RE>談合はホントに悪いのか…その3 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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<宮崎>官製談合、県がヤマト設計に「受注」打診
 宮崎県発注の設計業務をめぐる官製談合事件で、競売入札妨害(談合)容疑で逮捕されたヤマト設計(本社・東京)の元宮崎支店長、野崎清春容疑者(63)らの供述などから、談合が行われた県道災害復旧事業の橋梁(きょうりょう)設計業務の受注は、県側から同社に持ちかけていたことが19日、わかった。県警は、同社社長、二本木由文容疑者(56)(逮捕)が安藤忠恕(ただひろ)知事側に受注を働きかけていたことを裏付ける重要な供述として、経緯を詳しく調べている。
 昨年11月に県宮崎土木事務所が発注した同設計業務の入札には、ヤマト設計など5社が参加した。調べによると、入札の前に、同土木事務所次長だった黒木勝男容疑者(57)(現・県土木部道路保全課長、逮捕)から、ヤマト設計宮崎支店長だった野崎容疑者に、「橋梁設計の仕事を取りませんか」と電話があった。野崎容疑者がこの持ちかけを断ったところ、二本木容疑者が激怒したという。このため野崎容疑者は入札前日、他の入札参加業者に「この物件はヤマト設計が行かせていただきます」と連絡した。
(読売新聞) - 11月20日3時7分更新

受注を持ちかけられた野崎支店長は何故一旦断ったのか?
実は「災害復旧」は、常に緊急性と危険性をはらんでおり、
災害発生直後に現場に急行し、応急処置をすませている、
つまり、陰で「営業努力」をしている者がいるからだ。

<宮崎談合>“暗黙ルール”破り「天の声」で受注横取り
 宮崎県発注の橋梁設計業務をめぐる官製談合事件で、県測量設計業協会(73社)の会員企業が受注するのが業界の“暗黙のルール”だったのに、非会員のヤマト設計(本社・東京)が「天の声」を背景に受注したことがわかった。
 この橋梁が計画された宮崎市田野町は昨年9月の台風14号の被害を受けた地域で、会員企業が2次災害を警戒した見返りに、復旧関連事業を受注することになっていた。
 県警は、協会長の志多克彦容疑者(競売入札妨害容疑で逮捕)が「天の声」を了承し、反発する会員企業を納得させ、今回の談合が成立したとみている。
 調べによると、田野町の一帯は、台風に伴う豪雨で大規模な土砂崩れが起きた。協会の会員企業は各社の社員が2人1組で警戒を続け、状況を県宮崎土木事務所などに報告するなどした。まもなく現場一帯で復旧事業が始まった。その一つが橋梁(長さ10m)の建設で、設計業務が談合の対象となった。
(読売新聞) - 11月21日17時26分更新

この記事から判るように、協会の会員企業は、昼夜を問わず、
災害時の警戒作業と復旧作業を「社会貢献」という名目で、
常時肩代わりをさせられている。この「社会貢献」も、無料奉仕が原則。
 
指名競争入札の「指名権」を持っているのは「お役所様」なのだから仕方が無い。
  
業者は公正な価格を毀損し、
不正な利益を得る目的で談合したとして罪に問われる。
 
ならば、こういった「お役所様」のやり方は
「自らの優位な地位を利用した不当な取引制限」ではないのか?
  
地方分権一括法以来、入札制度も多様化し、
契約以外の作業については「設計変更」で増額するのではなく、
「社会貢献」やら「創意工夫」と言う名目で、
業者に無料奉仕させる「総合評価制度」が横行している。
     
こういった事をさせる知事は宮崎だけではない。
こういう自治体には必ず「官製談合」が存在する。
お互い「持ちつ持たれつ」なのだ。
      
しかし、考えてみると、全国に知事は47人しかいない。
このうち、一体何人が捕まれば談合は無くなるのだろうか?
     
by yan