大炉、京間、関東間、そして節分と立春です。 | タカポンの裏千家茶道教室入門

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~芝刈り爺さんが綴る茶道歳時記~

私の所の茶室は、京間。

 

待合に使っているのは関東間。

 

畳の大きさに、京間用と関東間用の2つがあることを

恥ずかしながら、この家を建てるときまで知りませんでした。

 

これが関東間に、大炉の炉縁をおいたところ。

 

 

かなり、炉縁が、のさばっています。

拝見にお道具を出すときのスペースが小さい、狭いんだそうです。

 

そしてこれが、京間に置かれた炉縁です。

 

 

京間の畳に合わせて写真を撮ったので、なんか小さく見えますが、

炉縁は同じもの。

 

京間ですと炉縁が小さく見えますね。

よく見ると畳みがいくらか青みを帯びているのですけど、

これはこの大炉用の畳は、この2月しか使わないためです。

 

 

もっとも、大炉用の畳は、10年以上昔、茶室を作った時のままですから、

それなりに歴史を感じさせていて、

周りの畳みは、一回畳替えをしているので、あまりはっきりとした色の違いは無いですね。

 

ちなみにこの京間の茶室、それに大炉を設置できる茶室をもった

茶道教室は、この近くではあまり聞かない、とのことです。

 

この茶室を作るに当たり、師匠はものすごく気合いを入れていました。

 

もっぱら使ったのは、この本。

とてもいい本です。

 

「自慢できる 茶室をつくるために」   根岸照彦 著  淡交社  です。 

 

またさらに、

廊下に畳を敷くようにしたのも、急に決めたものですから

大工さんに、迷惑をかけました。

 

この大工さん、私のハトコになる人で、私たちのわがままを

一生懸命聞き、勉強になるからと、、初めての茶室作りに

真剣に取り組んでくれました。

 

さて話を畳に戻しますが、京間の畳と、関東間の畳の大きさですが、、。

 

大きさにして約8センチ違います、短い方の畳の辺の長さです。

我が家がですから、普段生活する洋間風の部屋と

関東間、京間の3つが併存しています。

 

その折衷が、設計士さん、大工さんをずいぶんと悩ませたようです。

 

この微妙なずれが、この写真のずれになります。

 

 

奥が京間の茶室。

手前は関東間。

右は洋間風の設計です。

ここの折衷の苦労したところが見て欲しいところだ、と言っていました。

 

何はともあれ、気合いの入った茶室、

その茶室に、今日はおひな様を飾りました。

 

 

 

これももう30年以上たったものです。

その娘もすでに母親、、。ありがたいことですね。

 

ちなみに

この飾り方は、関東風、、明治以降、西洋の方式で

男性が向かって左。

右手を空けて何かの時には、女性を守るんでしょうかね。

 

京風は男性が右手、おひな様の立場では、左に

男性、なんと言っても、男尊女卑、、左側の方が偉いんですね。

左大臣の方が偉いわけですから。

これは京風,,と思ったら、これも関東風でした。訂正します。

京風は向かって右、お供のおひな様(天皇様?)の右腕側にお姫様です。

1日経って、今日3日間違いに気づきました。すみません。

 

 

最後になりますが、

 

これは今の茶室の軸。

 

 

春入千林處々花

春入りて、千林、処々の花

 

春が来てあちらこちらの林に花が咲き始めた、、。そんな意味合いですかね。

 

 

今の季節らしいですね、

寒い中、ますます寒さが続きます。

風邪などひかぬようお過ごしください。

 

それでは。