心ほのぼの NO29 絵本で子育て


ひとあし ひとあし


レオ・レオニ作  谷川俊太郎訳


好学社




『そして とうとう いなくなった・・・』


ひとあし ひとあしの最後の文である、

レオ・レオニの作品は本当にいい、フレデリック


心ほのぼの NO18の


ちょっとかわったねずみのはなしも


レオ・レオニ作で私は大好きだが

この絵本も心にのこる。



しゃくとりむしが中心に物語りは進む、しかしその相手は鳥・・・


しゃくとりむしは本来鳥たちの大好物である、その鳥たちの意を


うまく交わす しゃくとりむしの言動が素晴らしい・・・


はじめしゃくとりむしは こまどりに狙われるが言葉巧みに


しゃくとりむしは こまどりの尻尾を計る・・・


自分の尻尾が5インチと分かり感動した こまどりは

いろいろな鳥たちの所に連れて行く・・・・


フラミンゴの首・・・おおはしのくちばし・・・さぎの足・・・

きじの尻尾・・・はちどりの胴体・・・と


いろいろな長さを しゃくとりむしは はかる・・・



そしてある朝 しゃくとりむしは ナイチンゲールと出会う・・・

ナイチンゲールは『わたしの うたをはかってごらん』と・・・

しゃくとりむしに無理難題を・・・・



はからないと『あさごはんに たべちゃうよ!』・・・


しゃくとりむし あやうし・・・しかし・・・




『やってみるよ。』といった・・・『いいから うたってみて。』


ナイチンゲールは歌い始める・・・しゃくとりむしも・・・


はかり始める・・・長いながい歌の間に・・



しゃくとりむしは草花の中を計りにはかり とうとうナイチンゲールの


見えない所に・・・


逃げることができた・・・・



この絵本で はちどりを計った後・・・しゃくとりむしは

どうなったのか書いていないが そこは子供たちの創造に


まかせているのだろう・・



絵のタッチもおもしろい


タイトルの『ひとあし ひとあし』もいい・・・



子供たちに しゃくとりむしは何処にいるのかな?と


語りかけながら、絵本を読むのも良いと思う・・・



心ほのぼの あたたまる絵本です。






心ほのぼの 絵本で子育てで私の好きな絵本が


NO6とNO7です


NO6はネズミがちょっとかわっていておもしろい


NO7はからすたろうが出てくるが


絵のタッチと日本的な感覚の絵本・・・


がおもしろい


皆さんも是非読んでほしい







本日(4月10日)の話


娘と買い物に行く途中に


ファミマに寄った


娘は支払いで店内に・・・


私は車で待つ・・・・



その時私の車の横をヤングママが乳母車を押して通り


店内の入り口付近に止めた・・・



その後ヤングママはゴミ箱にゴミをすてに行く・・・・


そんな事は良く見るが・・・今回はチョッと違う



乳母車のタイヤの安全ロックもなにもしない・・・・・


やがて乳母車は10センチ~20センチほど動き出した・・・



私の手は車のドアを開けようと動いた・・・・



幸い乳母車は止まった・・・・


その後ヤングママは乳母車に戻るがなにも知らない・・・




30余年前にある人が『今の青年が人間的に成長しないといけない、


そうでないと、青年が子供をもったときに正しい教育ができない』と


そんな事を思い出した。






心ほのぼの 絵本で子育て エルシー・ピドック ゆめでなわとびをする


エリナー・ファージョン作 シャーロット・ヴォーク絵


石井桃子訳


岩波書店




エルシー・ピドックの不思議な物語、ケーバーン山はグラインド村の人々にとって大切な山


その山を領主が自分のものにしようとする・・・


エルシーは生まれながらに なわとびがうまい、


そのエルシーのうわさや名前がケーバーン山に住む妖精たちのみみに聞こえて・・・



妖精たちはエルシーとケーバーン山でなわとび競争をするが・・・・


エルシーはなかなか強いので自分たちの仲間としてみとめる・・・


エルシーはその山であらゆる秘術を学びついには妖精よりもじょうずに飛べるようになった


・・


なわとびの師匠のアンディ・スパンディはエルシーにいろいろな飛び方を教え


もう教えるものがない・・・


時が過ぎ・・・


ケーバーン山を自分のものにと考えた三人目の領主が村人を山からおいだす


山を取り戻すじょうけんとしてなわとびを飛びつずけるなら返してもいいと領主は無理な約束


を村人に・・・



エレン・モルトマンやこどもたちは山をとり戻そうと山でなわとびを始めるが・・・


エレンは足をもつれさせて終わり・・・


一番年上の女もよろめきなわとびを足元に落として終わってしまう・・・



領主は『おわった!』とおお喜び、この山は自分のもだ・・・印として


レンガをそえつけようとする時・・・


そこへ エルシーが現れてなわとびが始まる・・・



エルシーはもう109歳の老婆になっているので領主は気にもしないで葉巻をぷかぷかと吹かし・・


怪我をするだけとエルシーを横目であざけ笑う・・・


・ケーバーン山の妖精たちは・・


『エルシーピドック とべ!』とさけびエルシーを応援・・・



エルシーは今まで誰もみたこともないように飛んだ・・・


領主はそばでせせら笑うだけ・・・


ずっと飛び続ける事は出来ないはずだ!・・


だが・・・


エルシーのなわとびは終わらない・・・


しまいには領主はカンカンになって怒りはじめ・・・・


力ずくでなわとびを止めさせようとするが・・・


エルシーは領主たちの裏をかいて


高とび、おそとび、するりとび、爪先とび、長とび、早とび、強とび・・・・


と、ずっと飛び続ける・・・



領主は『この山からあのばあさんを追いはらえ、あの女は気がくるっとる』わめきちらすが



・・・最後は・・・



エルシーが強とびでレンガの真上で飛ぶと・・


エルシーのすがたは、足の先がレンガをおしつけたまま地面のなかに見えなくなった・・・


領主は怒りくるってその後から飛び込んだ・・・


すると・・・・


エルシーは、前より元気よくとびだしてきた・・・・が、


領主は二度とこの穴から出てこなかって・・・・




領主の仲間たちは かたをすくめて、ケーバーン山をあきらめて山をおりてゆき・・・


二度ともどってこなかった・・・・



ケーバーン山はエルシーのおかげで子供たちと妖精たちのために永久に守られた・・・


エルシーピドックと妖精の不思議な物語・・・・









心ほのぼの 絵本で子育て アンジュール ある犬の物語


ガブリエル・バンサン 


ブックローン出版




この絵本はおもしろいデッサンだけの絵本だ!


