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毎日が実験。人の気持ちがわかる人になるブログ

人の気持ちがわかるようになりたい人に教えています。
趣味はビールを飲むことと、和服を着ることと、自分の子を観察すること。
聴くチカラ検定の開発担当。

自己理解と他者理解の方法の一つとして、エゴグラムを紹介しましょう。

人間の心には3つの「自我状態」があります。


状況によって、どれかが主人公となって、自分の反応として出てきます。これらの3つが「親の自我状態」、「大人の自我状態」、「子の自我状態」といわれます。


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あなたが、今、何歳だとしても、あなたの心には親としての自我があり、子どものような自我もあり、大人のような自我もあるのです。どんな状況下でどれが出てくるかで、表面に見える性格や行動が決まってきます。


たとえば70歳になっても、無類のゴルフ好きの人をイメージしてみましょう。ゴルフとなると子どものようにはしゃいだりします。ところが家に帰ると、こうしなければいけないとか、それは常識だろうというように権威を振りかざします。


このように、一人の人の中に、親と子どもの両方の自我状態が存在するのです。



つづきます。

相性のよしあしは、相互理解の容易さで決まります。


相互理解とはお互いに、価値観や優先順位を理解し合う状態ですが、自分が相手を理解せずに、相手から理解されようというのは無理です。
先に自分が相手を理解し、それを相手に伝えて初めて、相手からの理解を得ることができるのです。
時間をかければ、どんな相手でも理解することは可能です。


「相性が悪いから」で済ませてしまうことは、相手を理解する努力の放棄でもあります。そのまま通せば、最終的には周囲には相性の悪い人だらけという状況になってしまいます。
また、他人を理解できないということは、実は自分を理解できていないということでもあるのです。


相互理解は、下記の過程で進みます。


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ジョハリの窓という考え方がとてもわかりやすいのですが、人間関係において問題がおきやすかったり、悩みが発生しやすいのは、「自分が人からどう見られているかを知らない人」、「自分の内面を隠して生きている人」であると言われます。
自分をオープンにし、人からのフィードバックを素直に受けることによって、自己理解が進み、相手を理解することにもつながります。


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つづきます。

ここ数回、職場のコミュニケーションについて述べてきました。
コミュニケーションをとろうとして簡単にうまくいく相手と、そうでない相手がいることと思います。

そんなとき私たちは「相性がよくないようだ」と言ったりします。また、キャリアを考える上で会社と自分との「相性」について検討することもあるでしょう。



ではこの「相性」とはどんなものなのでしょうか?


今回は「相性」とは何を指すのか、「相性」の壁を乗り越えることはできるのかということについて考えてみます。



がんばっても気の合わない相手

仕事を円滑に進めるために、周囲の人と摩擦を起こさないようがんばっていても、どうもその努力が水の泡になるような相手というのを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。

何かというとやり方がぶつかるし、話し合おうとしてもかみ合わないし、それでもせめて挨拶ぐらいしようとして無視されたり・・・自分は嫌われているのか、と考えたくなるような態度をとられてしまう。

こんな場面では、自分と相手は「相性が悪い」と結論付けたくなるでしょう。

特に仕事のかかわりでは、ひとつのことを協力して遂行しなければならず、ストレスの元になることと思います。

人間は誰しも異なった価値観をもっています。
特に仕事では、仮に目的が同じであったとしても、そこに到達するまでのやり方の「優先順位」にはいろいろなパターンがあります。


たとえば、「時間はお金だ(効率重視)」と思っている人と、「時間をかけてこそいい仕事ができる(質重視)」と思っている人では、仕事の進め方はかなり違うでしょう。
現代は情報化社会ですから、IT技術を簡単に使えたり、最新の情報を常に持っている人がいます。こういう人から見たら、自分のやり方に固執して何度も無駄な手間をかけているような人は、質を重視しているようには見えず、単にアナログで他人の時間まで無駄にさせる相手に見えてしまうのです。
また、「結果重視」と「過程重視」でも、やり方は対立しがちです。


当然ながら、どちらが正解ということはありません。
会社にとっては多くの場合、バランスが取れた価値観をもつ人材が望ましいのですが、その価値観が本人の得意分野に直結しており、その成果で評価されていることもあり得ますので、一概に平均した人材がよいということにもならないのですね。



