特別養護老人ホームにいる母に、ちょくちょく電話しています。
先日の電話の時
その日は、おやつがある日でした。
「今日のおやつは何だった?」と聞くと
「そのときいなかったから、食べなかった」そうです。
そんなことないと思うんですが。
おやつの時間に違うところにいたとしても、あとで食べられるはず。
まあ、突っ込むのはやめてお「きました。
そのかわりに「じゃあ、夕ご飯をたくさん食べてね」と言いました。
すると母は「いや・・・」
まあ、好きなようにすればいいんです
それから母は「お、お、おつ・・・」と、いっしょうけんめい話し出しました。
母は脳梗塞の後遺症で、言葉が出にくいのです。
全身を耳にし、想像力をフル回転させて聞きました。
わかりました!
「お届け物は持ってこないで」と言いたいらしい。
つまり、食べ物の差し入れはいらないって。
母はしょっちゅう同じことを言っています。
どうしてそんなに差し入れがイヤなのかな?
差し入れは一人で食べることになるから、イヤなのかな?
おなかがいっぱいになって、食事が食べられなくなるのがイヤなのかな?
「持っていかないよ」と答えました。
「(自由に会えるようになって)一緒に食べられるようになったら、食べようね。
水ようかんとようかんとクッキーとバームクーヘンとチョコレートとゼリーと・・・」と話しました。
「○(弟)も○さん(弟の奥さん)もいっしょにね。」
母は笑っていました。
もうすぐ、そんな日がくるはず。
※イラストはお借りしています。