書評【チェインギャングは忘れない】 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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作家の横関大さんをご存知ですか?
静岡県立富士高の後輩で、地元の市役所に勤めながら著作活動を続けている変わり種です。
2010年「再会」で江戸川乱歩賞を受賞。
順調に推理作家としての地歩を固めつつあります。

(以下ネタバレあり、反転させて読んでください)
今回読んだ「チェインギャングは忘れない」は前作の「グッバイヒーロー」と同じ味わいがあります。
だって、
困ってる人のために身代りになっちゃう主人公。
これって「困ってる人は助ける」という「グッバイヒーロー」のコンセプトと同じだよな・・・と思いながら読み進む。
拘置所でクリスマス殺人のターゲットを知ったからといって今度は脱獄を企てる・・・
そんな彼のために集まってくる仲間たち。
しかもサナエという初恋の彼女とのプロローグも伏線になっていて、
当然「修二ってあのシュウジだろ」と思わせといて、最後のどんでん返し。
ちょっと無理があるなあ、どっから情報を得てるんだ彼ら・・・
と思いつつ、種を明かせば刑事もグルだっていうんじゃ、
うーん、「危ない刑事」だな、まるで。

でもね、なんとなくわかる気がする。
こんなヤツがいて、こんなデカがいてくれればいいな。
・・・そんな読後感。
次回作に期待。


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