2024/2/28実家帰省 | Gomarz Blog Life

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盆栽を育むような、楽しみ。(^^

寒暖を繰り返し、2月も終盤を迎えている。
ひと月前にJRWのネット予約サイトで空席を見つけ購入していた、

今シーズン「ラスマイ」のWESTEXPRESS銀河南紀復路の指定席に乗るべく

今日もいつもどおり、実家帰省を兼ね始発のローカルに乗車した。
天気予報では、今日は申し分のない、晴天。
クルマで帰省し、WE銀河を横目に、そして時には撮影を楽しみながら自宅に戻る

コースをとるには絶好な日とも感じており、始発列車に乗車するまで今日の行動を

どうしよう?とほんとうに悩んでいたのだが、乗車体験の機会を減らしてしまうこと

との天秤をかけて、せっかく取得できた指定席を生かす行動をとることにした。
9月からの運行シーズン中、幾度か乗車を楽しみ、そして撮影もしてきたが、

今シーズンは総じて南紀方面まで車で赴き列車の運行にあわせ移動しながらの

撮影機会が少なかった。
自身の印象的には、今日もそうなのだが乗る機会が増えたぶん、撮影機会は減るわけで、

それもなんだか乗車日は晴天の日が多かったように感じ、そのぶん他の機会に出不精に

なってしまったのかもしれない。
紀伊田辺駅で乗り換え、白浜駅出発までは、今日は忘れず持ってきていた

喜多嶋隆の小説の続きを読み過ごす。
白浜駅で今日は、2組の観光客が2両目に乗車。

2両目の乗客は私を含め7名となった。
まだまだ寂しい朝のローカル区間だが、春の「青春18きっぷ」が有効期間を迎える

週末からはまた少しは賑わいを見せてくれるのかもしれない。
白浜出発後にノートパソコンを取り出し、河合奈保子の楽曲を聴きながら

ここまでのシーンをキーボードに打ち込む。
先月末に足膝の手術を受けた母は、術後の回復は順調なのだが、なにせ

高齢であるからリハビリ期間がどうしても長くなってしまうようで、当初はひと月ほどで

退院できそうと聞いていたが、もう少しリハビリを継続するとのこと。
今日は、留守をしている父親へのわずかであるがお土産を鞄いっぱいに詰めて移動している。
そのため、今日は自分用の荷物はこのノートパソコンくらいしかカバンに入らず、

カメラはジャンパーのポケットに入るコンデジだけとなり、デジイチは諦めた。
外は見慣れた景色。だけど前回には早めに咲いていた梅の花の景色はもう無く、

山の杉檜の色が少し茶褐色さを帯びて、もうすぐ花粉症の方々が悩む時期になろうとしている。
列車は、周参見駅に到着。
対向するローカル列車待ち合わせのため少し停車する。
周参見駅の跨線橋近くにある桜はちょうど見頃となっていた。
キーボードを打つ手を少し停め、持ってきたミニボトルのコーヒーをひと口飲んで、ひとやすみ。
しばし外の景色を眺めたあと、またヘッドホンをかけ楽曲を聴きながらキーボードに向かう。
紀伊有田駅横で建設されている、きのくに線を跨ぐ高規格道路コンクリート高架橋は、

橋脚からやじろべぇ式に張り出していく根っこの部分1段目が完成し、

張り出していく架台を製作している。
見る機会は少ないが、これからどんどんと張り出していくことであろう。
そして列車は、串本駅に到着した。
串本から下里までは、今日もまた海岸線の撮影タイム。
今日はコンデジでさっさと座席から対向に見える景色を、227系1000番台の

車体窓を画角フレームにして撮る。

 


 

観光客で乗車している方々もスマホを窓に近づけ、広がる太平洋の景色を撮影していた。
串本駅で一旦カバンにしまったノートパソコンを湯川駅で再び取り出し、キーボードに向かう。
列車はもうすぐ紀伊勝浦駅に到着する。
白浜駅で乗車した観光客のうち一組はこの駅で下車した。
もうすぐ私も下車するのでキーボードを打つことは少ないのだが、楽曲はギリギリまで

聴いていたいため、ノートパソコンは引き続き座った足の上に置いている。
次は、那智駅。
そういえば、那智駅に併設されている温泉施設が3月で閉館してしまうという報を聞いている。
今日、営業しているようであればちょっと立ち寄ってみたいが、これいかに。。。
白浜駅から乗ってきた、もう一組の親子連れ3人はここ那智駅で下車していった。
紀伊勝浦あたりからは、新宮圏へお出かけの客層となる。
列車は狗子ノ川あたり、車掌さんが車内検札に回ってくる。
宇久井駅に到着前になってパソコンの電源を落とし、少し窮屈なカバンにしまう。

 


