日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -130ページ目

半休

仕事は休みだったが、バイトがあった。

外がまだ暗いうちに起床し、俺はバイトへ向かった。


車で走っていると、空が徐々に明るくなってくる。

まだ薄暗い空は驚くほど高く、遥か彼方に紫色に染まる雲が流れていた。

美しかった。



バイトを終えて、家路へ。

睡魔は断続的に、訪れた。

そして。

今日も無事に家に着いた。


仕事が休みなので、体を休めたかったが、どこかに出掛けるならばそれもいいと思った。


居間で娘とテレビを観た。

それから、いつの間にか眠ってしまった。


目覚めると、俺は異変に気付いた。

俺の娘の母親が、やたらと不機嫌だったのた。


「何で私が全てをしなくっちゃならない訳!」


俺は答えなかった。

「お母さんは疲れたから、少し寝るからね」

俺の娘の母親が、娘に言った。


休日。


俺は家から、一歩も外へ出なかった。

小遣いがなくなった。


殆どすべて、酒に使ったようなものだった。


飲まなくては、やってられない。



もしも、世界中で酒を禁止したならば、ほぼ間違いなく自殺者が急増することになるだろう。


少なくとも、酒を飲んでいる間は、死にたいなどと考えなくて済むのだから。



酒を飲む。


それは、俺の唯一の楽しみでもあった。




今日も。


昨日も。


一昨日も。



酒を飲んでいる。



明日はバイトが休みだったんだな。



だから、いつもより酒を多く飲もうと思った。



しかし、それはかなわなかった。



すぐに眠くなってしまう。




疲れてるんだろう。




もう、寝るか。



俺は最後の一杯をコップに注ぎ、ストレートで飲み干した。





日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。


↑いつもクリックありがとうございます。


ペタしてね

体育会系とは?

バイトも終わりの時間にさしかかった頃。


怒号が聞こえてきた。


「なんだ、あ~、てめ~」


先輩、後輩といった関係なのか。


どちらもガキだった。



前日は、おっさんがガキを口汚く、大声でなじっていた。



俺はげんなりすると同時に、鼻白んだ。



同じバイトのお兄ちゃんへ、目配せする。


それから俺は言った。


「ここは、いつも不穏な空気が流れてますね」


バイトのお兄ちゃんは、一瞬固まったが、すぐに意味を理解して言葉を返してくる。



「ああ、ここって、体育会系ですからね」


「……」



俺は、返す言葉がなかった。



こんなクソガキどもの集団が体育会系とは、本当の体育会系の人に失礼な。



非体育会系の俺が言うのも何だが、礼節を重んじるのが体育会系だろう?


それは目下の者のみに、有効なのか。


いくらなんだって、感情的に、与太公みたいな言葉で相手を罵っていいはずがない。


目上の者が絶対君主で、下の者はどんな理不尽でも甘んじて受けるしかない。


絶対服従。


それが、一般的な意味で言う「体育会系」なのだろうか?



この国の「体育会系」ってそんななの?


(体育会系の学生が就職時に、有利だというが、それって、上の命令に絶対服従することになれているから?)






まあ、バイトの俺やお兄ちゃんには関係のない事ではあるのだが。




しばらくすると怒号は止み、ガキどもは、元通りのポジションでまた働き始めた。




日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。


↑いつもクリックありがとうございます。



ペタしてね