障害者手帳申請(その1) | 舌がんサバイバーのなんでもありあり

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申請に必要な診断書の取得

 

舌がん手術後、無事に5年を過ぎたのを機会に、身体障害者手帳を取得しようと思いました。てへぺろ

 

先日、術後5年で受けた造影剤CTの結果がOKだったら、取得のために動き出そうと思っていました。

 

ところが、2月8日の診察でCTの結果に?がついてしまい、その後のエコーでも??となり、経過観察が1ヵ月延びてしまいました。↓

 

 

そのため、精神的にちょっとめげてしまい、取得のために動き出すのが遅れてしまいました。ショボーン

 

※ 障害申請についての情報提供をしようと思い、ここから先は話が長くなります。情報不要の方は適当に読み飛ばしください。

 

その後、たぶん大丈夫だろうと自分に言い聞かせ、ネットを使って手帳取得の手続きについて情報を収集しました、

 

在住の市役所のHPに、手続きについての説明がありました。

 

①身体障害者診断書・意見書を用意する。

(用紙は市役所や障害者支援センターにある・ネットからダウンロードも可)

② 各都道府県が任命する指定医師の診断を受け、①の用紙に所見を記入してもらう。

③ ②と本人の顔写真(証明写真)を市役所の窓口もしくは障害者支援センターに提出する。

 

その後、各都道府県が手帳の交付を判断して、OKならば1ヵ月半程度で手帳が交付されます。

 

舌がんサバイバーの自分は「音声・言語又はそしゃく機能」の障害認定となり、この種の障害は3級と4級しかありません。

 

(詳しくは、「身体障害者障害程度等級表(検索ワード)」に説明があります。)

 

ブログで知り合った舌がんサバイバーの方たちの情報だと、手術をした病院に指定医師がいることが多いようでしたが、自分が手術をした大学病院には指定医師がいませんでした。

 

このため、在住の市役所のHPにあった指定医師一覧を見て、その医師がいる病院に行って診断書を発行してもらうことになりました。

 

ということで、きょうの午前中に、リハビリテーション科の指定医師が外来を行っている病院に行きました。ダッシュ

 

エントランス付近の様子ですが、病床が多くて大きな病院でした。

 

 

駅から離れた市の外れ、山の中にありました。

 

小児科、内科、リハビリテーション科の外来がありましたが、入院は地域包括ケア病床、障害者病床、療養病床(医療)となっていて、普通の病院とは少し違うようでした。

 

到着後、いつも口内に装着しているマウスピース(PAP:接触補助床)を外しました。

 

PAPは、上手く動かない舌(移植した皮弁)と上顎の隙間を埋めて、このおかげでどうにか食べたり喋ったりできています。

 

ちょっとグロいですが、画像の下側が前歯の後ろ、上側が喉側になります。↓

 

 

PAPは、自分にとって食べたり喋ったりを補助するためのもので、耳が不自由な人が補聴器を使うことや、足が不自由な人が車椅子を使うことと同じです。

 

なので、障害の様子を正しく診断してもらうためには不要です。

 

寝るとき以外、特に外出するときは、このPAPに頼っているため、受付で用件を伝えようとしたら、当然のことながら上手く喋れずにヨダレが出てしまいました。汗うさぎ

 

それでも、どうにか用件を伝えて受付を済ませ、指定医の診察を待ちました。

 

手術のことを詳しく説明する自信がなかったため、入院当時に大学病院でもらった「入院診療計画書」と、手術の同意書を提出する際の主治医からの説明のときにもらった「説明と同意の書」を持参して、受付のときに提出しておきました。

 

これらの書類には、手術内容が、舌亜全摘、両側頸部郭清、腹直筋皮弁移植など医学的に詳しく書いてあります。

 

しばらくすると、待合で看護師さんから障害のことについてのヒアリングを受けましたが、自分が喋ることが聞き取りにくいとわかったら、筆談の用意をしてくれました。

 

その後、入室して医師の診察(診断?)を受けました。

 

中年の先生で、ベテランのようにお見受けしました。

 

