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看護師ブログ: 
good-and-can(GC看護)のCanです!
看護師やってます。日々思うことなどボチボチ書いていこうと思います。
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さて、前回はそもそもCO2ナルコーシスになる、一般的な場合をみてきました。



それは二酸化炭素のボンベからガスを吸ってしまったり、換気せずドライアイスが気化する場所にいる…など


およそ病室では発生しえないことばかりでした。

ではどのような場合に患者さんがCO2ナルコーシスになってしまうのでしょうか?


心電図の回
呼吸停止をした時は、二次的に二酸化炭素が体に溜まっていきます。

どういうことかというと、先ほどのドライアイスなど二酸化炭素が濃い環境で過ごしていたりして、外部の二酸化炭素が濃い空気を吸っていました。

人間はそもそも、体内でドンドン二酸化炭素が発生しています。そのため、いつも呼吸で捨てているのです。絶え間なく発生しているので呼吸で捨てているわけですから、呼吸が止まってしまうと自分の体内で発生した二酸化炭素がドンドン溜まってしまうのです。


というわけで、なんらかの原因で呼吸が止まってしまった場合には二酸化炭素を吐き出させる必要があるので、人工呼吸器の出番となるのです。
自発呼吸とは自分で呼吸をすることを言いますが、自発呼吸がない場合は、機械を使用して人工的に呼吸をしてもらうしかありません。

そのため、自発呼吸がないのであれば人工呼吸器を装着するというのは納得して頂けると思います。(もちろん、人工呼吸【器】でなくても、アンビューバッグなどで、用手的に人工呼吸を行うのでもOKです。しかし、ずっと人力だと疲れてしまうので人工呼吸を想定しました。急変の際に人工呼吸器を用意するまでの間など、用手での人工呼吸も有用です。マウストゥマウスは感染の危険があるのでアンビューなどを行いましょう🎵)


おっと!人工呼吸器を装着する必要がある理由は主に2種類ありますので、ご注意下さい✨

一つは先に挙げた、過剰な二酸化炭素を捨てること

もう一つは足らない酸素を補うこと。

です。二酸化炭素は一定量は身体で役割がありますので(酸-塩基平衡に使う)、一定量は必要ですが、過剰にあると二酸化炭素が溜まりすぎて意識がなくなったりします。そのため、過剰な分は捨てなければなりません。

余分なCO2、不足したO2。
これらを調整するのが人工呼吸器です。


さてさて、話を戻すと呼吸が止まってしまった患者さんは自分の体内で発生する二酸化炭素が溜まってCO2ナルコーシスになってしまいます。


脳にある呼吸中枢の機能を圧迫された場合など呼吸が止まる原因は様々あります。

ここで、ちょっと気にしてもらいたいのが

呼吸が止まる!というのはピタッと全く呼吸をしなくなることですね。

でも、止まるまでいかなくても、1分に1,2回しか呼吸をしていないのであれば完全に呼吸が止まっているわけではないですが、体内で発生している二酸化炭素を捨てきれていません。

異常といっても程度が様々です。どんな病態もそうですが、白から灰色、黒色までグラデーションになっていて様々な段階があります。

何なら白、何なら黒、灰色は何段階になっているのか?段階は何によって決められているのか?

ということに着目すると理解が深まり、整理して覚えられるのでグレードや表の重要さを再認識して頂けるかと思います。

呼吸が停止してしまう原因も色々あるとお話ししましたが、医療従事者の行為で発生してしまう原因もあります。

医療従事者によって、患者さんが脳を挫傷することはまずないでしょう(不慮の転落とかくらい?)

一つは意図的に行う場合です。敢えて呼吸を止めている場合もあれば、呼吸が止まる可能性は承知の上で実行する場合があります。
処置や手術など治療上必要な鎮静を行う場合に、薬剤の副作用として呼吸抑制がある場合です。
手術など呼吸抑制が起こるほど十分に鎮静させなければならない場合はすでに人工呼吸器の用意をしてあるでしょう。
生検などで呼吸抑制の副作用がある薬剤を使う場合は、呼吸が弱くなった時用に酸素のアウトレットがあるのは当然としていわば解毒剤として拮抗薬を備えてる場合もあるでしょう。しかし、拮抗薬投与で、ただちに呼吸機能が回復するというほど、簡単なものではありませんから、鎮静の程度は観察する必要があります。


もう一つは、意図的でなく医療従事者によって呼吸停止に至らしめる場合です。想定外ですね。
呼吸抑制リスクのある人に酸素の過剰投与を行うことは、可能性として大いにありえます。
これは医療従事者側のミスではないのか、と追求される可能性もあるので意識する必要があります。

医療従事者が意図せず、呼吸停止に至らしめる場合?どんな場合かというと、改めて書きますが

「【ハイリスクな人】に【酸素を過剰投与した場合】」です。



例を挙げます。

COPDの既往がある方がいます。
体に酸素が足らないので在宅でもO2を使用していました。
その方がある時、苦しくなったので救急車で搬送されました。苦しがっているので酸素投与量をドンドン増やしていきました。
病院に着く頃には、呼吸が止まっています。もちろん意識はありません。血液ガス分析を行ったところ、PaCO2が異常高値で、pHも酸性となっていました(HCO3-も高い値だった)。呼吸性アシドーシスです。

実は途中に過剰投与した酸素により呼吸停止していたのです。

大いにありうる例なのですが、いくつかポイントがあります。


次回はこれを追ってみていきます。
どのあたりがポイントとなるのかぜひご検討ください。分析が重要です!

今回のまとめ
•CO2は体内でも発生しており、過剰分は呼吸で捨てている。呼吸停止や呼吸減弱で過剰になる。
•呼吸が止まるとCO2を捨てられなくなるので、人工呼吸が必要。(機械での人工呼吸でも良いし、用手的人工呼吸でもかまいません)
•人工呼吸の目的は主に2つ。「不足したO2を補う」「過剰なCO2を捨てる」
•医療従事者が関わる呼吸停止する場面は、処置や手術などの目的で意図的な呼吸を止めたら、呼吸が止まるのは許容して人工呼吸器を備えておく場合。
•医療従事者が意図しない呼吸停止には、ハイリスク者への酸素の過剰投与がある。

人工呼吸器の使用目的などは呼吸療法認定士試験を受ける受けでも重要な理解となってきますので、おさえておいた方がよいかと思います!

今回はこの辺でー!

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経験を元に書いていますが、身バレ予防のため時期、場所、特徴などは微妙に修正してますので、一部矛盾あるように感じるかもしれません😌