映画にドラマに気ままにドレミ! -2ページ目

【名作シリーズ】 お金がない 第7話「勇気もない!」

企画:石原隆、鈴木吉弘

プロデュース:塩沢浩二

脚本:両沢和幸

演出:若松節朗、木下高男、本広克行

音楽:服部隆之

制作:フジテレビ(制作協力:共同テレビ) 

主演:織田裕二

助演:財前直美

ゲスト:今福将雄

出演:東幹久、石橋凌、井ノ原快彦、今井雅之、梶原善、金田明夫、高樹沙耶、高杉亘、田口浩正、富田樹央、松崎しげる、森廉、芳本美代子(五十音順)

視聴率:19.9%


今回は要するに健太郎が金持ちの生活を取るか、貧乏な生活を取るかの選択に迫られるストーリーだった。やっぱりこの辺りがこのドラマの命題となっている。その意味で今回は重要な回だったのではないだろうか。


前回家庭をかえりみない健太郎に非難が集中したが、今回も穴埋めの焼肉の約束を仕事の都合で果たせなかった。しかも、それが原因で雨に打たれながらずっと待っていた萩原浩(森廉)が風邪をこじらせて肺炎になりかけたから、最後には健太郎は城之内家の食卓を後にするわけだけど、その決断に迷いがあるのが伝わった。というのも、氷室浩介(石橋凌)の言葉が効いていたからで、「金持ちになるためには捨てなければならないものがある」というのは一理ある。健太郎が立ち去る際に「食べ物を粗末にするな」と言ったように、結果的には健太郎にはそのあるものを捨てることはできなかったが、それでも貧乏から抜け出したいという思いはある。矛盾した気持ちにどう整理を付けていくのか、その過程が重要になりそうだ。


そりゃ、両立すればいいと言ってしまえば終わりだけど、どっちを選ぶのか?というのがこのドラマのメッセージだから、そんなことを言っても仕方がない。答えは人によってまちまちだけど、健太郎はどっちを選ぶのか。その答えこそが、このドラマのメッセージであり、存在意義なんだと思う。

【名作シリーズ】 お金がない 第6話「愛情もない!」

企画:石原隆、鈴木吉弘

プロデュース:塩沢浩二

脚本:両沢和幸

演出:若松節朗、木下高男、本広克行

音楽:服部隆之

制作:フジテレビ(制作協力:共同テレビ) 

主演:織田裕二

助演:財前直美

ゲスト:今福将雄

出演:東幹久、石橋凌、井ノ原快彦、今井雅之、梶原善、金田明夫、高樹沙耶、高杉亘、田口浩正、富田樹央、松崎しげる、森廉、芳本美代子(五十音順)

視聴率:17.9%


仕事と家庭の両立は難しいなぁ、と考えさせられる回だった。仕事に没頭する萩原健太郎(織田裕二)と弟たちのことを思いやる神田美智子(財前直見)の二人が噛み合わない。健太郎が必死に働いてるのは悪いことではないけれど、毎晩飲んで帰って来るのはよくない。でも、飲みたい気持ちが理解できないわけではないけど。


健太郎の仕事の方は岩崎商事の契約はとれなかったものの、棚から牡丹餅でキャッスルコンツェルンの工場移転に伴う保険の契約を口約束で取り付けた。その過程は釣りで契約をとろうとするのが健太郎らしいし、振り回される大沢一朗(東幹久)もおかしかった。一方、順調な仕事に対して家庭の方は弟たちが万引きや空腹やけがなどで散々な状況で美智子が面倒を見ているわけだけど、最後に美智子が会社に乗り込んで健太郎を平手打ちするもんだからさぁ大変。健太郎は仕事と家庭のどちらを選ぶのかが、このドラマの命題になっていきそう。


気になったのは悪役が妙にいいヤツ見えてきたこと。柏木麗子(高樹沙耶)は健太郎のことを見直し始めたし、上野格次(今井雅之)は美智子に恋をして優しくなってしまった。前回の徳川家安(梶原善)といい、なんだか脚本にしてやられているような感じ。上野の再三の恋にしびれを切らす田端大助(高杉亘)なんかは見ていておもしろいけど。


さて、次回以降冷たい水(ユニバーサル・インシュアランス)に飛び込んだ焼け石(健太郎)は果たしてどう動くのか見物だ。←柏木のこの例えを気に入ってたりする。

【名作シリーズ】 お金がない 第5話「希望もない!」

企画:石原隆、鈴木吉弘

プロデュース:塩沢浩二

脚本:両沢和幸

演出:若松節朗、木下高男、本広克行

音楽:服部隆之

制作:フジテレビ(制作協力:共同テレビ) 

主演:織田裕二

助演:財前直美

出演:東幹久、石橋凌、井ノ原快彦、今井雅之、梶原善、金田明夫、高樹沙耶、高杉亘、田口浩正、富田樹央、松崎しげる、森廉、芳本美代子(五十音順)

視聴率:18.5%


今回は萩原健太郎(織田裕二)が書いた興行中止保険を改ざんした犯人が判明したことで柏木麗子(高樹沙耶)に営業へ行くことを許可されるという展開で、王道のさらにど真ん中を行くストーリーだった。それでも、各キャラを見事に描いているから飽きない。