実家に戻ると、家の中は空っぽ。
天気がいいと父はきまって近くの広場へゴルフの練習に行く。
父のために持ってきた土産を冷蔵庫に仕舞い、その練習場までスクーターで赴き、元気な姿を確認。
持ってきた、もうひとつの大量の土産を手渡しして今日のミッションは終了した。
那智の温泉施設を目指そうと思ったが、運転するスクーターの調子がおかしい。
よくよく見ると、後輪タイヤの空気圧が低い。
このままでは運転が危険であると思い、近くのホームセンターに行き空気入れを購入、
自宅に戻って空気を充てんした。
そう、こうしていると、ゴルフ練習に出かけていた父が帰宅。
実家にある、親類の方々につくっていただいた総菜などで、昼食。
母の退院時期と今後の予定などを話しながら昼食が済むと、もう帰路の列車に

乗る時間が近づいていた。
退院時期が決まればまた連絡がほしいと言い残し、私はまた紀伊佐野駅へ向け歩き出した。
駅までは、徒歩5分ほど。
切符は往路御坊駅で往復切符を購入していたので、無人駅の駅舎を潜り抜け、

下り線の線路を渡って狭い島式のホームに向かう。
ホームには、すでにたくさんのお客さんが並んでいる。

 


これまで何度かこの列車を利用してきたが、今日はその何倍ものお客さんの姿。
制服の高校生の姿が多いことから、今日は午前中のみの授業だった、のかもしれない。
しばらく待ち、やってきた2両編成のローカル電車。
その中も、たくさんの乗客、やっぱり、制服の高校生の姿がたくさん。
どうやら近隣の高校すべてで同じような行事があったよう。。。期末テスト、とか???
とにかく、紀伊勝浦駅で下車するまでは、着座することさえもままならない状態だった。
ただ、車内では同じ方面へ帰宅する、たぶん市内3高校の生徒たちが同じ列車に

乗っていたことから、車内では懐かしい顔合わせをするシーンなどもあったのだろう、

そんな会話を楽しんでいるような声が聞こえてきていて微笑ましく、そして

今更ながら列車通学できなかった自身は彼等が羨ましく思った。
紀伊勝浦で、WESTEXPRESS銀河に乗り換え。

今日はまた、普通車指定席。
事前予約では取れなかったのだが、その後のネット予約で空席が見つかって取得することができた。
紀伊勝浦駅を出発し、今日は乗車した4号車フリースペースの売店でお気に入りの

二度焼きせんべいと鯨肉ソーセージを購入したあと、指定席に。
今日の指定席は、海側4A。隣の席は空席のまま。

 


串本駅まで、外の景色を撮影しながら、取り出したパソコンでここまでの行程を書く。
串本駅での長時間停車で列車撮影タイム。

 


コンデジとスマホでの撮影だったのでバリエーションに欠けるが、それでも

停車時間の8割くらいを使って思う存分シャッターを切っていった。

 


残り御坊まで、車内でつまみ食いしようと駅改札近くで売っている

薄皮まんじゅうを買おうと売店に行くともう売り切れ。
仕方なく車内に戻った。
串本を出ると、まだ太陽は明るく差してくるが空は薄雲がかかり青空は無くなってしまった。
串本駅で3号車後方にあるファミリーキャビンに子供連れの家族が乗り込んで賑やかになった。
今シーズン、きのくに線を走るWE銀河の運転は、この週末がラスト。
来季の運転も期待は大きいが、これだけは自身が決められるわけではなく、

どうなるかわからない。
乗るチャンスに乗っておく、である。
周参見駅では、1番ホーム脇にある早咲きの桜が8分咲きほどに咲いていて、

私を含めたくさんの乗客が列車とのコラボレーションを楽しんでいた。

 


いつものように自宅用にドリップコーヒーを買い、自身はホットコーヒーと駄菓子を買って車内へ。
 

 

隣に客がいないことをいいことに、白浜駅に到着するまでにスナック菓子を

バリバリボリボリと完食してしまった。
次に停車する白浜駅で、隣の席に乗客が座った。
スーツを着た、一見、サラリーマン風の若者である。
私が紀伊勝浦から御坊まで、この観光列車を区間利用するのと同じく、白浜や

紀伊田辺から京阪神へ向け乗車してくる客の姿が目立つようになった。
この列車が旅行商品でなく、指定席観光特急という使命を十二分に発揮していると感じる。
 

 

南部から切目にかけて、再び海岸線が綺麗な区間を走る。
が、南紀の青い空と青い海の印象からはっかけ離れ、じんわりと

澱んだ空と海の景色になってしまい少し残念。
もうすぐ列車は印南駅を通過する。
そろそろ下車の準備もしていかなければならない。
来週からこの列車は、京都の鉄道博物館で展示を経て山陰での運転となる。
山陰への旅行でも利用してみたいと思っているものの、こちらはまた

要領を得ず実現に至っていない。
実家の動きが安定するまでは辛抱、とも思っている。
来月は、青春18きっぷの有効期間に突入する。
私もまた、このきっぷを有効利用したいと考えている。
さぁ、今日の移動もそろそろフィナーレ。稲原駅ホームの通過を見ながら、

パソコンの電源を落とすことにします。