このように「相性」をよく見てみると、優先順位、ひいては仕事への価値観の違いといっていいと思います。



優先順位の近い相手とは、あまり考えなくてもうまく仕事を進めることができます。お互い何を先に、どれだけエネルギーをかけてやるのか、少しの話し合いですぐに了解できますし、相手のやった仕事を見ても納得できることばかりだからです。

対して、優先順位が異なる相手では、度重なる話し合いがまず難航します。ようやく合意したつもりで仕事を始めても、実は一致していないので、「どうしてそんなやり方をするのか」と驚き、モヤモヤとしたものが残ったりします。


ここでストレスをためるよりアサーティブな態度をとるべき、というのが前回のテーマでした。
けれど、表面的な態度としてアサーティブであったとしても、お互い伝わりきらないものもあります。
お互いの優先順位に対する根本的な理解が足りていないということなのです。




つづきます。

最後に、どんな場面でも感情的にならず、相手を不快にさせることなく伝えるべきことを伝えるための、具体的な方法を一つご紹介します。


4つのステップの頭文字をとって、DESC法と呼ばれます。



今日中に報告書を仕上げなければならないとき、新しい上司から初めて、飲みに行こうと誘われた場面を思い浮かべてください。


1) 描写する(Describe)
 :対応しようとする特定の事柄や相手の言動を客観的、具体的に描写すること。
「明日朝一番で報告書を提出しなければなりません」


2) 表現する(Express)
 :自分の気持ちを正確にとらえ、表現すること(I Message)。また、相手の気持ちに共感すること。
「まだ半分くらいしか終わっていないので、私は少し焦っています」


3) 提案する(Specify)
 :相手に提案したい言動、相手に望む動きを明確にすること。具体的、現実的であることが重要。
「今日は遠慮させていただけませんか?」


4) 選択肢を考える(Choose)
 :相手の意見や返事に対する選択肢を用意すること。選択肢は具体的で実現可能なものを用意する。
「来週なら余裕がある日が多いと思うので、よかったらまた誘ってください!」



例にとらわれず、自分なりのオリジナルな言葉で、気持ちや第3の道を表現してくださいね。みなさんで実践すれば、風通しがよくストレスの少ない職場になること請け合いです!



今回のテーマの記事

8.相手も自分も大切にする伝え方
3つの自己表現
アサーティブになれない原因
人権としてのアサーション

次回テーマ

9.相性を考える

前回テーマ

7.アクティブリスニング

消極的自己表現に偏ってしまう人は、自分は尊重されなくても仕方ないと考えたり、自分を押し殺して他人に合わせる行動をとりがちです。これは、アサーション権を使っていない状態といえます。

アサーションの考え方は、基本的人権をもとに、自分と周囲を尊重するものです。

人は誰にでも、次のような権利をもっています。



誰からも尊重され、大切にしてもらう権利
誰でも自分の希望を述べ、依頼してもよい。

誰でも自分の意見を持ちそれを表現することができる。
誰でも欲求を持つことができ、その欲求を表現することができ、それは他者から大切にされるべきである。


自分の行動を決め、その結果について責任をもつ権利
自分の決めたことに対しては、できる限り責任を取れればよい。

自分の決めたことは、他人の責任にしてはならない。

多くのことをどうするか決める権利は自分にある。

相手が望むことを「やってあげている」という不満がたまっても、相手はどうしてあなたが不満に思っているのかわからない。


誰でも過ちを犯し、それに責任をもつ権利
失敗を一度も犯さない人はいない。

失敗はしてもよい。

そのことに責任をとることができる。

「責任を取らなくてはならない」ではなく、「責任を取ることを選択できる」ということ。この人権があるからこそ、成功するまで試行錯誤ができる。


自己主張しない権利
自分のためにならないことであれば、自己主張しない選択肢もある。
大切なことは、自己主張しないことも自分の責任で「しない」と決めたことであり、相手を恨まず、その結果を自分で引き受ければよい。




自分の気持ちや考えを率直に伝えると同時に、同じように相手の言い分をきこうとすることで、自分も相手も同時に大切にすることができます。


アサーションの4つの柱は「誠実」「率直」「対等」、そして「自己責任」です。


誠実、率直、対等というのは、「相手に向き合おうとする自分の気持ち」のことです。自己責任というのは、自分が言ったこと(あるいは言わなかったこと)に対して、どんな結果になろうとも自分で責任を持つということです。

勝ち負けではなく、どちらにとっても気持ちよくいられるような第三の道はあるはずです。ぜひ想像力を駆使して、楽しく探ってみてください。




つづきます。