2024/3/8 青春18きっぷ・春1 | Gomarz Blog Life

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盆栽を育むような、楽しみ。(^^

足膝の手術とリハビリで約1カ月ちょっと入院していた母が、この月曜日に退院した。
すぐには見舞いに行けなかったが、平日休暇である今日、顔見せと退院後の

不便など無いか話を聞くため実家に行くことに。
折りしも春の青春18きっぷの有効期間でもある。
今朝はそれを御坊駅の券売機で購入し、改札で1つめの日付印をもらってホームに出た。
往路は、これまでにも何度も使っている、紀伊田辺行き始発のローカル電車。
朝、愛犬の散歩などで少しバタバタしたこともあり出発時の用意段取りが悪く、

ノートパソコンの充電はしていないし、乗り鉄用の小説本を持ってこず仕舞い。
白浜駅を出発したところで、いつもどおりヘッドホンをかけパソコンの電源を入れ

河合奈保子の楽曲を聴きながらキーボードを打ち始めたのはいいが、

バッテリー残量はすでに1/3程度しか残っていない。
ここで今日の乗客は2両目に私を含め10名。ドア間のロングシートに2・3名ずつ座っている。
多めの乗客がいるということはやはり、青春18きっぷ効果、というところか。
紀伊富田駅で列車交換する特急くろしおが10分ほど遅れていたようで長めの停車。
昨日からの雨が長引いて、今日もまだ空の雲は低く、路面がぬれている。
山間部に駅がある紀伊日置あたりでは雨脚も強そう。
椿駅で1名、1両目からひとり乗客が移動してきて、私の前の席に陣取った。
ちょっと気分を変え、楽曲をMAN WITH A MISSION のベストアルバムに切り替える。
早咲きといわれるクマノザクラの花がちらほら、咲き始めている。
白浜駅から乗ってきた、大きなリュックを背負った女性客さん、見老津駅で

下車したかったようで、長いトンネルを出てもうすぐ駅に到着するというところで立ち上がりだした。
そのシートにペットボトルの水が落ちた。
気付いたまわりの客が声掛けし気付いたその人は拾い上げたのは良かったのだが、

列車が停車したあと、ワンマン運転のためローカル駅では開かない2両目の

「あける」ドアボタンを押している。
またまたまわりの乗客から「1両目に行かなければ」という声。
それを聞きその女性客は1両目に向かっていったが、彼女が1両目と2両目を仕切る

ドアを開けるあたりでもう、電車は動き始めてしまっていた。
・・・という、ちょっとしたハプニングがあって、一旦閉じていたパソコンを再び取り出して

出来事を書き足していく。
午後にかけ、少しずつ天気が回復していくという予報だったが、まだまだ雲は厚く雨粒が

車窓に斜めに筋模様をつけていく。
そして車窓に海の景色が広がり始めた太平洋はおおきなうねりがあり、和深駅前の

海岸では、サーファー2名が押し寄せる波と戯れていた。
紀伊有田~串本間の車窓からは「咲きはじめ」と感じていた山々のクマノザクラが

もう綺麗に咲き誇っている姿を確認することができた。
列車は、少し運転時間が遅れたまま、串本駅に到着した。
いつもはこの駅で対向する特急くろしおを待ち長時間停車するのだが、今日はもう

すでに1番ホームに283系編成が停車していた。
時間を見るとこちらの列車が定時出発の1分前。
わずかな停車でこちらも定時運転に戻ったのかもしれない。
串本を境に、東側と西側で沿岸の風景がかわることが多いのだが、

今日はこちら側の海岸も波が荒い。
晴天ピーカン、静かな海の景色もいいが、荒れて色をなくした海の

自然風景もまた、見ごたえある。
古座駅を出発し、紀伊田原駅までの海岸風景をまた、カメラにおさめていった。
下里駅に到着したところでみたびパソコンを開く。
車窓の海岸風景をコンデジで撮影していると、車掌さんの検札。
これまでは、車内を歩いて巡回していくことばかりであったのだが、今日は

乗客全員の切符を見てまわっていた。
横目で見ていると、紀伊田辺、あるいは白浜駅から乗りとおしている乗客の

方々が手に持ち示しているのはやっぱり青春18きっぷ。
100円ショップで購入できるような、透明のソフトビニール製の小さなパック袋に入れ携行している。
小さな財布やポケットなどに入れ使うたびに擦り切れていくことを考えれば、

このような持ち方はいいかもしれない。
私も実践してみよう。
私を含め、青春18をすでに3倍もあるいは4倍くらいも歳を召した方々が、活用している。
まぁ、この切符自体、その誕生からもう30年以上の歴史があるのだから、人気商品に違いない。
これまであった周遊券など国鉄時代以後の「トクトクきっぷ」という類のきっぷが

次々と廃止される中、ロングセラーとなっている。
列車は、紀伊勝浦駅に到着、時間は定時に戻ったよう。
いつの間にか、すっかり雨はやんでいる。
紀伊天満駅出発。さて、そろそろ下車の準備をしなければ。

まだまだ、歩行や立ち上がりが不便であろう、母親の生活が少しでも楽になれるよう、
今日はとりあえずの不便事を聞き、そしてできるならば、そのひとつだけでも

解決して帰途につければ、と考えているが。。。
今日の帰路はWE銀河でなく特急くろしおでもない、また3時間のローカル電車の旅である。
狗子ノ川の海岸線を走るあたりでパソコンから充電容量が減ってますとの警告が出た。
ACアダプタは持ってきているので、帰路の使用には問題ないだろう。
・・・ここで突如パソコンの電源が落ちた。書いていたことが少しだけ記録されなかったが、

