人として出来ること、専門職として出来ること
カンブリア宮殿という番組で
リハビリテーション専門病院の初台リハビリテーション病院が紹介されていました。
患者一人に各分野専門のスタッフが10人のチームを組むという異例の態勢。
理事長の石川先生の言葉が心に沁みました。
専門職にあるものが最大に専門色を出すことで患者さんに対し最大の力を発揮できる。
とことん専門色を出せば良い。
専門職として誰かの助力になれる。
誰かの灯になれる。と。
僕はゴルフクラブの専門職として誰かの助力に
誰かの灯になれるだろうか。
そして50歳代半ばを過ぎあと数年で還暦を迎える「いい歳こいたオッサン」として
人として
誰かの役に立てるだろうか。
三浦技研 中空アイアン型UT ICL-601
三浦技研より6月24日発売予定の新製品です。
ICL-601
当日は23度のみ発売開始で、20度と18度は9月7日の追加発売予定です。
23度の試打用ヘッドが届きました。
ヘッドサイズ(フェイス長)はCB2007とほぼ同じで、CB2008や1008よりは少し大き目、といった大きさです。
このタイプに有りがちな極端に分厚いトップラインというわけではなく、アイアンセットとの流れで違和感なく構えやすい顔だと思います。
この顔のデザインには三浦勝弘会長の監修が入っているとのこと。素直につかまりやすそうな良い顔ですね。
中空構造ヘッド最大のメリットの一つがソール幅の広さとそれを生かした設計自由度の高さ。
フラットなソール面で接地面を最大に取ってあり、リーディングエッジのカットは大き目に取ってあります。
芝面を踏んで叩いて抜けるこのタイプのソールは通常のUTやFWウッドと同じでボールコンタクトに神経を使わなくて済み、「楽に打てるロングクラブ」にあります。
ボディは調角可能なソフトステンレス、フェイスは反発力の高い455カーペンター鋼。
ヘッド重量はカタログ値で244g。
通常の4番アイアンの標準重さは250gですのでメーカー側ではカーボンシャフト使用で少し長めに組むことを想定しているようですが
私としてはこのサイズのヘッドならアイアンセットと同じシャフトを使って、スイングバランスやライ角の流れもセットに合わせ、長さだけは5番+4/8”の標準より少しだけ長い目(+5/8~6/8”)、というセッティングにすることで違和感なく「楽にジャストミートできて必要十分な距離が得られるロングアイアン」というコンセプトを実現しやすいと考えています。
ソールのビスの重さを出荷時に指定できるので標準の8gから12gに替えてもらいました。実測値で247.5gです。
このタイプのヘッドの恩恵は「アイアン好み派」にとって大きいものですが、なかでもある程度重くしっかりしたシャフトを使って競技などのシビアなゴルフをする方には特に大きいのではないかと思います。
自分自身がラフの伸びた厳しいセッティングでのコースで競技参加した体験から、あの時このクラブがあったらなぁ・・・と思います。
今回はラフからの抜けに強いカーボンの100gオーバーのものを試してみようと思っています。
専用ヘッドカバー付です。
(ピンボケ写真でスミマセン)
エナメル調の高級感のあるカバーです。
ヘッド定価は30000円(税別)。
ご予約いただければ発売当日のデリバリー可能とのことです。
今週末くらいには試打クラブ仕上がる予定ですので是非試打にお越しください!
僕も今から楽しみです!
