「ロシア語」(ラテン文字転写) 「村山七郎訳」『ごんざ訳』
「третьегО дне」(tretiego dne) 「第3日」 『みっか』
みだし語を直訳すると(3番目の日)で、ごんざ訳の『みっか』では(3番目の日)か(3日間)かわかりにくいので、村山七郎訳は「第3日」と(3番目の日)であることがわかるようになっている。
でも、ちょっと変だ。
ごんざの辞書では(最初の日)も(2番目の日)もみだし語になっていない。
どうして3番サード長島背番号3だけが特別あつかいされるのか。
鹿児島県立図書館でしらべたら、ごんざの別の著作の「項目別露日単語集」におなじことばがでていた。
「вчера」(vchera) 『киню』 『きにゅ』(きのう)
「третьагО дне」(tretiago dne) 『ототе』 『おとて』(おととい)
「четвертаго дне」(chetvertago dne)『сакьототе』『さきおとて』
おとといか。
(きのう)とならべてでてくれば、それが(おととい)であるとごんざはわかったけど、単独ででてくると直訳して『みっか』になってしまったんだな。
村山七郎教授もごんざの勘ちがいにつきあってくれたわけだ。
このことばはレザノフの辞書にもでてくる。
3074 Третьяго дни(一昨日)(Ototoi.)(一昨日)
岩波ロシア語辞典には形容詞の形だけがでていた。
「третьегодняшний (廃)一昨日の。」
ふるいことばで、今は別のことばがつかわれるらしい。
岩波ロシア語辞典 「позавчера 一昨日。」
現代語のこのことばはごんざの辞書にはでていない。