絵本の目的はおさない子供に文字を教えるのが


ひとつの考え方とおもうが、この絵本には文字がない・・・


鉛筆でのデッサンだけである・・・


はじめこの絵本を見た時はビックリした・・・




物語は自動車から白に黒ぶちの入った犬が投げ出される・・・



車は猛スピードで走り出し犬はその車を追いかける・・・・


犬は自分が捨てられた事を分かっていない・・


一生懸命に追いかけれる、犬・・・・でも


犬の走りでは追いつくわけがない・・・



車には親子が乗っていて車の中からだいぶ離れたところで犬にさよならを


言いたげに犬を見ている・・・・


犬は親子の乗る車が止まると又も車をめがけ走りだした・・・


しかし車は犬が来る前に走り出し・・・


小さくなり やがて見えなくなった・・・・・


とぼとぼと歩く犬・・・おなかがすいているのだろうか・・・



やがて見知らぬ道にでた・・・なにを思ったのか急に車の前に飛び出す・・・


犬が飛び出した為に運転手は急ハンドル・・・・



沢山の車が衝突し大惨事になった・・・・


大渋滞の中を犬は何もなかったかのように

とぼとぼと歩き出す・・・

自分の家を探しているのかずっと遠くを見たり下を見たり・・・

淋しさのあまり遠吠えを・・・

長いこと歩いて犬は見知らぬ町についた・・・・

おなかが空いたのか犬は餌のありそうな

町の裏手を歩いていた・・・

人間にはむげにされ・・・

犬は町から出ようとしている時・・・少年と出会う

少年も家出をしたのか町を出るところだったのか・・・

小さなバッグを持って立っていた・・・

やがて・・・犬は少年に近づき少年にすりよる・・・

新しい主人を見つけたのか・・・

少年の淋しさと犬の淋しさが重なり合う・・・・

絵を見ているだけで創造をかきたてられる絵本です・・・

心ほのぼの 絵本で子育て わすれられないおくりもの


スーザン・バーレイ さく・え


小川仁央 やく 評論社



年をとったアナグマと森の動物たちのはなし・・・


アナグマは年を取り自分の命が長くないのを感じていた



いろいろな事をアナグマは沢山の動物たちに教えて毎日過ごしていた



ある日のことアナグマは自分の家のゆりいすで眠りにつく


その夢の中で長いトンネルをどんどん走っていると


ふっと地面からうきあがって体がなくなった気が・・・


自由になったかんじを体jに感じる



つぎの日いつもだったら森のみんなに朝の挨拶をするアナグマだが


その日は起きてこない



キツネは悲しい声でアナグマが死んだことを森のなかまに話し・・・



モグラやカエル・キツネ・ウサギ森のなかまたちは


雪のふりだした森の中アナグマから教えてもらった


いろいろな事を思い出して悲しみの日々をすごす・・・



冬が終わり森にも春が来た外に出られるようになると


皆で集まってアナグマの思い出を語り合う



アナグマがモグラに教えた切紙のやりかたや


カエルが教わったスケートのすべりかた


キツネが教えてもらったネクタイのくびり方


おいしい料理の作り方を教わったウサギの話・・・




アナグマは沢山の思い出やちえやくふうを森の皆に残してくれたのだ・・・・


そんな話を皆で話してるうちにやがてアナグマの残してくれた豊かさ


で皆の悲しみも雪が解けるように消えてゆく・・・




さいごにモグラが『ありがとう、アナグマさん。』


と思い出の場所でお礼を言う場面はなんともいえない・・・


心ほのぼののシーンである・・・ 



モグラはなんだかアナグマが聞いているような気がしました・・・


