心ほのぼの 絵本で子育て エルシー・ピドック ゆめでなわとびをする


エリナー・ファージョン作 シャーロット・ヴォーク絵


石井桃子訳


岩波書店




エルシー・ピドックの不思議な物語、ケーバーン山はグラインド村の人々にとって大切な山


その山を領主が自分のものにしようとする・・・


エルシーは生まれながらに なわとびがうまい、


そのエルシーのうわさや名前がケーバーン山に住む妖精たちのみみに聞こえて・・・



妖精たちはエルシーとケーバーン山でなわとび競争をするが・・・・


エルシーはなかなか強いので自分たちの仲間としてみとめる・・・


エルシーはその山であらゆる秘術を学びついには妖精よりもじょうずに飛べるようになった


・・


なわとびの師匠のアンディ・スパンディはエルシーにいろいろな飛び方を教え


もう教えるものがない・・・


時が過ぎ・・・


ケーバーン山を自分のものにと考えた三人目の領主が村人を山からおいだす


山を取り戻すじょうけんとしてなわとびを飛びつずけるなら返してもいいと領主は無理な約束


を村人に・・・



エレン・モルトマンやこどもたちは山をとり戻そうと山でなわとびを始めるが・・・


エレンは足をもつれさせて終わり・・・


一番年上の女もよろめきなわとびを足元に落として終わってしまう・・・



領主は『おわった!』とおお喜び、この山は自分のもだ・・・印として


レンガをそえつけようとする時・・・


そこへ エルシーが現れてなわとびが始まる・・・



エルシーはもう109歳の老婆になっているので領主は気にもしないで葉巻をぷかぷかと吹かし・・


怪我をするだけとエルシーを横目であざけ笑う・・・


・ケーバーン山の妖精たちは・・


『エルシーピドック とべ!』とさけびエルシーを応援・・・



エルシーは今まで誰もみたこともないように飛んだ・・・


領主はそばでせせら笑うだけ・・・


ずっと飛び続ける事は出来ないはずだ!・・


だが・・・


エルシーのなわとびは終わらない・・・


しまいには領主はカンカンになって怒りはじめ・・・・


力ずくでなわとびを止めさせようとするが・・・


エルシーは領主たちの裏をかいて


高とび、おそとび、するりとび、爪先とび、長とび、早とび、強とび・・・・


と、ずっと飛び続ける・・・



領主は『この山からあのばあさんを追いはらえ、あの女は気がくるっとる』わめきちらすが



・・・最後は・・・



エルシーが強とびでレンガの真上で飛ぶと・・


エルシーのすがたは、足の先がレンガをおしつけたまま地面のなかに見えなくなった・・・


領主は怒りくるってその後から飛び込んだ・・・


すると・・・・


エルシーは、前より元気よくとびだしてきた・・・・が、


領主は二度とこの穴から出てこなかって・・・・




領主の仲間たちは かたをすくめて、ケーバーン山をあきらめて山をおりてゆき・・・


二度ともどってこなかった・・・・



ケーバーン山はエルシーのおかげで子供たちと妖精たちのために永久に守られた・・・


エルシーピドックと妖精の不思議な物語・・・・