クラブ職人の徒然草~2 -414ページ目

The MYSTERY PROTO460ドライバー評価上昇中!

地クラブメーカーの老舗ブランド

 

The MYSTERY(ミステリー)

 

最新モデルのプロト460ツアーリミテッドが好評価上昇中です。

 

全体にIP加工を施し、クラウンはクリアブラック塗装。

 

フェイス面にはスコアラインが刻まれており、

更に冴えた打球感と球のフェイス乗り感を生み出すレーザーミーリングが施されています。

 

アドレスビューでは白いスコアライン部分だけが見える感じになり、フェイス面が小さく引き締まって見えます。

 

アドレスでの集中力が高まることでミート率が上がっているのではないか、とはメーカー担当者の集めた声によります。

 

フェイスの反発規制がまだ無かったころからミステリーのヘッドは冴えた打球音、打球感が特徴でしたが、キンキンうるさい音ではありませんがその系譜を引いているように思います。

 

このヘッドが発売数か月を経て評価が高まってきています。

 

回転数が適正で弾道、球筋が良い。

同社の「飛ぶ」と言われていたひとつ前のモデルよりバンカー一つ分飛んでいる。

などなど。

 

実質体積458ccですが、適度なディープフェイスと丸型のフォルムで投影面積は引き締まった印象です。

 

最近多いのは重心を浅めにしてスピン量が出にくい設計のヘッドですが、

多くの方がスピン量不足に陥って結局キャリーが出ない、

無理にハイロフトにしてスピン量不足を打ち出し角で補い、その結果落下角度が鈍角になってランが出ない弾道になってしまう、

 

など、理論通りには飛んでないという現状が実はあるようです。

 

当工房が扱う各社のモデルの中で

弾道球筋に満足している、十分キャリーが出てランも適当に出ている、トータルとして安定的によく飛んでいる。

 

そう評価を受けているモデルは総じてロースピン設計ではない、というのが現実です。

 

印象としてですが、ロースピン設計のヘッドで飛距離の恩恵を受けられるのは相当ヘッドスピードが出せる方だけではないかと思いますし、実際「貴方ほどのヘッドスピードでもですか?」というくらい、かなりの打力がある方でもキャリーが伸びていく弾道にならないという声が多いです。

 

ミステリーのヘッドは市場全体の価格からみれば高額モデルの部類ではなく、コストパフォーマンスも相当高いと思います。

 

試打クラブもご用意していますので、是非このおすすめヘッドお試しください。

競技ゴルフに参加して感じたこと~2

先の記事で小生の所属するコースの難しさをいくつか挙げました。

 

ここで勝負の分かれ目になるのは何と言ってもアプローチ(ウェッジショット)とパッティングです。

 

実際、北摂・東播・清水の3コース回って東播が最もスコアが悪かったんですが、最もFWキープ率の良かったのも東播で、6/7で86%だったんです。

 

最もスコアの良かった清水は4/7で57%でしたが13パットでした。

 

この差はアプローチの成否の差です。

 

ウェッジは市川のヘッドメーカーさんにお願いして随分試作しました。

 

その中で最も結果が良いと思われ、自分のバッグ構成員に決定したのが先月の記事で紹介したグースネックのウェッジです。

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インパクトでのヘッド(リーディングエッジ)の入射角が鈍角になることと、

ソール面が広くてキャンバーの少なめなフラット目の形状なので芝に刺さらず食われにくいのだと思います。

 

3枚目の写真で分かるように、昨今流行の「ダブルバンス」(ヒール~トレーリングエッジ~トウを面取りして削り落とし、中央が島状になっているソール形状)にはしていません。

 

このヒール側の削り方にこだわりを持って研磨をお願いしましたがうまく仕上げてもらいました。

 

最終的には「自分が正確にインパクトしやすい」と感じる顔であり、「最も抜けやすい」と感じるソールであること。

ウェッジはこれに尽きると思います。

 

写真の最もグースの強いのが「Type-J」

ストレートネック目でダブルバンス形状になっている「Type-C」

丸型で球のフェイス乗りイメージが出しやすい「Type-I」

この3つは非鉄含有物の少ない軟らかい軟鉄素材です。

 

その中間的にややグースになっている「クロムウェッジ」は師匠店と門下店共同で元型から起こした完全オリジナルで、軟鉄と同等の軟らかい打球感とフェイスのダレが少ないのが特徴です。

 

現在、当工房のオリジナルウェッジはこの4モデルですが、きっと貴方好みの1本があると思います。

 

是非一度お試し下さい。

競技ゴルフに参加して感じたこと

今年3月25日付で正会員登録になった三田レークサイドカントリークラブ

 

フルバックから約6850ydですがグリーンはすべて砲台

 

グリーンを狙うショットはほとんどのホールで1~2番手分の打ち上げ

 

グリーンのカラー周りの芝はほとんど逆目

 

グリーンの右か左か奥のどれかのサイドのOBが近い

(そっち方向でこぼれるとOBまで転がり込む危険性大)

 

三好CCなど日本での設計実績の多いJ.E.クレーン氏の設計です。

 

なんちゃってAクラスにいるので4月のスクラッチ競技(2日間のグロスストローク合計)

 

今月のキャプテン杯予選

2つのクラブ4大競技に参加しました。

 

 

ここで感じたことは

クラブは少しだけ人間に勝ってくれているほうが良い。ということ。

 

最も重要なポイントは「重さ」です。

 

人間の方が少し勝っている重さのクラブはシビアな条件下でのプレーには信頼できる道具にはならない。必ず肝心なところで逆玉が出たり、とんでもない方向に飛んだりというミスショットになる。

 

それと、飛距離は基本的に関係ない。ということ。

確実に次ショットを狙うべきところに狙っていけるポジションにあれば230ydだろうが260ydだろうが大差ない、ということです。

 

