特別養護老人ホームにいる母に、ちょくちょく電話しています。
先日電話したとき、
電話に出た母は、「いま、体操してたの」と。
「わあ、いいなあ。わたしも体操しようかなあ」と少し大げさなくらいに返事しました。
「しなさい」と冷静に答える母。
それから、いつものように歌を歌いました。
ちょうど電話の向こうから、「幸せなら手をたたこう」が聞こえてきたので、その歌を。
しあわせならてをたたこう
と歌うと、母が「とんとん」と合いの手を入れます。
きっと、施設でそうやって歌っているんですね。
「とんとんって言ってくれるから歌いやすかったよ。楽しいねえ」と話すと
母は「楽しそうに歌うのがいいよ」って。
ハッとしました。
以前、ゴスペルを習っていた先生にも言われたことだったからです。
先生は2年前に亡くなられましたが
神様を賛美する歌なのだから、思いっきり笑顔で歌うようにと言われました。
ゴスペルの先生を思い出すと同時に、母の歌に対する思いに触れた瞬間でした。
電話を切ってから、同じ歌を真顔と笑顔で歌ってみました。
なるほど、笑顔のほうが音色が明るい気がする。
母と歌うときには、笑顔で歌おうと思いました。電話だから見えないけど。
母にはちょくちょくハガキを送っています。
今日のハガキはこれ