祈り心で、一歩進むための問いを考える
私たちの人生に起きることは、受け止め方によって、プラスにもマイナスにもなります。
なぜなら、出来事には両面があり、出来事のどちらの面を自分が見たかによって、その出来事がプラスにもマイナスにもなるからです。
だからこそ、出来事に対してどんな質問をして、それによりどんな答えを出していくかにより、その出来事への理解が変化し、そこから生まれる思考や考え方も全く違うものになっていくのです。
だからこそ、質問がとても大切なのです。
特に自分の感情が大きく揺さぶられる出来事が起きた時は、その出来事が生み出した感情のままに行動するのではなく、その出来事の持つプラスとマイナスの面を理解するためにどんな質問を自分に問いかけるかによって、同じ出来事から愛や神聖を引き出すことも出来るし、怒りや恨みの感情を引き出すことも出来てしまうのです。
自分を成長させることも出来るし、消えてゆく姿の渦巻きにがんじがらめになるような状態に落ち入ってしまうことも出来るのです。
五井先生は『霊性の開発』というご著書の「宗教の本質と日本の在り方」の章の「悲しい想念の習慣性」の中で、
「敵を認めまいとしても、つい敵を認めてしまう。悪を認めまいとしても、不幸を認めまいとしても否定しようとしても、いつの間にかそれを認めてしまっている(中略)そうした消えてゆく姿をどう処理するかというと、世界平和の祈りという、人類世界、母国、自己や自己の周囲が平和になり、各自の天命のまっとう出来ることを祈る、個人人類同時成動ともいうべき大きな広い立場に立った祈り言の中に投入してしまうのだ」と記してくださっております。
つまり、相手を裁く、否定する、そういう想い、消えてゆく姿は過去からの習慣で出てきてしまうから仕方がないことであるので、それはそれとして受け止める。
しかし、その消えてゆく姿の想念に縛られて、自分の次の言動行為を決めてしまってはこのレベルをぐるぐる廻りつづけることになってしまうため、世界平和の祈りでこれらの想いを光に変えること、世界平和の祈りを祈ることが大切だと説明してくださっているのです。
私も自分の感情が揺るがされる出来事が起きると、まずは世界平和の祈りを祈り、怒りだったり不安だったり、その出来事からもたらされる感情を祈りで光に変えます。
なぜなら、世界平和の祈りを祈ることで、本当に自分の中の波立つ感情が鎮まっていくという体験を何度も経験しているからです。
心が波立っている時に、自分を神聖なあり方に導いてくれるような質問は思いつきません。
だからこそまずは、世界平和の祈りを祈り、心と頭を鎮めます。
そしてそのあと、心が静かになったら、その時の出来事を通じて自分に成長と気づきを与え、神聖への一歩を歩むための質問を考えて、それを問いかけます。
そして日常生活を生きる中で、祈り心と一緒にこの質問を大切に持ちつづけることで、自分の見る力、聞く力が変化し、情報を統合する能力も変化し、自分の人生を大きく揺るがせたようなマイナスとしか考えられなかった出来事の中にもプラスの要素があったことに気づき、またそれを自分はすでに受け取っていたことに気づけるようになるのです。
そしてこのことに気づくことで、すべては完璧であり、欠けたるものがなくて、私は神聖という人生のゴールに向かって、完璧な人生を歩んでいるということにも気づくことが出来ます。
また、そんな人生を歩めているのは守護霊様、守護神様、五井先生がお見守りお導きくださっているからだということに対する深い感謝の気持ちで、すべての出来事を包み込むことが出来るようになるのです。
人生で起こる出来事はプラスとマイナスの両面を持っていて、その出来事のどことつながるかで受け止め方や未来の行動が変わるという体験を積み重ねていくことで、いかなることが人生に起きても、それは自分を神聖な自分へと進化成長させる出来事であり、愛以外の何ものでもないということに気づけるようになり、それにより、どんなことが起きても不動心と感謝の心で受け止められる自分を構築させていくことが出来ると感じます。
世界平和の祈りのみでも、その境地に到達することは出来ます。
しかし、私のように、祈っている間以外の時は、頭の中でさまざまな声が鳴り響き、その声をおとなしくさせるのに苦労している方の場合は、自分の中を神聖に導く質問、自分を進化成長させてくれる質問を、その鳴り響いている頭の声に投げかけてあげると、それにより、自分にとって学びと成長溢れる視点や考えや答えを受け取ることが出来ると思いますので、一度実践してみてください。
世界人類が平和でありますように
すべては完璧、欠けたるものなし、大成就
西園寺真妃さん