余程筋力が無い方でない限り、クラブの重さが生む慣性モーメントとシャフトのしなりとヘッドの反発力だけで220ydは飛びます。(実感として)

実際、中学生女子のジュニア選手でそのくらいは飛ばしているんですから。

 

シャフトの硬さは「しなり性質の要素のうちの1つ」ととらえて考えて良いと思います。

トータル的な「しなり性質」として自分の持ち球(スイング)に逆らわないものであれば安心して使えると思います。

 

また、気楽に打てる場面でのショットと競技ゴルフのように緊張感と極限の集中力の下で打つショットではどうしても筋肉の緊張度が違ってくると思います。

この時に「飛距離は損しているかもしれないけど、ガチガチになって振っても曲がらないので少し硬い目を選ぶ」のか、「重さに負けながら振る分シャフトのしなりが感じられる方がタイミングが取りやすい」のかは個人差があると思います。

この個人差とは持ち合わせている感覚の違いとも言えますが、それを生み出す要因としてのスイングタイプの違いもあると思います。

 

人それぞれに筋力は異なりますが、スイングスピードにおいてインパクトパワーにおいて、それは「能動的に発揮する」ものではなく「自ずと発揮されるもの」であり、その時に筋力の差が飛距離差の理由の「一つ」(すべてではない)になって現れます。

 

能動的に発揮しようとしたときにスイングのリズムが乱れ、インパクトのタイミングがずれ、飛距離と方向性を損ないます。

 

自ずと無意識下に発揮されるスイングは感覚としては「全然振ってない。全然力を加えてない。頼りない」ものだと思います。

 

この「頼りない」を無くしてくれて「振ってないけど力を加えてないけどインパクトのタイミングがずれず、十分飛んでくれている」ショットを安定的にもたらしてくれるのがシャフトの役割。

 

その最重要要素が「重さ」の生み出す慣性モーメントの大きさで、これが少しだけ人間に勝ってくれていることだと思っています。

自分が振れる範囲内での上限に近い大きさ、と言い換えてもよいでしょう。

 

もう少し言及すると

シャフトは少し軽い目だが、長いまたはヘッド重量が重くスイングバランスが大きいためにクラブ慣性モーメント(クラブを振るために加えなければならない力量)が大きい。

 

シャフトは重い目だが短めまたはヘッドを重くし過ぎずスイングバランスが小さい目なので慣性モーメントが上がり過ぎていない。

 

こういうクラブも「あり」かもしれません。

実際、前者は男性シニアプロに多く見られ、後者は米PGAの選手に時々見られます。

80-Xのシャフトで43.5”なんてプロもいましたね。

 

ただ、「人間が安定して使える道具」はイレギュラーなセッティングを施すことでプラス要素とマイナス要素の差し引きでちょうど良くなる、というように単純な物理の発想だけでは実現できないと僕は考えています。

 

そういう道具を使いこなして満足いく結果を得るためには、「その道具の使い方」の練習量が相当必要だと思います。

 

クラブのフィッティングにはもう一つ考えあわせなければならない要素があります。

それはその方の「スイングのタイプ」。

 

単純な言い方をすればクラブの重さを使うタイプか、クラブの遠心力を使うタイプか、と言えるのではないかと考えています。

 

同じ人間でもどちらのタイプのスイングをするか、で合うクラブのフィッティングは少し変わってきます。

 

ですが、共通して言えることは「クラブの方が少しだけ人間に勝ってくれている重さであること」。

 

 

現在、日本市場では50g台の軽量シャフトが圧倒的に売れ筋だそうです。

また、どのシャフトメーカーも70g台にはSとXのフレックス設定しかありません。

 

ドライバーの飛距離がもう少し欲しい、もう少し方向とインパクトタイミングの安定性が欲しい、とお考えの方。

 

今お使いのものよりもう少し重いものを試してみられては如何でしょう。

当工房には60g台、70g台の試打クラブが充実しています。

 

 

ここまでドライバー寄りのイメージで書きましたが、これはアイアンにも言えることで、もっと言えばアイアンこそこの話が大切です。

 

アイアンのシャフト選びがスイング作りに(壊しにも)大きく関わり、14本のクラブセットを構築する上でも最も重要な要素になります。

 

 

ひとつの事例ですが、Sさんは関西の某有名コースでハンデ5を維持して競技にも参加しておられる75歳です。

 

20歳代からゴルフを始められ、1~2年前に軽量のカーボンシャフトが入ったストロングロフトのアイアンに替えられてからずっと満足いくスイング感が得られておらず、ショットも不調に感じておられるとのことで、試打していただいたのが

NS-PRO750-R(カット前長さ換算で80g)

NS-PRO850-RとS(同上88gと92g)

NS-ZELOS8-R(同上85g)

島田K’s7001-RとS(カット前93g)

 

ハンデ5とはいえ75歳の方が使うにしては随分重いなぁとの印象の方が多いと思います。が、

Sさんが「これが打ちやすくて(振りやすくて、ではない)良さそうや」と選ばれたのがNS850-RとK’s7001-R。

NS750はちょっと軽くて頼りなく、ZELOSは軟らかすぎてタイミングが取りにくいそうです。

 

最終確認でK’s7001-Rをラウンドに持ち込まれ、リシャフトのご依頼を頂きました。

 

元々、スマートな体型で力みの無い滑らかなスイングで打つタイプですが、「自分で振りに行かず(ガメず)に済む。クラブの重さでタイミングの良いインパクトが安定する。」のだそうです。

 

振りやすいクラブ、ヘッドスピードが上がるクラブ、は軽くしておけばそうでしょう。

ですが、打ちやすいクラブであるかどうかは別物。という好事例だと思います。