突破力を発揮して、
夢、志をかなえる
~目標を達成する技術~
変化のスピードが速くなり、常に勝ち組でいることが難しい時代になってきました。
昨日の勝ち組も今日は負け組にならないとも限らない。「勝って兜の緒を締めよ」は今でもビジネスの教訓です。常に、変化に目を向ける情報アンテナを張り、変化の兆候を捉える努力を怠らない。仮説を立てて、変化に適応する施策を打つことで、主導権を取るというのが王道です。
ビジネス成功の秘訣はいくつもあるでしょうが、成功するまで、最後までやり続けること、これも至言です。ただし、まずはそこそこの成功を収めなくてはならない。
私は、防衛大学校卒業後31歳で転職するまで、陸自で幹部自衛官でしたので、自衛隊の表現を使って一連のポイントを表現すると、
まずは、突破口の形成を目指します。そして、突破口を拡大し、戦果の拡張へ展開することが必要です。小さな案件、プロジェクトも、事業そのものもこれで語れます。
狙った業界でそこそこの成功を獲得し、必要な認知・評価を得て、リピートビジネスを頂ける体制、枠組みを作れるかが問われます。
顧客関係で言えば、新規の口座を開拓し、関係を強化し、お得意様になって頂き、リピートビジネスを発注頂ける関係を構築することと表現できます。
大きく俯瞰的に捉えるとビジネス成功の秘訣は、環境変化を読み、変化に適応することとなります。なぜならば、ビジネスは環境変化適応業だからです。
自社、あるいは自分の生存領域(得意市場)において、環境変化への適応力が求められているということです。ここでは、進化論で有名なチャールス・ダーウィンの言葉を思い起こします。
最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。
環境変化への適応と基本の徹底
これは私が法人営業をしていて、セブン・アイホールディングスの本社を訪ねた時に出会った言葉です。2007年頃に、鈴木敏文元会長の要望事項、理念でした。更なる生産性の向上を目指しつつ、「勝って兜の緒を締めよ」を毎月実践しておられました。
本質を突いていて、良い言葉だなと感銘し、記憶していました。当時の私の印象は、この会社(セブンイレブン)に教育研修を提案するのはかなり難しいということでした。成功事例の共有と失敗事例の研究で、生産性の向上を目指し、失敗事例は再発防止を徹底するために、全国から店舗指導をするマネージャーを東京に集めて、重要事項を徹底する指導スタイルを採用しており、「対話」を重視されていたのです。当時、テレビ会議システムは導入されていませんでした。環境変化に適応し、市場で勝つための秘訣を抽出し、それを共有するためにわざわざ集合して、営業会議で徹底することこそ鈴木流の「基本の徹底」でした。
私は、陸上自衛隊で幹部自衛官として10年勤務しましたので、まずどうしたら目標を達成できるか?を考え、行動しています。目標達成思考が行動様式として身に付いている感じです。時に小さな失敗があっても直観力と行動力を発揮して、会ってみたい人には、実際に会って、その人の考えを聞いてみる。百聞は一見に如かずですので、本人に聞いて確かめます。
2018年3月に新しく教育訓練研究本部ができ、早速訪ねてきたのですが、本部長の岩谷要陸将は、「原点回帰と変化への対応」を要望事項に掲げていました。
鈴木敏文氏と似ているように感じました。自衛隊のトップだけあって、任務をまずは優先するので、原点回帰が先にきます。その上で、変化にも対応するのだと指針を示しており、大変謙虚です。
陸自にも2018年3月に水陸機動団ができました。陸自がベンチマーク、真似しているのは、米国海兵隊です。米国では、陸海空軍が従来的な戦い方で組織を維持していますが、海兵隊だけは、歴史を辿ると、常に環境変化に適応し、新しい価値を創出してきました。
冷戦時代に、北を向いていた陸自は、新たな脅威に適応するために、南重視に変わってきています。仮想敵国が変化したからです。敵の可能行動という言葉を陸自で学びました。
正規軍の定型の戦い方を想定しては新たな敵とは戦えない。
・上陸されて奪取された島嶼を奪回できるか?
・民間人になりすまして上陸するゲリラを見抜いて、彼らと戦えるか?
・電子戦、サイバー戦争を勝ち抜けるか?
海兵隊は常に存在感を発揮し、新しい戦い方を模索してきました。つまり非定型の戦い方に優れているので、ベンチマークしている訳です。
シンギュラリティ(技術的特異点)とは、AI(人口知能)の進化で、AIが人間の知性を超えることで、大きな変化が起きる。具体的には、2045年にはなくなる職種が生まれる。
日本では三大メガバンクが新卒採用の抑制を始めました。黒田日銀総裁の異次元の低金利政策で、従来型のビジネスモデルが通用しない時代が銀行に訪れました。スマホの普及で、決済のモデルも変わり、銀行そのものがなくなるとまで言われています。
そんな時代にあっても、生き残り、活躍できる人は?どんな人でしょうか?
