寄らば大樹の陰

自民、落選組一部の年内復党も…現職１１人は内定

　自民党は２７日夕の役員会で、郵政民営化に反対して自民党を離党した「造反組」の無所属衆院議員１２人のうち、平沼赳夫・元経済産業相を除く１１人の復党を認めることを内定した。
　同党は昨年の衆院選で落選した造反組の一部の年内復党も検討している。今回の復党に対しては、有権者から賛否両論が出ることが予想され、今後の安倍首相の政権運営などに影響を与える可能性もある。
１１人が提出した誓約書には、中川幹事長が当初から示していた復党の条件に沿って、〈１〉離党勧告処分の対象となった行為は遺憾だ〈２〉安倍首相の所信表明演説を全面支持する〈３〉郵政民営化を含む政権公約の実現にまい進する――などの内容が書かれた。さらに、中川氏が２６日に造反組に新たに求めた「誓約に違反した場合、議員辞職する」ことも盛り込まれた。 （読売新聞） - 11月28日

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あれあれ、

安倍晋三、侮りがたし・・・

と警鐘を鳴らしてきたのが拍子抜けするような一手だ。

小泉純一郎前首相によって、

自民党の自壊はかろうじて食い止められてきた。

復党容認によって、安倍内閣は、

その小泉改革の継承者ではないことを

内外に知らしめてしまったわけだ。

民主党を寄せ集めだと誹謗する人たちに反論しておく。　

忘れないでほしい。

一昨年の年金制度改革、昨年の郵政民営化、
このどちらも党として統一した行動ができていたのは、

民主党だった。
　　 　

一方自民党は、年金制度一元化は党内で意見が分かれ、
郵政解散ではあれほどの造反者を出した。
　　　　

それが「首相が変われば復党」だという。
自民党はこれで一段と膨れ上がる。

これは選挙を利用した国民世論偽装である。
小選挙区比例代表並立制という選挙制度では、
このようなペテンがまかり通る。

タウンミーティングと称し「やらせ質問」により世論を操作し、
対立を装い、選挙が終われば政権政党に戻る…
「一粒で二度美味しい」これが自民党のやり口だ。

末端でもいいから権力に繋がっていたい、
自民党支持者の本音はその辺りにあるのだろう。
そういう人たちを簡単に非難することは許されまい。
人間とはそういう弱い生き物なのだから。
寄らば大樹の陰、その大樹が根こそぎ腐り落ちる…
今回の11人の復党は、

それくらい大きな問題を内包していることに
大樹に寄り添う人たちは気づいているだろうか？

今後は落選議員の復党も俎上に上がってくる。

公明党と折り合いの悪い八代英太さんの処遇に注目。

by　yan