日経1月4日より | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 日本経済新聞の1月4日の特集に「ローマ人の物語」を書き終えた塩野七生さんへのインタビューが載っていた。その中で印象に残ったのが次のやり取り。
  
-民主主義の仕組みの中で、理想的な指導者は選ばれるのでしょうか。民主主義は絶対善なのか、という気になりませんか。
塩野 私が日本人に少しだけ違和感を感じるのは「信じすぎ」だということです。民主主義も万全ではない。民主主義はしばしばデマゴーグに左右されるのです。
-政治家が小粒になったといわれます。
塩野 それは政治家を使い捨ての存在だと思っていないからです。使い捨てだと思えば、その人間の一番いいところはどこかを考えて使いますよ。権力は「必要悪」ではなくて、何かをやるために「必要」なんです。そういう議論は二十歳そこそこの女性が「このごろの男は面白くない」と言うのに似ています。
   

ここで思い出すのは、
小泉前首相が新人議員に向かって、
「使い捨てを恐れるな」と諭したことだ。
  

あの時、多くの人は「小泉は非情だ」と誤解し、
新政権の邪魔をするなというメッセージだと受け取った。
だがそうではあるまい。
小泉さんはチルドレンたちに、政治の本質を説いただけだ。
  
中選挙区時代の「談合民主主義」は終焉し
政権交代可能な新時代に突入しようとしている。
  
小泉さんは1996年の著書の中で
「小選挙区比例代表並立制は憲法第43条に違反している」
と看破し「だから私は重複立候補はしない」と主張したが、
返す刀で、その制度を最大限利用し、民主党を粉砕して見せた。
  
一部の政党の権力者が談合によって名簿順位を握る行為は、「国会議員は国民が選ぶ」という憲法に保障された権利を侵害している。
   
しかし、その談合を操る権力者ですら「使い捨て」の存在だとすれば、政権交代によって「追い出す」ことも可能なのだ。
  
民主主義を信じすぎる有権者たちは、
権力の末端に繋がっていたいと願うあまり、
地元の有力者に投票するという行動しか取れなかった。
    
2007年は、
有権者一人ひとりが、民主主義の何たるかを考え、
日本のために毅然たる行動をとる年であれと願う。
オール与党の地方議会は
首長の不正をチェックする機能を持たない。
しかし、その首長ですら「使い捨て」で良い。
政治家とはそういうものだ。
 
最後に、他のブログ へ投稿されたコメントを紹介しておく。
  
「小泉チルドレンを夫に持つものです。わが夫も署名はしてますが、実はそれほど復党は気にしてないですよ。当選してから、毎日地元の会合に出て、地元に貢献できることを探しては行動してきました。おかげで、党員もノルマの何倍も集めることができたし、支持基盤も固まりつつあります。
 夫の選挙区には、もちろん大物造反議員がいます。でも復党までに1年以上あったわけでしょう。1年で状況は十分に変えられるんですよ。あとは、次の選挙で有権者が夫の働きをどう評価してくれるのか、ある意味結果が楽しみでもあります」
   
小沢代表が「地元を歩け」と言うのはこういう事だ。
チルドレンにもこれほどに頑張っている人がいる。

(豪志は「新年の挨拶」で障害者福祉に触れていたが、
山本譲司さんの「累犯障害者」はもう読んだのだろうか)
by yan