クラブ職人の徒然草~2 -412ページ目

何度でも言います。言わなくちゃいけない。


この2本のクラブ

同じシャフト、同じグリップ、同じ重さ、同じスイングバランスの双子です。

なのに振り心地はまったく異なります。

市販クラブのチューンナップのご相談で来られた方に軽くワッグルして頂いたり振って頂いたりするとほぼ全員が
「違う!なんでこんなに違うの?」
と仰います。


実は左のPITシールのクラブは当工房が推奨する考え方で組んだもの。

右はほとんどの市販品に見られる方法で組んだもの。

その違いの正体はネック内の詰め物で、右のクラブには市販品に平均的に入っている5.7gの真鍮が詰められています。

例えばこんなの。
これは某国産一流スポーツ用品メーカーのクラブから抜いたシャフトです。

さすがに一流メーカーは一般に汎用される真鍮なんか使いません。
自社専用の釘状のウエイトを作らせています。

このネック内の詰め物(重量物)がせっかく素晴らしい設計と仕上がりを持つヘッドをすっかり台無しにしています。

せっかくのヘッドにせっかくのフィッティングで選んだシャフトで作ったせっかくのクラブなのに。

この話は何度でもします。

貴方のお気に入りブランドのそのクラブが生きるか死ぬかの話だからです。

それはとりもなおさず貴方のスイングが、貴方の上達が、生きるか死ぬかの話に他ならないからです。

正しいスイングで正しいショットをしたときに正しい球が飛ぶクラブでなければ上達しないどころか、せっかく手に入れた上達を手放す事になります。

正しいスイングをすると間違ったショットが出るクラブ、
間違ったスイングで球が真っ直ぐ飛び、このスイングが正しいんだと思わせるクラブ、

そんなクラブを使いたいですか?

「信頼する職人」の連鎖

海の無い山梨県のあるスーパーマーケット

お客さん達が目当ての品物は鮮魚!

日本各地の漁港に契約しているバイヤーがいてすべてお任せ。

店の仕入れはバイヤーが良いと仕入れたもの全部。


丸ままで売り、

一流の職人が握る寿司にして売り、

料理人が調理する惣菜品にして売り、

鮮度が落ちる事なく完売。


お客さまの言葉

魚はここと決めている。

店が自信のあるものしか売らないから安心。

お客さまから全幅の信頼を得る店

それを支えているのは店が全幅の信頼を寄せている目利き職人。

そして社長自ら引き抜いてきた料理人達。


あの店はあの社長が自信のあるものしか売らないから安心。

そう言われる工房になるべく

努力。


主語は常にお客さま。

三浦中空UTアイアンICL-601試打クラブ

先の記事でご紹介した

三浦技研 中空アイアン型UT

ICL-601-23度

試打クラブが完成しました。


シャフトはFire Express DGL-115-Sを挿して見ました。

カット前117g/38.5”ですのでDGシャフトの長さ換算で121~122gになります。

重量級カーボンに有りがちな硬さを抑えた球の上がりやすい設計とのこと。

工房内のトリカゴで打った感触ではファイヤーらしい弾き感·走り感のある振り心地です。

47gのグリップで38 6/8” D-1.5 411.0g 336cpmという大体狙い通りのスペックに仕上がりました。

芝の上で打つのが楽しみです。

DG-S200以上、モーダス125、モーダス130等の重い目シャフトをご使用の方には是非試打して頂きたいクラブです。