ある日、エニアグラムタイプ9の
30代女性、Sさんは、
生活のために働いていた会社で、
「イラストの専門学校を出ていたから
書いてくれないかな？」
イラストの制作依頼の打診がありました。
確かに、その制作依頼は、
彼女が専門学校で学んだことを
生かすことができるもので、
内容もとても魅力的でした。
ですが、Sさんには引き受ける
自信がありませんでした。
まず、彼女は日々の仕事で疲れていて、
とにかく眠ることに重点を置いていたので
平日はイラストを描くことがままならない状態でした。
そんな中、Sさんはある週末、
大好きな音楽を聴きながら、
大好きなカップで とっておきの紅茶を飲みながら、
自分の部屋でゆっくりとした時間を過ごしていました。
そこで、突然、思い出したのです。
自分が幼い頃から好きだったイラストを描くこと。
そして、自分の夢である、イラストで生計をたてることを。
彼女は思わず、机に向かって、
ペンと紙を取り出しました。
最初は、緊張と不安に支配されていたSさんでしたが、
やがて彼女は、描くことに没頭していきました。
イラストの世界に入り込み、
自分自身が生み出す世界を
心から楽しむことができました。
そのイラストを
SNSにアップしたところ、
作品に対し、とても高評価をもらえました。
それだけではなく
Sさんに対しても
「イラストに優しさに溢れていますね」
「Sさんのあたたかいお人柄が出ていますね」
というコメントをもらい
彼女は、自分の手から生まれるイラストが、
自分の存在価値を高めてくれるものだということ、
また、見てくれる他の人たちにも、
喜びを与えられることを実感し、
大きな達成感を味わいました。
そして、彼女は、自信を持って
その制作依頼を引き受け、
イラスト制作に取り組むことになりました。
プレッシャーや不安はあったものの、
自分の得意なことであるイラストを描くことで、
彼女はフローに乗り、
時間を忘れるほど集中することができました。
そして、完成した作品は、
依頼主から高い評価を得ることができ、
彼女は自信を持って自分の才能を発揮することができました。
Sさんは、イラスト制作を通して、
自分自身の才能や能力を再確認し、
自分自身が本当にやりたいことに向かって
進む勇気を得ることができました。
そして、そのフローを味わったことで、
自分自身がイラストを描くことで得る喜びを
再認識することができ、私にもできると、
自信を持って、
好きなことに取り組むことができるようになったのです。
次回は彼女がフローから外れてしまったストーリーを
お届けしますね。