今日は頂いたご質問ににお答えします。
⬛︎質問
人に認めてほしい気持ちはどうしたらいいですか?
私は、人が褒められたり認められたりしているのを見かけると、
素直に「すごいね」「良かったね」と思えず、嫌な気持ちになってしまいます。
そんな自分が心狭く、自己嫌悪に陥ります。
要するに私も人に認めてほしくて、それが満たされないから、人が認められていると苦しくなるのだと思います。
この承認欲求を手放すにはどうしたらいいですか?
■回答
まず最初に。
承認欲求は別に悪者ではありません。
「自分が認められたい気持ち」は私たちが共通して持ち合わせているものだということを理解してください。
だから、「手放そうとする」必要はありません。
ただ、じゃあご質問の中に述べられているような苦しい気持ちはどうしたら良いのか?
ということですよね。
これについては、「承認の求め方」の問題なのです。
承認を人に求めると、苦しくなります。
それも程度の問題ではありますが、基本的には
「人がどう思うか?」は自分のコントロール下にはありませんから、
承認が得られるかどうか?は人に左右されてしまいます。
また、「認めてほしい」という強い欲求は非言語のメッセージとして表現され、
「私すごいでしょう?」
という過剰な自己顕示になってしまったり、
なんとなく「クレクレ星人」的な重いエネルギーを発してしまったりすると、
かえって人から嫌厭される結果を招くことにもなりかねません。
これを解決するには、結論を言ってしまえば、
承認を人に求めるのではなく、自分が自分を承認すること、なのですが。
ここに一足飛びには行けないから苦労するのですね。
本来、子供の頃に十分に承認される経験をしていれば、承認欲求は自然と満たされて、次の段階に進むといわれています。
ところが、これが十分でないと、そこにこだわりが生じてしまい、承認欲求を「人に満たしてほしい」ところから離れにくくなります。
「人からの承認」は人生の良き人間関係との出会いなどで幸運にも満たされてゆくこともありますし、心理セラピーで対処することも可能です。
いずれにせよ、自分の中の「認められたい欲求」を無理矢理に我慢したり、なかったことにするのは逆効果です。
あ、念のため。
「人に認められたい」気持ちを無理矢理に「自分が自分を認める」に変えようとすることは、多分うまく行きませんのでご注意を。
心に力技は通用しません。
自然なプロセスでしか変わってゆかないのです。
心はとても精妙です。
ちゃんと理解されれば自ずと次の段階へと進んでゆくのです。
心が変化する自然なプロセスを体験できます。
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