クラブ職人の徒然草~2 -360ページ目

三浦技研MC-501インプレッション


今月15日より発売開始の新製品

MC-501

発売に先駈けて7番の試打ヘッドが届きましたので組んでみました。

シャフトはモーダス125-Sの番手軟ずらし。

ちょっと脱線しますが、モーダスシリーズはどのモデルも1番手軟ずらしというのが結構いい味出します。
シャフトによってはずらした途端に全然ベツモノのダメダメになるものもありますけどね。

見た目からも基本的にマッスルバックながらそこに易しさを盛り込んだ設計と感じさせますが、

先ずクラフトマンとして注目するのはそのソールデザイン。

幅と研磨と角度。

芝抜けの良さを容易に予見させる出来上がりだと思います。

個人的にはアイアンヘッドの難易度の80%はソールにあると考えています。


構えた印象は確かにスペックが示す通り小振りではあるんですが、

懐のあるネック周りからエッジの顔が球にコンタクトしやすいイメージが湧きやすいと思います。

また、フェイス全体に占めるスコアリングエリアの比率が多く感じられ、むしろ中央に当たりやすいイメージがあると感じます。


実打した感想は

デザイン通り分厚いインパクト感ですが、やはり三浦らしく芯がボケません。

何より球を強く押し込む当たり負けゼロ感がとても心地よく安心感があります。

そして少し外した時に大きなロスなく球を持っていってくれるスイートエリアの広さを感じます。

それと、やはりシャフト軸周りの慣性モーメントが適切量でストレスなく、かつ頼りなさもなく、フェイスがスクエアに戻るタイミングが掴みやすいと思います。

軟らかいクロムソフト、中間的なツアーステージ、硬いナイキ、の三種類を打ちましたが、硬いディスタンス系のボールでさえ芯に包んだ優しい手応えに驚きました。

硬派なイメージのヘッドを使いたい、でも難し過ぎるのは…
という方、

競技レベルのゴルフでハードヒットにも芝抜けの易しさとラインを出して行きやすい安心感が欲しい、
という方、

どちらにもお薦め出来ると思います。

簡単に言えば見た目に反して結構易しく打ちやすいヘッドですよ。

是非一度試打してみて下さい。

2018新製品 試打が続々



2月に入り、予定していた各社新製品の試打ヘッドが続々と入荷してきました。

今週末までで納品が少し落ち着きますので楽しみにお待ち頂いている試打クラブを組んで行こうと思います。

その1三浦技研MC-501

三浦技研が提案するマッスルバックモデルの進化形その2、と言えると思います。

マッスルらしい顔とサイズの中で分厚い当たり、球質の強さとスイートエリアの拡大という難しいテーマに一定の答えを出していると思います。

このヘッドが見た目に反してかなり実戦向きに打ちやすいヘッドであろうことを予想させるのがソールです。

広さ、形状、角度に工夫が込められています。


その2KAMUI PRO TP501

カムイ(中条)から発売の飛び系アイアン。

このヘッドもエプシロンソールと名付けられた独特のソールのモデル。

芝で打ってどんな抜けをもたらしてくれるのか現場試打が楽しみです。

これは後日リポートします。


その3〜1 Jean Carlo ドライバー
ジャン・バティストの弟ブランドとして今春立ち上げられた新ブランド。

体積数値が出ていないんですが、少なくともアドレスビューの安心感は460ccクラス。

こういう垢抜けたソールデザインはさすがですね。

均整の取れた構えやすい美しい顔もさすがだなと思います。

ヘッドカバーも皮革風でおしゃれな素材です。

その3〜2 フェアウェイウッド

ステンレス製で、フェイスは打球感の良い鍛造ステンレス。

やや小振りな印象で、やはりアドレスに安心感があり、打って行ける感を持てる顔だと思います。

その3〜3 ユーティリティ

こちらもFWウッドと同じステンレス製。

かなり小振りなヘッドで「アイアン感覚の延長で易しく打てる」というコンセプトがよく出ています。

どんなスイング感、球質が出るのか今から楽しみです。

また、一度現物の顔を見て考えたい、というお問い合わせの多い三浦技研北米モデルCB-501とウェッジ。

これもご要望にお答えして試打を作ります。

あらためて組上がったものからリポートしていきます。

お楽しみお待ち下さい!

ディアマナパター試打製作


パター用のカーボンシャフトがシャフトメーカー各社から発売されています。

重さや設計も様々で、しなりがあるもの、無いもの。

今回はディアマナパターのフレックス2.0の試打クラブを作ってみました。

僕自身も3年近く前からカーボンシャフトを愛用していますが、

カーボンシャフトの最大の魅力はインパクトから手に伝わってくる様々な情報の伝達が極めて速くタイムラグが無いことと、

その情報が正確に伝わる事だと思っています。

インパクトの強さと打ち出しのスピード感が距離感になりますが、この情報の蓄積が正確で早い、言い換えれば成功体験の蓄積が早いので安心して打てるパターになっていくのが極めて早い。
それがカーボンシャフトの最大のメリットだと思います。

当工房ではパターシャフトは出来るだけ硬く使うのが師匠譲りの基本方針ですので、先ず先端側からホーゼル孔との適合ギリギリまでカットし、その後必要な長さまでバット側をカットします。

カーボンシャフトが上述のようなメリットを発揮するにはしなりの無い硬い物の方が自ずとトルクも無くなるので適していると思っています。

今回の試打クラブも先端側を2.5"カットしました。


使用したヘッドは布施製作所さんのODAコレクションからTO-01マレットです。

写真左のブルーIP加工です。

因みに右はDLC(ダイアモンドライクコーティング)加工バージョンです。

カタログには通常のブラウンメッキとDLCしか紹介されていませんが、小田さんによるとブラウンメッキはネックを曲げて角度調整するとメッキ割れを起こすとのことなので、このレアモデルにしました。

実物はもっと色の深い黒に近いインクプルーです。

布施さんまで出向いて全てのマレット型を試打させて頂き、当工房としてのODAパターマレット型のイチオシとしてこのヘッドに決めました。

実は同様にピン型のイチオシとしたのもやはりこのTO-01ピン。

ストローク中、テイクバックでもフォワードスイングでもフェイス向きの安定感が素晴らしく、余計なベクトルからくるストレスがほとんど全く感じられません。

パターの距離感が合わない、打ち出しラインが不安定、という方には是非ともお試しいただきたい組み合わせです。