クラブの重さの重要性
これも自分自身が競技ゴルフに参加して実感したことなんですが
スイングする、ボールヒットする、に於いてやってはいけないこと、
というか、起きてはいけないこと。
それはインパクトに自分が故意に力を「加える」、パワーを「出す」という能動的なパワーの出力。
違う言い方をすると
力を抜かなくてもよい、力を入れなくてもよい状態でスイングできることが、その人が元来持ち合わせている筋力・柔軟力とそのクラブで出せるMAXの飛距離が出せ、しかもミスインパクトによる曲がりがミニマムである。ということ。
これはその人とクラブとの折り合いの話に帰着します。
その折り合いを作る重要な要素がシャフトの重さとしなり性質。もう一つはスイングバランスです。
物理的に「慣性モーメント値」という考え方を当てはめる考え方もあるようですが、プレーヤーとしての実感としてはちょっとある要素が不足しているように思えてなりません。
それはタイミングの取りやすさのフィーリング、という要素です。
重いがスイングバランスは小さめ(ヘッド軽い目)、というクラブと軽いがスイングバランスは大き目(ヘッド重い目または長い目)、というクラブは物理式による計算上は同じような値をはじき出しますが、これを振ったときに人間にもたらす「筋肉の反射のタイミングを取る感覚」(おおざっぱな言い方でフィーリングというものの正体だと思っていますが)は明らかに異なります。
もう少し自分の感覚からの意見を述べると、スイングバランスを少々大きくしても軽いものは軽いので自分のタイミングではない。
止まっているボールを飛ばすためのエネルギーはトップに上がったヘッドがインパクト位置まで走ってくる力が全てです。
トップからインパクトまでヘッドが加速され、その最大速度でボールに衝突したときに最大のインパクトパワーがボールに加わるわけですが、
この「タイミングの合ったインパクト」を高い確率で成功させるためにはトップからのダウンスイング中、人間による「故意のパワーの出力と加力」が出来るだけ少ないことが重要なのではないかと実感しています。
アドレスからテイクバックの始動時
テイクバックが進んで体の筋肉に捻転が加わる間
トップまで上がって身体がその捻転に耐えられるピークに来たとき
ヘッドを振り下ろし始めたとき
ダウンスイングの途中
インパクト時
クラブは端っこのグリップを人間の手で握られていることのみで支えられており、そのために遠心力やシャフトのしなり、ヘッド軌道内で起きるべきフェイス向きの変化、
それらによって生み出される力が大きな抗力なりと複雑な方向性を持って手から人間の体に伝わります。
これは、「動いているものは動き続けようとし(同じ方向の力を持続し)、止まっているものは止まり続けようとする(動かそうとする方向と逆の力が発生する)、動き出すと加速する、という「慣性力の法則」と、ヘッドの重心が手に持ったシャフト軸線上から離れたところにある、というゴルフクラブの構造の特殊性のゆえに起きることです。
これらの抗力は動く物体(クラブ)が軽ければ小さく、重ければ大きい。
その人の筋力に応じた重さのクラブを使うことが大切と言われるゆえんです。
そして、その筋力と重さの折り合いが合った時に
人間は「故意に筋力の出力」をしなくても「自然に抗力に対して必要な筋力を対応的に出力」するだけのスイングが出来る。
この時にその人が持ち合わせている筋力の大きさの違いが発揮されてインパクトパワーの違いになり、飛距離の差になるのだと思います。
そして重要なことは飛距離の差にしか現れない、ということで、曲がるかどうか(=タイミングの良い、フェイス面のずれていないインパクトが出来たかどうか)には筋力の違いは関係ない。ということ。
この視点はどうもぼやかされているように感じます。
このタイミングの合ったインパクトを実現させるのは故意に力を「出した」スイングではなく、自然に力が反射反応的に「出た」スイングです。
重要な要素は「重さ」。特にシャフトの重さです。
多くのプロやトップレベルの技量をもつアマチュアが不調に陥る原因の大きな一つが「クラブが軽すぎること。シャフトが軽すぎること」ではないかという気がしてなりません。
道具で物を叩く、という動作をするとき
例えば釘を打つ、薪を割る、竹をはすに切る、など、ある程度の力を加える必要がある動作をするとき、
その対象物に対して必要十分な道具の重さはタイミング良く効率的にその動作目的を果たすために重要です。
5寸釘を打ち込むために虫ピン用の小さな金槌を使っては金槌の重さを使えず無駄に振り下ろす力を加えなければならず、逆に土木工事で使う杭打ち用の大きなハンマーを使ったのではハンマーを制御するための力を使わなければならない。
どちらも無駄な力が必要で、しかもタイミングよく打つという動作が出来ません。
ゴルフの場合はこの対象物は誰にとっても同じ重さ、同じ大きさのゴルフボールです。
だからその人が一番タイミングよく打てる重さの道具が必要(=重さのフィッティングが必要)なのです。
故意の加力は無駄な力にしかならず、タイミングを狂わせて球を曲げたりヘッドスピードの割には飛ばなかったりという現象の原因になります。
力を加えなくてもよい、力を無理に出さなくて済むスイング。
そのために必要で重要な重さ。
この観点をクラブ業界全体で真剣に見直さないとゴルファーがどんどん下手になっていくと思います。
売れるのは軽いシャフト、軽いクラブ。だから軽いものを開発し発売する。
そしてゴルファーは下手になり、ゴルフが面白くなくなり、人口が減り、クラブが売れなくなる。
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