最初に聞かれたのは、「なぜ手術した病院で障害の認定を受けなかったのか?」ということでした。

 

「大学病院には指定医がいないからです。大学病院は、どうも治療と研究のための病院のようです」と答えたところ、医師は苦笑いしていました。

 

自分が喋った内容は上のようなことですが、実際にはPAPがないため、自分的には「ふぁいかくほういんにはすていかいはいはらふぇす~」のような発音になっていたと思います。

 

ところが、医師には言いたいことが伝わっているから驚きです。びっくり

 

その後も、手術についての質問がありましたが、大学病院からの書類が役立ちました。

 

そして、現在の喋ることや食べることについての質問を受けました。

 

食べることについては、退院後はPAPを外して食事をしたことがないので、推察で伝えました。

 

「上手く噛むことができないためミキサー食のようなものでないと食べることができません。栄養を補うためには、エンシュアやメイバランスのような流動食が必要です」みたいな感じで伝えました。

 

最後の方で、医師から障害の認定について、肝となる部分についての説明がありました。

 

この部分は、「ここだけの話」ということでお願いします。(笑)

 

指定医に記入してもらう診断書には、障害の程度についての自由記述する質問と選択肢から当てはまる状況を選ぶ質問があります。

 

「3 音声・言語機能障害の状況及び所見」についての質問の(2)は意思そ通の程度を選択する質問で、選択肢は次の3つになっています。

 

ア)発声はあるが、ほとんど肉親との会話の用をなさない。

イ)肉親との会話は可能であるが、他人には通じない(診断の際応答が不能である。)。

ウ)日常の会話が可能であるが、不明瞭で不便がある。

 

医師からは、「ぶっちゃけ(ア)だと3級になり、(イ)は4級、(ウ)は認定されません」と言われました。

 

そして、「gomacatさんは、ここまで私と会話ができてますよね」と言われてしまいました。びっくり

 

鋭い指摘で今度は自分が苦笑いする状況でしたが、すかさず自分は「医療関係者はこの喋り方でも内容を汲み取ってくれるのですが、一般の方には通じなくて不自由しています」と苦し紛れに伝えました。

 

医師も苦笑いしながら、「そうですよね~」と同意してくれ、「診断書には(イ)と記入しておきます。4級認定で診断します」と言ってくださいました。キラキラ

 

後で受け取った診断書を見たら、同じ3の項目の(1)発声の状況についての所見(自由記述)は「舌の亜全摘に伴う構音障害のため著しく発音が不明瞭」と書かれていました。

 

都道府県の障害認定を受けるには、下線部がポイントのようです。てへぺろ

 

神医師でした。飛び出すハート

 

その後、「外来患者が一段落したら診断書を作成するからしばらく待ってください」と言われ、診察室を後にしました。

 

ちなみに、PAPのことは一切話題になりませんでした。

 

自分の後に、外来患者がどんどん来たようで、看護師さんから長時間待ちそうだから出直した方がよいのではと言われ、一度帰宅して午後に再訪しました。

 

そして、完成した診断書を受け取り、会計を済ませたところ、初診料自己負担額1,120円、文書料5,500円、合計6,620円でした。気づき

 

身体障害者の認定が弱者を救済する制度ならば、公的負担で対応してもよいのではと思ってしまいました。

 

障害者手帳をもらえれば、高速道路料金が割り引かれるなど金銭的負担が少なくなることがあるようなので、利用していこうと思っています。

 

明日は、市役所か地域の障害者支援センター行って、診断書と顔写真を提出する予定です。

 

今後のことは、またブログに書こうと思っています。

 

 

おまけ

 

きょうの通院は、久し振りにマイバイクのホンダ・グロム(125㏄)に乗って行きました。↓

 

 

まだ少し寒かったですが、近場なので我慢できました。

 

病院まで2往復して、きょうの走行距離は25.9km、消費したガソリンは0.4L(0.5L以下)でした。↓

 

 

ということはガソリン代は、90円程度かなということになります。

 

とても経済的な交通手段です。グリーンハーツ