「人を大切にする会社は業績がのびている」は本当か

常葉大学と富士商工会議所・富士宮商工会議所の協力を得て、
富士・富士宮市内の中小企業の418社にアンケートを送付して105社から回答を得た。

 

プロットすると上の図のようになる。
（※評点が重なっている場合があります）
分析結果については今後発表していくが、アンケートの回答がない会社を含め、富士・富士宮市の中小企業418社のうち、2011～2015年決算で業績が改善した会社が136社、横這いが81社、悪化したのが201社。（東京商工リサーチ調べ）
　

ほぼ半数がこの5年間で業績悪化しているというデータに眩暈がした。
トリクルダウンなんて嘘っぱちだ。
中小企業は死屍累々じゃないか。
明らかに倒産フラグが立っている会社も多い。
　　

大企業は良くなっていると連日マスコミは報道している。
しかし、中小企業を犠牲にして一部上場企業の株価が上がっているのだとしたら、この国はどうかしている。
　
常葉大学安達研究室研究員
鈴木幸司