あるいは、持続的な成長を遂げる組織は?
AIは万能かというと、決してAIは万能ではないので、
・新しいものを発想できる創造力を発揮でき、
・関係者を巻き込んで、意図する方向にリードでき、
・これまでのルールに捉われず、柔軟な対応ができる人であれば、生き残り、存在感を発揮できる。
更に、それぞれの良さを発揮してもらいながら総合力を発揮できるチームになれたらAIも代替できない存在になるでしょう。
私は、陸上自衛隊に10年在籍して、幹部自衛官でした。民間企業に転じて、27年、法人営業職として勤務し、2017年共感の経営を実践できるレゾナンスを起業した。やり抜く力、実行力を発揮してここまできました。
自衛隊式最強のリーダーシップを出版して6年、それから学んだこと。これからは一人ひとりがビジネスマインドを持ち、相手の期待を超える価値を生み出せる組織こそ、変化に対応し生き残れる。その模範になるのは米国海兵隊であり、日本企業で言えば、チーム営業を実践しているキーエンスではないか。
自衛隊において、有事を想定し、短い時間(至短時間)でも指示・命令が伝わるために受け継がれていること、大事にしていることが2つありました。
1.目的達成指向、本質指向で、同じ思考回路を持つ
目的達成に向けて、幹部を中心に同じ思考回路を備えて、一般方向を合わせることが大事にされていました。例えば、金太郎飴みたいに、どこで切っても同じ形をしていること、ある程度の幅があっても、同じ思考回路、行動様式を備えていることが重要なのです。
状況判断(意志決定)に困った時に、上司の立場で考え、自分に何が期待されているかを自ら判断する力を養っていました。
表現を変えると論理の一貫性、区分原理を大事にしていました。
目的、目標、手段への一貫性を持った論理展開ができるように、幹部の仕事は状況判断であると言われたものです。それは、現在の自衛隊でも変わっていません。
2.意識と行動を一致させること
意識しても行動に移せないことがないように、心手(しんしゅ)期せずして行動に移せるように訓練を積むこと
水泳で、クイックターンというターンの方式があるのをご存知でしょうか?
壁にタッチして、反転する方式よりも確かに習得すればスピードが早いです。
進行方向に、前転し、水中で捻って、下向きになり、壁を蹴ってターンをします。
これがビジネスの基本動作として必須の行動であれば、全員にマスターさせることになる。どうしたら全員がクイックターンができるようになるか?これができたら意識を行動レベルで実現できています。方針が一人ひとりの行動レベルまで浸透していると言えるでしょう。
成功の秘訣
・頭の中でイメージアップできる。見本を示す。ビデオで模範を見せる。
・具体的に動作を分解して、一つずつの基本動作ができうようになる。
・基本動作をつないでできるようになる。
・ターンのきっかけをどう作るか?
・壁までの距離をどう判断するのか?
⇒壁に近過ぎると怖いという恐怖心が芽生える。
・回転する時に息を吐きながら回転して水を飲まないようにする。
⇒行動レベルのコツ、勘所
・頭でわかってもできないので、何度も基本動作として繰り返し、当たり前にできる
ようになる。
・行動を習慣化して、当たり前のように行動できるようにすること
一連の行動を考えなくても自然にこなせるように個人の意識を変え、行動を鍛えていました。
2005年にアメリカのコンサルタントであるダニエル・ピンクは「ハイコンセプト」の中で、これからはコンセプトの時代、総合力の時代が来ると言っています。
AIが普及しても、大丈夫な人はいる。
「新しいこと」を考え出せる人は、生き残れる。
・創意工夫ができる人(イノベーションを引き起こせる人)
・共感力を発揮できる人(多様性を受け容れ共感力がある)
・総括的な展望を持てる人(洞察力がある)
今回のセミナーでは、テーマとしてビジネス突破力を取上げ、突破口を形成し、突破口を拡大し、戦果を拡張できるビジネスパーソンが身に付けておくと役に立つ考え方を紹介します。
1.自分らしくブレない自分軸を持っているか?
2.夢、ビジョン、輝く未来を手に入れるには?
志信画動
3.ビジネス成功の秘訣とは?
4.強い組織、成果の最大化を目指せる組織とは?
5.新たな成長を生み出すイノベーションを起こすには?
6.関係者を巻き込む力をどう発揮するのか?
感応道交
7.ビジネスマインドを持ち、アメーバのように変化対応できるためには?
是非、ご参加をお待ちしています。
6月9日に、予定しています。
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