仕方なかったのでパソコンを閉じて列車を降りる準備をした。

紀伊佐野駅に到着、青春18きっぷを提示して列車を降りた。
実家までの、いつもの道程を歩く。雨が上がっていてくれたのが良かった。
実家手前から見られる、父親が契約している駐車場に車が無い。
事前に帰省することを伝えていなかったため、これはもしや留守か?と思ったが、
実家前に車が停めてあった。
玄関を開けると、そこに少しびっくり顔の、両親の姿。
ちょうど、お世話になった親類への挨拶回りに出かける、という。
それなら、と、私は運転手役を買ってでる。
母親の姉にあたる親類のところに行き、そのあと太地町の漁港スーパーへ買い物と、

ご近所さんへのお礼品を買いに勝浦町内の肉屋さんを経由して帰宅した。
昼食は、漁港スーパーで買った弁当。
午後になって、お世話になったご近所さんや親類の方が退院快気祝いにと顔を見せにきてくれた。
離れて生活しているため、手術して1カ月ほど入院、その間は顔を見られなかった

のだが、それよりずっと長い期間実家帰省せず顔を合わせていないことも多く

あったため、歩行は不便そうだが顔色も良く話の口調も元気な母親の姿に安心していた。
もうしばらく、自宅リハビリしながら月1程度の通院が必要であるということで、

しばらくは様子見、ということになった。

WE銀河に乗車する帰省時に使っていた紀伊佐野駅午後1時すぎのローカル

列車に乗ることは諦め、その次に紀伊田辺まで走る午後4時すぎのローカル列車に乗る。
往路下車時には気付かなかったのだが、紀伊佐野駅の駅切符販売機が

新たにバージョンアップしていた。
今日は列車に乗るため時間が無く詳しく見ることができなかったが、イコカの

チャージなどもできるようになっていた。

帰りの列車は、学校帰りの高校生で混雑。
ゆっくり座りたかったので空いているだろう、2両目に移ったが、こちらのほうが着座率が高かった。
立席者はおらず、優先座席が空いていたので、紀伊勝浦駅あたりで

空いてくるだろう、と、そこまでこの座席にお世話になることにした。
紀伊勝浦駅で半分以上の乗客が下車し、車両中間あたりの席が空いたので、移動。
駅を出発したあたりでノートパソコンを取り出し電源を入れた。
実家で充電していたため、バッテリ容量は満タン。
実家での出来事と、ここまでの記事を、やはり河合奈保子の楽曲を聴きながら書き始めた。
湯川駅で、1両目から移ってきた、たぶんこの駅で乗ってきたのであろう

乗客が私の座る席の対面に座った。
朝、往路の列車で椿駅から私の席の向かいに座った初老の乗客さん、その人である。
ローカル区間の列車だから、こんな偶然が起こる確率も高い、のかもしれない。

ここまでの事を書いているうちに、列車は串本駅に到着。
ここでまた、それまで2両目に乗っていた乗客が半減してしまう。
新宮にある高校から通学している学生さんも少なからずいるようで、学生服姿の

通学客も数名、ここで下車し高校生の姿は見られなくなった。
時刻は、午後5時。曇り空の車窓は少しずつ暗くなってきた。
文庫本を忘れたので、読書に没頭することができない。
ちょっとパソコンを閉じて、そして瞳も閉じてひとやすみ、することにする。
・・・と書いて扉横の少しひじ掛けが高いところに移動し、少しウトウトした。
周参見駅手前、旧信号場をすぎたあたりで運転士さんが少し長めの警笛を鳴らす。
そしてそれとほぼ同じく車内に「足元にご注意ください、急停車します」のアナウンス。
少しびっくりし気付くと列車が急ブレーキをかけそこに停車した。
運転士さんのアナウンスで、列車が鹿と接触し車両と線路の確認を行うという。
あまり、まわりの状況は確認したくないので私はパソコンを取り出し、ヘッドホンは

かけずにこの事態をキーボードで打つ。
列車が停車し、もう何分か経つだろうか、ワンマン運転なのでおそらく運転士さんが

外に出て周辺の状況を確認して回っているのだろう。
・・・こう、書いていると車内アナウンスで「お待たせいたしました、発車します」

とあり、急ぐように列車が動き出した。
ここ、きのくに線南部に限っても、ほぼ毎日のようにこのような事態が発生し

ネットの運行状況に示される。
いろんな対策は施されているのだろうとは思うが、運転士さんも

気持ちいいものではないはず、である。
列車は周参見を出発。運転士さんのアナウンスで12分の遅れだそう。
ダイヤ上では椿駅で列車交換するはずの上り特急くろしおが、ひとつ前の

紀伊日置駅で、そして紀伊富田駅で交換するはずの上り周参見行きローカル列車は

その次の椿駅で交換し、上り列車の運行遅れを回避していた。
朝、椿駅で乗ってきた初老の乗客の方はやはり、この駅で下車していった。
この列車の終着である紀伊田辺駅で、御坊駅行きローカルに接続しているのだが、

列車の遅れにより果たしてどうなるのか、
紀伊田辺から先は複線区間で上下線での列車干渉が少ないため、

遅れて発車し接続してくれることを期待したい。
車内でウトウトして、列車が白浜駅に到着。
ここで、2両目乗客はほとんど下車してしまい、私ともうひとりとなり車内は閑散。
結局、紀伊田辺駅にはそおのまま12分遅れで到着した。
乗り換える列車はまだ待ってくれていて、乗り換えの乗客を乗せ8分遅れで紀伊田辺駅を出発。
通勤帰りの乗客で混んでいたが、それでも着座することができた。
その遅れも、長時間停車する印南駅で時間短縮され、結局、御坊駅には定時に到着した。
青春18きっぷ1日目、有効利用させていただきました。(^^