いよいよ年の瀬 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 今日で、霞ヶ関は仕事納め。永田町も年末モードに入りましたが、私は、幾つか残した課題が幾つかあり、今日まで議員会館で仕事です。明日から大晦日までは恒例の年末街宣。元旦は「朝ナマ」からスタート。来年は統一地方選挙の年でもありますので、年末年始はがんばりどころではあるのですが、全く休みを取らないと、「新たな年に向けて、気持ちを新たに」という感じにならないのが、悩ましいところです。
 年明けの展望が見えて来ません。与党の一員として、こういう環境で年末を迎えている責任を感じています。国難とも言うべきこの時期、政局が混乱する中で、国民に語りかける政治の力が落ちていないか、心配です。(12/28◎細野豪志)

細野の言う「国民に語りかける政治の力」とは何なのか、解説を試みる。
上久保誠人立命館大学政策科学部准教授の弁を引用しよう。
 
 政治家は本音では「国民からの冠婚葬祭から子どもの進学・就職などまでの便宜供与の要求に応えるために、政治にカネがかかる」と考えている。また「規制緩和・自由化、財政改革など痛みを伴う重要な政策を、国民が理解できない」と思っている。

 だから政治家は改革に抵抗するし、利益誘導に必死になる。その上、国民が政治家の失言などに過敏に反応するだけで、論理的な判断ができないと思うから、政治家は腰を落ち着けて、中長期的な観点から政策に取り組まないのだ。

 菅直人首相が「支持率1%でも辞めない」と発言したのは、よく考えると不思議である。そもそも、菅首相は正しいと信じる政策を実行するのだから、当然それで支持率は上がると考えるはずだ。それを最初から支持率激減を前提とするのは、「国民はどうせ政策を理解しない」という「不信感」を示したものだ。


菅さんの悪いところは、
自分が信じる政策を「国民は理解してくれない」と思っていることだ。
だからいつも及び腰になるし、
決断に迷っているように見える。

「国民に語りかける」のが上手かったのが自民党の小泉さん。国民は正しい判断をすると信じて、スパッと解散総選挙に持ち込んで見せた。
 
コンセンサス重視の従来の自民党政治家とは違うところが受けたのだろうが、これとよく似ているのが、実は小沢さんなのだ。
 
小沢さんは父権主義者。
党内コンセンサスには頓着しない。
悪く言えば独善ということ。
 
その小沢さんが解散総選挙に言及したようだが、
国民を信じていない菅さんに「解散」は出来ない。 
 
昨年の総選挙で日本人は「政権交代」を選択した。
そして今夏の参院選で再び「直近の民意」を示した。

世論調査に一喜一憂する必要はないが、
参議院選挙こそ、
国民が現政権に対して評価を下す中間選挙であると考えれば、本当はあの時、参院選に勝った政党との連立の組み換えが必要だった。
 
それをしないので今度は、その中間選挙に勝った政党が
「政権選択」を求めて国会の審議を妨害する行動に出る。
これって2年前の民主党がやっていたことだ。
(あの時も与党は野党の意見をいれようとしなかった)
 
まず、
こうした選挙の結果を前提にして語りかけなければ、
国民の方も納得すまい。

民主党に任せてすべて悪くなった…という人がいる。

〇〇さんに任せてみたけど、何にも変わらなかったじゃないか。
やっぱり今度は〇〇さんにお願いしてみよう・・・

そういうことじゃないだろう。

国民の意識が変わらなければ、
一歩も前進できないところまで、
この国は追い詰められようとしている。
 
日本の底力を見せるのはこれからだ。

 鈴木こうじ


・・・ふと思ったのだが、
じゃあ、いったい
この夏の参院選で勝ったのは
誰だったのだろうか。
13議席増やした「自民党」か、
10議席増やした「みんなの党」か・・・
しかし、比例代表での得票では
民主党が第一党を守りきった。

大きく減らしたのは社民・国民新。
シッポが犬を振り回している現状を見せられて、
国民は両党にNO!を突きつけた。
 
そう考えてみると、
あの時点での自民党との大連立は「あり」だったのだろうか。

国民は「安定」を志向していたのかもしれない。