新年雑感 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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【集団的自衛権についての私の考え】
 安全保障政策の基本として「動的防衛力」という概念が当時の民主党政権から提示された。これは自民党政権の「基盤的防衛力」から一歩踏み込んだものだった。
「即応性、機動性、柔軟性及び多目的性を備え、軍事技術水準の動向を踏まえた高度の技術力と情報能力に支えられた防衛力」
 武道で例えれば、基盤的防衛力は「後の先」であり、動的防衛力は「先の先」ということになる。
 相手の息遣いや僅かな筋肉の動きを察知し、相手が動いた瞬間、カウンターを撃ち込むことで、その打撃力は倍増する。小さなものが大きな相手を倒す方法、それが「先の先」。
 長いリーチ、そして鋭敏な反射神経と情報収集能力が必要。
 辺境国家日本に相応しい防衛力だといえるが、現在のように情報収集を米国に頼っている状況下で「集団的自衛権の行使」にまで踏み込んでしまえば、現在米国が世界各地で行っている「テロとの戦い」に巻き込まれるおそれなしとは言えない。
 米軍が矛、自衛隊が盾という現状での集団的自衛権の行使というのは「アメリカのオペレーションに従う」「アメリカと一緒に戦う」ということだ。
 日本はイスラム国家とも友好関係を保っている。親日的なムスリムも多い。こうした現在の有利なポジションを他国に譲るべきではない。
 そうした意味で、集団的自衛権の行使については反対の立場で論評をしてきた。
 自衛権については従来の解釈でよい、日本は米国の属国ではない、という立場でもある。
 少なくとも2020年の東京オリンピックまでは、日本国内で自爆テロが起きるような事態は絶対に避けるべきであり、日本のもつ防衛力はただ一点、その目的に向けて注力すべきだと思う。