書評【和僑】 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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「プラチナタウン」の続編。
財政破綻の縁から街を救った元商社マンの山崎町長。そのアイデアをパクッた市町村が現れては消えていく中で、次に打つ手は「農業再生」と「B級グルメの輸出」!
・・・高齢者を呼び込むことに成功した「プラチナタウン」。しかし15年後、20年後にはその高齢者も減少していく、だから四井商事は事業の拡張に頑として同意しないのだ。それでも初期の成功に気をよくした一派は、町長を引きずりおろしてでも、公共事業を拡大しようと画策する。「明日の飯より今日の飯」。窮地に追い込まれる山崎・・・
この物語には、いくつものアイデアが散りばめられている。
例えば、今はやりの「B級グルメ」。ブームを一過性のモノとしないために打つべき手は、冷凍食品化して海外に輸出する、という戦略。一体どれだけのB級グルメに輸出品としての価値があるのだろうか?焼きそばやパスタじゃ無理だけど、なるほどそれだったら可能かも、という展開に目を見開かされる。
そしてもう一つ「リバースモーゲージ」。これは前作で語られたアイデアだが、今回重要な秘策として38歳の後継者に託される。山崎は町長を辞任して、自ら再びアメリカへと向かう。
「地方だからこそ出来ることがある」
だがそれを、自ら切り開く覚悟が、あなたにはあるだろうか?
町おこしを語るイノベーターたちには必読の一冊。



和僑/楡周平

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