そうです・・・きっとアナグマに・・・聞こえたにちがいありません・・・



絵本のページを閉じると、この絵本には人間の一生を


考えさせられる。


人々の為になる仕事をしたり、行動する人は


このアナグマのように感謝される人生を過ごすことができる。


そして残された人々の心にいつまでも


楽しい思い出として残るのだ・・・・




東日本大震災から2年目


2万人近くの死者や行方不明者の命が失われた


本当に悲しい出来事である


亡くなった人の笑顔はきっと家族の心の中に生きている


生き残った人々が幸せな人生をおくることが供養になると思う


がんばれ東北!








心ほのぼの 絵本で子育て


スーホの白い馬

モンゴル民話  大塚勇三再話  赤羽末吉画

福音館書店



馬頭琴の楽器のお話し、モンゴルに住む少年と白馬の哀しく切ない物語


スーホはある晩、草原で白い子馬を見つける、


そのままだと夜のうちに狼に食われてしまうと
自分の家に連れて帰る、そして大切に養い白い馬を立派な馬に育てた


そんな時、町では殿様の娘の婿を探す為の競馬が行はれることに、


スーホもこの競馬に出て
見事一番になるが殿様はスーホの身なりをみて娘の婿にするどころか、
スーホを痛めつけ白馬を自分の物にする・・・

横暴な殿様は皆に白馬を見せびらかそうとするが白馬はよしとせず殿様は地面に
たたきつけられた・・・


怒った殿様は逃げる白馬に沢山の弓をいらせ白馬は
何本もの矢が刺さたままスーホの家に逃げてきた・・・・


しかしひどいけがをした白馬は

スーホの看病も叶わずその翌日に死んでしまう。


哀しさと悔しさのスーホは毎晩眠れない・・・・

そんなある日スーホは白馬の夢をみた・・・・・

白馬は体をすりよせて優しくスーホに


『そんなに、かなしまないでください。
それより わたしのほねや、かわや、すじや、けんを使って、がっきを作ってください
そうすっれば、わたしは、いつまでもあなたのそばにいられます。』


スーホは夢で教えてくれた通りに楽器を作った。・・・・それが馬頭琴、


スーホは何処へ行くにも馬頭琴を持ち白馬をしのぶ、そんな時の楽器の音は
ますます美しく響き人々の心にしみてゆく、


心ほのぼののシーンである・・・


やがてスーホの作った馬頭琴が
モンゴルの草原にひろまり羊飼いたちは夕方になると寄り集まり
その美しい音に耳をかたむけて一日の疲れを忘れるのであった・・・・


どの世の中にも悪い殿様いるものだ、人の心は権力やお金では奪うことは出来ない
心と心の結びつきが一番大事だと思う・・・・
いろいろな絵本を通して


心豊な子供に育てたい・・・・

絵本で子育て ちいさなリスのだいりょこう


ビル・ピート さく・え  山下明生 やく


佼成出版社




子供は旅行や冒険か大好き、この絵本はそんな子供が
わくわくしたり、怖がったり・・・・


わかい リスのマールがどうなるだろう・・・と瞳を輝かせて
読み聞かせを楽しんでいる様子が分かる気がする・・・・


わかい リスのマールは都会の公園のカシの木に住み
いつも人間や車におびえている、


そんな時、白ひげのおじいさんが
西部の高い木の話をベンチのよこにいる時に耳にはいる・・・


西部の高い木に心を奪われたマールは西部へ旅に出ることに・・・


いちさなマールは道路を歩いて行くには踏み潰されると思い
電線を伝わって行くことにした・・・


電線の上を一日中走るマール、しかし日が落ちるまで走り続けるが
まだ、町の中、・・・あきらめたマールは公園帰ろうと考えたが、
今からでは夜になってしまい危ない、とりあえず
安全な場所を探し一夜をやあかすことに・・・・


