青面金剛の足下には猿と鳥のデザイン。板橋区旧中山道沿い(板橋3丁目)都内最古の青面金剛庚申塔。 | あと猫の寿命ほど。如露亦如電2024

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  2013年58歳の春に「うつ病」でダウン。治療に4年半。気づくと還暦を過ぎました。
  66歳になった2020年夏に「ああ、あと猫の寿命ぐらい生きるのか」と覚悟。世の中すべて如露亦如電です。

ニコニコ 東京都板橋区の旧中山道。その中心「本陣」がおかれたあたりが「仲宿」です。その仲宿から「江戸」に向かって石神井川の「板橋」を渡ったところに都内最古といわれている青面金剛の庚申塔があります。

 庚申塔が立っている場所は、真言宗観明寺の門前(参道脇)。他の真言宗の多くの寺院と同じく、ここも庚申塔は「境内」の結界の外に置かれています。

 

ニコニコ 寛文元年(1661年)に作られたと、板橋区教育委員会の説明板にあります。

 古い庚申塔のデザインのひとつといえる、台座に「三猿」がなくて「猿と鳥」。この鳥は鶏でしょうか?孔雀でしょうか?

 

キョロキョロ 中山道をここから3キロほど「江戸」に向かうと根津神社があります。その境内に置かれている(駒込村村民によって作られた)庚申塔正面の青面金剛は、この観明寺前のものとほぼデザインが同じ寛文8年(1668年)製。青面金剛さんの直下に「三猿」がなくて(土台となっている石には「三猿」が描かれていますが、それは後付け?)、お猿さんが鳥と会話?しているデザインです。

 

 

☆写真は上から板橋区観明寺前の庚申塔の青面金剛の足下部分(踏みつけられている「邪鬼」の下には猿と鳥のデザインです)。庚申塔の状態。板橋区教育委員会による説明板(観明寺と庚申塔について)。青面金剛像(格子越しなので、全体像を上弦に分けて写しました)。青面金剛の左右には“従者”が控えています。6枚目は、観明寺前庚申塔と同じ寛文年間に作られた文京区根津神社の青面金剛。丁寧な造りで、青面金剛は三面六臂です。7枚目はその足元部分の猿と鳥(向かって右側の鳥は鶏で、左側のは鳩?)。一番下の写真は根津神社庚申塚の説明文(文京区教育委員会による)。この足元に猿と鳥の青面金剛は、駒込村(今の豊島区東端と文京区北部地域←根津神社近接地)のものとされています。

 

※板橋区の庚申塔巡り。次回は「東光寺」(板橋4丁目)の「庚申曼荼羅」ともいうべき庚申塔を紹介します。

 

↓ここにも根津神社の庚申塔の写真あります。