「ロシア語」(ラテン文字転写)「村山七郎訳」 『ごんざ訳』
「лукъ、зелiе」(luk', zelie) 「葱」 『ねぎ』
「лукъ」(luk')というとふつう「たまねぎ」だ。「зелiе」(zelie)(みどりの)とかいてあるけれど、「たまねぎ」と「長ネギ」を区別するためにかいてあるのではなく、「ねぎ」と同音異義語の「弓」を区別するためにかいてあるのだろう。
江戸時代の日本にはたまねぎはなかったから、ごんざはロシアではじめて「たまねぎ」と「たまねぎのような屋根」をみた。
冬のペテルブルグの室内でネギを水栽培して、ロシア料理にきざみネギをのせてたべる、ということを、ごんざはしていたんじゃないだろうか。