだ。



朝、自室の扉が開け放たれ、俺は目覚めた。

何かが部屋に投げ込まれた。



鍋だった。



昨夜、ゴーヤチャンプルの鍋を、洗い忘れていたのだ。


俺は鍋をそのままにして、仕事に出かけた。




日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。

↑いつもクリックありがとうございます。


ペタしてね



くそったれ!ゴールデンウィーク

祝日も仕事だった。


決まった曜日に休むだけだ。


当然だが、土日も糞もなかった。


その僅かな休日が、ゴールデンウィークに重なった。





祝日とともにやってきた義母も、女房も、娘も、朝、目覚めると跡形もなく消え去っていた。



奴らが喰った残りの飯があった。


俺は何ヶ月かぶりに、ゆっくりとテレビを観ながら、朝飯を食った。




Uターンラッシュ。


高速道路の渋滞予想。


豚インフルエンザ?




どこか遠い国の出来事のようだった。


何処のチャンネルも、つまらなかった。



一番端っこにあるチャンネルを押し、俺は画面に釘付けにされた。




東京を空撮するだけの奇妙な番組だった。


最終的に、富士山まで空撮するという。



しばらく夢中になっていたが、箱根まで来たところで俺はテレビを消した。



図書館に行きたくなったが、車が無く、歩いていこうという気も起きなかった。


40分は歩かなくてはならないのだ。




本が読みたい。


映画が観たい。


小説が書きたい。



頭の中に浮かんだ、休日にやりたいことはたったそれだけだった。





そして、全てが面倒になった。



目をつぶり、ゆっくりと開く。


視界の端の方に、酒瓶があった。



俺はそれを乱暴に掴んで、酒を飲み始めた。





日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。

↑いつもクリックありがとうございます。



ペタしてね





ゴールデンウィークつながりで、私の書いた小説


サスペンス? 


ゴールデンウィークに、仕事に出かけ、交通事故で重体になる悲しき男のお話です。

不可解な悪夢に連日うなされ……。

あっと驚く結末が。

是非、読んでみてください。


義母よ。やっぱりあんたもか。

娘のわがままが始まった。


怒り方が、妻によく似ている。


義母はその姿に閉口した。


しかし、子供らしいわがままだった。


俺からみると、許せる範囲だし、子供の言うことで、たいした意味など無かった。



しかし、義母にとっては容認できないようだった。



「そんな大きな声で怒鳴って、ご近所さんはびっくりするじゃない」



やっぱり世間体第一か。


孫の気持ちより、世間体。


俺は妻との類似性に、苦いものを感じた。




しばらくすると、娘は機嫌をなおし、義母と遊び始めたようだった。


何かで手を汚したのか、義母が娘に手洗いを要請した。


洗面所で手を洗い終え、娘が信じられないことを、言った。



「このタオル、お父ちゃんが使ったタオルだから汚い」



子は、親の姿を見て育つ。


言動も、そっくり真似をする。


妻が常日頃、娘の前で同じことを言っているだろう事は、容易に想像がついた。


義母は、孫のその言葉を否定も肯定もしなかった。


いや、何も言わなかったと言うことは、肯定したことと一緒だった。


俺は、義母が娘を注意するだろうと期待していたのだ。




期待した台詞(汚いなんて、そんなこと言ってはいけませんよ)





まあ、どうでもいいか。




どうせ奴らは、俺を甲斐性なしの馬鹿男としか思っていないのだから。





日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。

↑いつもクリックありがとうございます。



ペタしてね