犯人追求の一連のシーンでは、清掃会社の主任である徳川家安(梶原善)が実は元ユニバーサル・インシュアランスの第一営業部長で、中堅で偉そうぶる犯人の白石浩一(金田明夫)を一蹴する展開は爽快だった。だから徳川の態度のデカさは一味違ったのか、とか思い返すとおもしろい。こんな風にキャラに深みを与えることで、視聴者の見方を激変させる脚本はさすが。


さすがと言えば、借金取りのシーンもしっかり描けていてさすが。神田美智子(財前直見)は地上げ屋に両親が自殺へと追い込まれた過去が明らかになり、なぜ健太郎に対して面倒見がいいのかが自然と伝わってきたし、だからこそ健太郎が何も知らずに酔っ払って帰って来る鈍感さが見ていて辛かった。それなのに、借金取りの野格次(今井雅之)が美智子に好意を抱くとは…。今後の展開が楽しみ。

最後は営業へ行くことが決まってエレベーターで万歳をする健太郎とガラスを割ってゲームボーイを盗もうとして警察に捕まる萩原祐介(富田樹央)の対比だったが、ちょっと次回への見所をつくろうと強引だったかもしれない。脚本上祐介が都合のいいように使われた感がある。小学生にとって周りが持っているものを持っていないということがいかに辛いかをもうちょっと繊細に描いていればもっと自然だったと思う。


とは言え、次回が余計に気になってしまった。健太郎の見る目が変わってきた柏木麗子(高樹沙耶)の動向を含め、期待しよう。

【名作シリーズ】 お金がない 第4話「運もない!」

企画:石原隆、鈴木吉弘

プロデュース:塩沢浩二

脚本:両沢和幸

演出:若松節朗、木下高男、本広克行

音楽:服部隆之

制作:フジテレビ(制作協力:共同テレビ) 

主演:織田裕二

助演:財前直美

ゲスト:ジュディ・オング(前半のみ)

出演:東幹久、石橋凌、井ノ原快彦、今井雅之、梶原善、金田明夫、高樹沙耶、高杉亘、田口浩正、富田樹央、松崎しげる、森廉、芳本美代子(五十音順)

視聴率:20.1%


今回は萩原健太郎(織田裕二)が天宝堂(漢字は推測)の社長(ジュディ・オング)に認められ、柏木麗子(高樹沙耶)にも見積もりを頼まれるなど追い風の展開だった。でも、見積書を何者かに改ざんされるなど先行きは暗そう。相変わらず健太郎は明るいけど。


注目したいのは恋の行方で、山岸京子(芳本美代子)→大沢一朗(東幹久)→神田美智子(財前直見)→健太郎という一方通行の構図。ちょっとこじれそうだけど、健太郎と美智子の関係がどう深まっていくのか楽しみ。とは言え、あくまで恋模様はサブストーリーでやってもらいたい。


最後の氷室浩介(石橋凌)の表情からも次回以降が健太郎の正念場だ。いよいよ中盤に差し掛かり、サクセスストーリーが動き始めた。

【名作シリーズ】 お金がない 第3話「プライドもない!」

企画:石原隆、鈴木吉弘

プロデュース:塩沢浩二

脚本:両沢和幸

演出:若松節朗、木下高男、本広克行

音楽:服部隆之

制作:フジテレビ(制作協力:共同テレビ) 

主演:織田裕二

助演:財前直美

ゲスト:ジュディ・オング

出演:東幹久、石橋凌、井ノ原快彦、今井雅之、梶原善、金田明夫、高樹沙耶、高杉亘、田口浩正、富田樹央、松崎しげる、森廉、芳本美代子(五十音順)

視聴率:24,6%


今回は萩原健太郎(織田裕二)が入社して一ヶ月のテスト期間の序盤が描かれていた。メインはコピーやお茶くみなどの雑用に文句を言う健太郎が、天宝堂(漢字は推測)の社長(ジュディ・オング)にお茶の入れ方を注意されるが、あることで敵意を剥き出しにするあたり。あることっていうのが、弟たちが必死に拾い集めた小銭をかき集めて健太郎に就職祝いのネクタイを天宝堂で買おうとしたら拒否されたことなわけだけど、そのシーンはなんとも切なくて、健太郎も弟たちからその話を聞いて怒りが込み上げた様子だった。でも怒鳴り込むのではなく、本を読んでお茶の入れ方を身に付け、社長にお茶を出す際にはっきりと抗議したから男らしかった。後でその場に一緒にいた大沢一朗(東幹久)になんで止めなかったんだと無茶苦茶なことを言うところは健太郎らしいけど(笑)一連のシーンは序盤の雑用シーンでネクタイをシュレッダーにかける伏線が効いていてよかった。


それにしてもキャラづくりがしっかりしている。社員から冷たく接されても明るく振舞う健太郎、健太郎のネクタイを修繕し、彼のお茶の入れか方の練習を朝まで見守る神田美智子(財前直美)、大切な貯金箱を割って健太郎に就職祝いのネクタイをプレゼントしようとした弟たち、ちょっと的外れだけど健太郎に優しい声をかける大沢、健太郎に一目置いている氷室浩介(石橋凌)など脇役をしっかり描きながらも、健太郎を中心に据えた脚本はお見事。悪役も味が出てるし、彼らが今後どんな風に健太郎を認めていくのかも見物だ。