板橋区板橋4丁目東光寺の「庚申塔」(青面金剛曼荼羅?)は、まるで仏塔のよう。 | あと猫の寿命ほど。如露亦如電2024

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  2013年58歳の春に「うつ病」でダウン。治療に4年半。気づくと還暦を過ぎました。
  66歳になった2020年夏に「ああ、あと猫の寿命ぐらい生きるのか」と覚悟。世の中すべて如露亦如電です。

ニコニコ 板橋区板橋3丁目の旧中山道沿いの“都内最古”といわれる庚申塔から歩いて2、3分ほどのところにある東光寺(板橋4丁目)は浄土宗のお寺。その門入った左手に、浄土宗のお寺らしく地蔵菩薩の石仏が参拝者を迎えてくれます。

 その立ち並んだお地蔵さんに向かって左端に、寛文2年(1662年)製とされる庚申塔が、仏塔のように立っています。

 このようにれっきとした庚申塔が境内の良い場所に立っているのは、衆生一切を救済しようとする浄土教のお寺らしいのです。他の宗派や神社では、「庚申=猿=猿田彦神社」として神格化される(巣鴨のように)他は、境内外/結界外や日の当たらない隅に置かれることが多いのです(庚申信仰ご本家の、四天王寺だって本院の伽藍から分離されています←四天王寺より庚申堂の方が残されていたという経緯もありますけど)。

 

キョロキョロ 東光寺庚申塔の図柄は珍しく、塔の上半分にまるで菩薩のような面持ちの三面六臂の青面金剛が、二人(二仏)の従者を従えて立っています。下半分は青面金剛に踏みつけられている邪鬼と、それを取り巻く鬼(力士?)が4体。そしてその下に、鳥と猿がいます。

 まるで「庚申曼荼羅」です。最下部の台座の部分には、この「曼荼羅」を支えて持ち上げるように大きな蓮の花が描かれています。

 そして、庚申塔の両脇には地蔵菩薩を従えるかのように・・・。独立した庚申堂は別として、寺社の境内でこれほどに尊重されているケースは珍しく思えました。

 東光寺庚申塔は観明寺前の庚申塔より1年遅く作られていますが、石材の質と造りは丁寧で、根津神社の集合庚申堂の寛文6年製のものに近く感じました。

 

ウインク 東光寺の庚申塔、観明寺前(旧中山道沿い)の庚申塔と共に一見の価値ありです。都営地下鉄三田線の板橋区役所前駅から、いずれも徒歩3分程度。交通の便も良いです。

 

☆写真は上から東光寺境内入って左側の地蔵菩薩群(この並んだ左に庚申塔があります)。板橋区教育委員会による説明板。庚申塔の全体と、上半分と下半分。

 

↓去年の今日のブログです。コロナ禍の街に出るかどうか?検討しています。そのときは「第6波」、いまは「第8波」で、日本ではより多くの方が連日無くなっています(日々400人以上)。日本は依然コロナ禍が深刻なのです。