子供たちの声でマールはどびおきた・・こどもたちは
電線にひっかかった凧をどうにかして取ろおとして騒いでいる


こどもたちを助けようとして、マールは凧を電線からはなそうとするが・・・


そのとき天候が変わりマールは凧のしっぽをつかまえているうちに
凧といっしょに空高くどんどん飛んで行く、どんどん飛んで
ビルを越えひろい畑を越え いつしか赤土の荒野に


そんな所ではマールは生きてゆけない・・・・


しかし運良くそこに竜巻がとおり・・・マールは再び空高く
どんどん飛んでいく・・・大きな森が見えたが凧は止まらない


近くには大きくて広い・・・


そのまま行くとマールは海の上に落ちて死んでしまうかも・・・・


それでも「ゆうひが かたむくころ たこはようやく、バラいろのくも
のしたに おりはじめました。」


「まっかな たいようが うみのかなたに しずんでいます。
リスはついに せいぶへきたのです。」


「ここでとまれ!これいじょう いったら うみにおちる!」


さいわい、凧のしっぽが、高い大きなエゾマツにひっかかり、
ぶじマールはねどこになる木で一夜をはあかす


初めは暗くて分からなかったが小さな木と思っていた
マールだったが 朝になりビックリして落ちそうになる・・・


そこでマールはきずく大きな木、西部の森についたのだ・・・


「しろひげの おじいさんの いったとおりだ!」


心ほのぼののシーンである・・・


マールは安全でともだちのいっぱいいる森で
生活することになりハッピーエンド・・・・


マールが都会から安全な西部の森に行く途中


でのいろいろな出来事に子供たちはハラハラどきどき、


小さなリスと自分をかさねているのだろう


こどもが成長する過程ではいろいろなことが有る


親は安全にまた、子供の考えを大切にしながら伸び伸びと


成長させたい・・・・



マールの心は、広く!高く!強く!

絵本で子育て あたしも びょうきになりたいな!


フランツ・ブランデンベルクさく

 
アリキ・ブランデンベルクえ

ふくもと ゆみこ やく 偕成社




エドワードが病気になり皆が優しくしてくれる事に、
エリザベスはうらやましくなる・・・・・


あたしもびょうきになりたいな・・・・

この絵本は子供だしさがにじみでている絵本でおもしろい・・・
おもわず抱きしめたい気持ちになる・・・子供のこころ


エドワードが病気になることでお母さが子供を思うこころ・・・


わが子を大事にする親心、同じくお父さん、おばあさん、
おじさん、おばさん、皆の優しいが表現されたこころ温まる絵本です

その優しさが自分にも欲しくて、うらやましくて、エリザベスも
あたしも びょうきになりたいな と思う・・・・・


絵本の中でエリザベスも病気になりお父さん、お母さん
、まわりの優しさがエリザベスにもそそがられる・・・・・


病気でない時はおさらあらいや動物の世話いろいろな仕事がまっている
学校へ行ったり宿題をやったりピアノの練習をしたり・・・・


でも・・・それも幸せのひとつ・・・普通の家族のなにげ生活
そのなかにこそ、本当の意味での幸せがかくれている
気がする・・・・


エドワードが『ふたりともなおってよかったね!』
とエリザベスにいいました。


『ほんとうね!』とエリザベスもエドワードにこたえました。


心ほのぼののシーンである・・・


健康であることのよろこび・・・心がポカとあつくなる絵本です。




コメント:最近インフルエンザが流行っています。
手洗いうがい励行、皆さん気おつけてください!





絵本で子育て もりのなか
マリー・ホール・エッツ ぶん え
まさき るりこ やく 福音館書店



この絵本は白黒の一色タッチの絵本だがそれがいい・・・
夢を見ているような・・・
版画タッチの感じもすばらしい・・・・


主人公の少年は紙の帽子をかぶり、ラッパを吹きながら
森のでライオン、像、くま、カンガル、
こうのとり、さる、うさぎ、といろいろな動物と出会う


その動物たちの行動を通しておさない子供にいろいろな
事をこの絵本は教えている、

髪をとかす事、みみを拭くこと、セーターを着ること
靴をはくこと、数をかぞえること、ジャムを食べる事、
カンガルとは・・・・


その他の動作やラッパの音にあわせた、動物は
ほえたりうなったり、音を鳴らすこと、、

皆で遊ぶことも・・・


最後にかくれんぼ・・・


その時に動物たちが自分のところから一匹もいなくなる・・・・


私には動物たちの消え方がとても素晴らしいと思う

白黒タッチは少年の空想の世界か?


夢の世界か?


お父さんがちゃんと迎えに来ていて最後は肩車に乗ってかえる
少年・・・


『また こんど、さんぽに きたとき、さがすからね!』


心ほのぼののシーンである・・・


なんともいえない言葉が印象てきである。