詩 「雀」
晴れた朝だった。
米を車に積んで、自動精米所へ行った。
コインを投入して、精米を開始すると
雀が一羽、ぴょんぴょんと跳ねながら、近寄ってきた。
バカにかわいらしいじゃないか。
俺は腰をかがめて思わず雀に手を伸ばした。
真横を向いている。
奴らの目は、真横に付いているからだろう。
その目玉の一つを、首を傾げて、上の方向に向け、俺を窺っている。
俺は雀の目を見て、何を考えているのか分かったような気がした。
精米機の周りに散らばっている米粒を拾って、雀に投げた。
雀は飛びずさり、すぐに舞い戻って、米粒を喰った。
だんだんと近くに米粒を撒いて、雀をおびき寄せた。
うまくいけば、掌から直接米粒をやれるかもしれない。
しかし、距離は永遠に縮まらなかった。
手を差しのべれば遠ざかり、知らんふりをすると近寄ってくる。
幸せとはそんなものだろう。
雀の愛らしい姿に目を細めながら、俺は思った。
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