毎日新聞「二転三転擁立劇」 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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毎日新聞のニュースから引用します。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090607-00000011-mailo-l22

(転機:’09知事選 自・民対決 擁立劇、二転三転)

 石川嘉延知事の辞職に伴う知事選(18日告示、7月5日投開票)に、自民党参院議員の坂本由紀子氏(60)、静岡文化芸術大の前学長の川勝平太氏(60)、元民主党参院議員の海野徹氏(60)が立候補に名乗りを上げた。石川知事の辞職表明から2カ月余り。8月以降に実施の見方が強まる次期衆院選の前哨戦の構図に落ち着くまでの動きを検証した。【松久英子、浜中慎哉、望月和美】
 ◇密室批判、相乗り頓挫
 「知事選に出馬していただけませんか」
 5月2日、県選出の2人の衆院議員が、県出身のシンクタンク理事長(62)に、こう訴えていた。衆院議員の1人は自民党の柳沢伯夫氏。もう1人は民主党の渡辺周氏。口説き文句は「相乗りでの支援」だった。
 年明けとともに、両党は民間人を念頭に「ポスト石川」を探り始めた。官僚出身の石川知事の任期は7月末まで。5選に意欲を示していたが、石川県政を支えてきた両党とも世論の「多選批判」に懸念を深めていた。
 当初は独自候補の擁立を目指した両党県連だが、衆院選を控え、知事選での全面対決を避けたいムードが強まる。県議にも「オール与党県政」を維持したい思惑があった。柳沢、渡辺両氏がそろって理事長に出馬を打診したのはこうした底流があったからだ。
 ところが流れが一変する。5月6日、自民党県連の会合で柳沢氏らが提起した理事長の相乗り擁立論に反発が続出。柳沢氏は「この議論をサスペンド(延期)させてほしい」と発言。相乗りは頓挫した。県連幹部は誤算にうめいた。「密室で話を進めた執行部への不満が噴出した」
 ◇内部対立、両党混迷
 相乗りの候補者選びが進んでいた5月3日、県東部の首長19人が三島市内に集まった。「東部から知事を出したい。そのタイミングを図っていた」(参加者の一人)。“血判状”まで用意していたという会合では全員一致で坂本氏支援を決め、出馬も要請した。絶妙の一撃に、これまで坂本氏に難色を示していた県連主導の流れが変わり、一気に「坂本氏擁立」に傾いた。
 対する民主党は坂本氏と知名度で対抗できる候補者として、榛葉賀津也参院議員(42)が浮上。榛葉氏も党幹部に直訴し意欲を見せた。しかし、県西部財界の有力支援者らが難色を示したため勢いはしぼみ、党本部に判断を預ける形に。18日、参院からのくら替えに否定的な小沢一郎代表代行の「駄目だ」との一言で、榛葉氏の芽はなくなった。
 一方、自民も坂本氏がなかなか出馬表明しないため、支援を正式決定する総務会を延期する事態に。19日の県連大会で事実上、出馬を明らかにしたが、その態度に反発する一部の県議が民主党県連に声をかけ「夢あるしずおか創造会議」を旗揚げした。
 「坂本だけは出させない」。厳しい顔で言い切った県議は、いったんは相乗り候補だった川勝氏に接触した。混迷する両党。ベテラン県議の一人はこう表現した。「史上最悪の事態だ」
 ◇一本化へ残る火種
 川勝氏の真意をはかりかねていた民主党県連が「出馬の意欲はある」と踏んだのは「5月21日の出来事だった」(幹部)。坂本氏の後援会幹部で静岡文化芸術大関係者が学長室を訪れ、川勝氏に真意をただし、川勝氏が憤然と反発したとの話が広がったからだ。
 民主党県連幹部は「半ばあきらめていたが、坂本氏サイドの動きに救われた」という。出馬を抑えようと坂本氏サイドが動いたことが川勝氏の背中を押したと見立てた。
 しかし川勝氏はこのあとも「出馬の意思はない」などとの発言を繰り返す。これに「創造会議」旗揚げの中心だった一部の自民党県議が反発。川勝氏が出馬を打ち消す発言を続けたため、相次いで会議を離脱した。
 一方、川勝氏自身は記者団に対する出馬否定発言と裏腹に、5月30日、東京都内で民主党の小沢一郎代表代行と会談。民主党県連も「間違いなく出馬する」(幹部)との手応えをつかんだ。
 結局、5日に出馬表明した川勝氏だが、民主党には懸念がある。支持層が重なる元民主党参院議員の海野氏の存在だ。海野氏は6日、静岡市葵区で数百人を集めた決起集会で「候補者を一本化するなら私だ」とけん制。火種は消えていない。<コラージュ・勝又雄三>

6月7日朝刊

 


 一度は諦めた民主党県連が、坂本サイドの動きに救われた・・・というのはどこから漏れた情報だろうか(笑) 自民党には「坂本だけは知事にしたくない」という人たちがいるらしい(失笑) 県の役人にも副知事時代の坂本さんの行状をあげつらう人たちがいる。役人にそれほど嫌われているのなら、案外「改革派知事」にはふさわしいのかもしれない。

 

 私が初めて小沢一郎さんに会ったのは、民主党参院議員だった海野さんのパーティでの事だった。当時の小沢さんはまだ敵対する「自由党」の党首であり、海野さんと小沢さんってどんな関係なんだろう・・・と訝ったことを憶えている。

 「候補者を一本化するなら私だ」と本当に海野さんが言っているのなら、一本化はホントに可能かもしれない。

 参議院選挙→静岡市長選挙→静岡県知事選挙と、海野さんは変わり身の早い人物として有名。

 小沢さんが連合と話をつけ、「10月の参議院補欠選挙での推薦」を持ち出せば、前言を翻す可能性がある。悪い話ではあるまい。

 

 しかし、民主党は戦略的には既に勝利したのだ。

 この上「戦術的勝利」まで求めて、権謀術数を繰り広げるというのはどうだろう。あんまり美しい話ではない。そこまでやるだろうか?

 鳩山さんならやるまい。しかし選挙を取り仕切るのは小沢さんだ。自民党は恐ろしい人を敵に回したものだ。

 

 yan