わたしは音訳ボランティアをしています。
音訳ボランティアとは、視覚に障害のある方などのために、墨字(活字)で書かれている書籍や雑誌、広報誌、新聞などの内容を音声にして伝えるボランティアです。
朗読と混同されがちですが、全然違う活動です。
ボランティアを始めて、もう5年になります。
自治体の音訳者養成講座で2年間勉強して、活動を始めました。
※イラストはお借りしています。
今、音訳しているのは、フリーの地域雑誌と図書です。
地域雑誌は毎月1回発行され、10人ほどの仲間といっしょに手分けして音訳しています。
載っている写真やイラスト、地図も説明します。
同音異義語がある場合は、漢字の説明もします。
たとえば「想像」、「創造」など。
アクセントも同じなので、耳で聞くだけではどちらの言葉かわかりませんから。
双極性障害で障害者手帳を持っているけれど、人のために役立つことができる。
それが誇りです。
また蔵書の音訳は、最後に音訳者の名前を入れます。
音訳図書は基本的にずっと使われます。
つまり、わたしの名前がずっと残るっていうこと。
子どもがいないわたしにとっては、意味があることなんです。
わたしの生きた証が残るということですから。
できるだけ続けていきたいと思っています。