>これが小選挙区比例代表並立制という選挙制度改革によって
>大きく崩れることになる。
>発端はリクルート事件
世界最強の包括政党自民党には
他には真似できない政治家育成システムがあった
「状況の変化に応じて、右派にも左派にも姿を変える」
そんなことが可能なのもこのシステムのお陰だといえる
端的に言えば、
自民党議員は地方予選を勝ち抜かなければならない
という新人発掘法。
中選挙区では自民党同士が戦わなければならない。
そうした競争で「派閥」が最大の力を発揮したのだ。
全国津々浦々で争われる派閥ごとの競争。
地方選挙で勝ち残ってきたものだけが
市議から県議へ、県議から国会議員へと登っていく
そうして新陳代謝が繰り返される。
かつて田中角栄氏は、四分の一の支持で天下が取れると喝破した
国民の半分の支持で第一党になり、
その半分の支持で第一派閥になる。
自民党の第一派閥になれば総理の椅子が手に入る
政治スキャンダルが表沙汰になり、
自民党の支持率が落ちるたび
派閥間の争いで「疑似政権交代」してみせる
自民党内には右派も左派もある。
派閥間の疑似政権交代で、日本社会で最も多い中道層の、つまり
「サイレントマジョリティ」の支持が得られるよう工夫してきた
最強のチカラを発揮してきた「派閥の連合体」
これが自民党の強さの正体。
それを今、岸田首相は壊そうとしている。
(続く)