【マクロスF】SANKYO presents マクロスF ギャラクシーライブ☆ファイナル 2025の興奮もまだ覚めやらぬマクロス界隈だけど、8月8日から8月17日までの期間限定で、横浜中華街において「ゴージャス☆デリシャス☆デカルチャイナタウン」の企画が始まっている
現地に行った従妹が企画メニューや購入したグッズ類の写真を送ってくれたけど、金銀りんご的には超時空飯店娘娘フロンティア店でバイトして、そのCMソングまで歌っていた娘娘娘（にゃんにゃんむすめ）ランカ・リー様がチャイナドレスに一番似合ってると思う🍑
でもさぁ……せっかく中華街でやるんだから元祖娘娘娘リン・ミンメイ様にも是非とも登場してもらいたかったよね
（１）アニメ劇場版ではＦΔのクロスオーバーはほぼ無い
この「ゴージャス☆デリシャス☆デカルチャイナタウン」みたいなマクロスＦとマクロスΔのコラボ企画はこれまでも数多く展開されてきて、さらにコンサートやその音源円盤でもクロスオーバーとしてお互いの曲のカバーや、ワンタイムのクロスオーバーユニットが組まれてきたり、またマクロスゲームとその書籍版において両方のキャラクターの共演が展開されてきた……
でもマクロスのＴＶアニメや劇場版において、マクロスＦとマクロスΔのキャラクター同士の接触や交流はこれまでほぼ発生していない……
マクロスΔでフレイアがランカ・リーの『星間飛行』をカバーしたり、過去の歴史紹介場面等の中でシェリルやランカの活躍が伝えられる程度しかない……
もちろん今後の新作マクロスやその劇場版、更にはその後継作品などではF・Δのキャラクターの接触は描かれるはず……
（２）オリジナルキャラクターのネーミングに注目
金銀りんごはこのクロスオーバー展開のパターンに注目している
過去記事でマクロスは古代神話が持つ繰り返し構造、特に北欧神話における輪廻転生的な反復構造を持っている可能性について言及したけど……
このパターンは恐らくテレビアニメやOVA、劇場版などの映像作品だけでなく、ゲームや企画展やライブでの演出、そしてコミック作品や書籍作品、設定資料集なども巻き込んだクロスメディア構造で展開している可能性が高いと踏んでいる……
過去記事で可変戦闘機名とキャラクターの関係について書いたけど、それはゲーム・コミック専用キャラクターのネーミングにも当てはまるはず……
注目したいもののひとつがゲーム作品……
その設定や独自キャラクターのネーミングなどは後のテレビシリーズや劇場版に反映される可能性が高いと予想している……
ギリシャ神話の不和の女神エリスとダンテの神曲のヒロイン・ベアトリスを合わせた『マクロス -Shooting Insight-』のボスキャラや、撃墜王リヒトフォーフェンと同じ名前の『マクロス VF-X2』のマンフレート（小説版Ｆでは電脳貴族のトップに就任）なんかは期待してる……
『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』の舞台となった惑星名称ウロボロス……永遠蛇環を示すこの言葉～これ確変フレイアだよね……きっと……
（３）シェリル～キッス・イン・ザ・ギャラクシー
そしてもうひとつが……
書籍作品や資料集、そしてコミックだと考えている
今回の記事ではそんなコミックに注目したい!!
それが……
『シェリル～キス・イン・ザ・ギャラクシー』
劇場版マクロスＦ虚空歌姫～イツワリノウタヒメ～
この作品は『劇場版マクロスF 虚空歌姫～イツワリノウタヒメ～』をモチーフにした小山鹿梨子先生のコミック作品、2010年5月28日発売の講談社『別冊フレンド増刊 別フレ2010』7月号から連載開始……単行本としては全４巻で完結
電子書籍版もあるのが狭い寮暮らし人間にはありがたいかな
タイトルネーミングは……“刺激的な恋”というカクテル言葉で有名な「キッス・イン・ザ・ダーク」～に由来してるんだろうね
もちろん未成年である私は飲んだことが無い💦
劇場版をモチーフにしたと言っても、各種設定や展開は全く違い、タイトル通りにどこまでもアルシェリ路線を追求した“少女漫画”
物語は主人公シェリルの目線中心で、あとグレイスが最期まで“白グレイス”だから、アルシェリ勢には嬉しい展開かも
ただストーリーは大きく違うし、しゃべるバジュラも全然違うし、少女漫画だけあって恋愛描写・心理描写が中心で、戦闘シーンは少な目かな……
ガリア４でマオ・ノームやランシェ・メイたちがバジュラに襲われて死亡する場面が描かれている珍しい作品かも知れない……
（４）エラトー音楽学院のライバルたち～リリス・マリア・ローザ
まぁこのコミックを読んだことがある人はどうしてもランカとブレラの関係に
となってしまう可能性が高いと思うけど、金銀りんごが注目したのはそこではない!!
私が注目したのはテレビ版・劇場版には登場しないキャラクター
ギャラクシーのテロリストに両親を殺され、間一髪脱出してスラムを彷徨うシェリルをグレイスが保護、その後、シェリルは歌手になるために「エラトー音楽学院」に入学するんだけど……
そこで同じ学院生である三人の少女と出会う……
それがマリア、天城リリス、ローザ
特に大注目が真ん中の天城リリスの存在
首席の優等生である天城リリスは歌舞伎役者15代目天城炎十郎の娘である血統書付きエリート、でも「歌舞伎に女は不要」という父親の思想からエラトー音楽学院に預けられたという不遇な現実がある……
あと天城一門のライバルである早乙女一門の矢三郎に片思い中という少女漫画らしい設定が、その後のシェリルとアルトの恋愛関係の進展に大きな影響を与えることになる
あとの二人、マリアとローザは姓も分からない腰巾着的モブキャラだけど、ギャラクシー有数の軍事企業の令嬢でありながら両親離婚の余波を喰らってエラトー送りにされてしまったマリアと、借金返済に困った親によってエラトー学院に売られてしまった没落貴族令嬢であるローザという、いずれにも不遇な来歴があったりする……
当然、狭き門である芸能界やオーディションにおいて、三人とシェリルはライバル同士であり、また三人ともインプラント手術を受けていて強化されており、エース格リリスに心酔しているマリアとローザは、新参者でありインプラント・フリーであるシェリルに対してアタリがキツイ
（５）シェリルの“真なる友・心の師匠・守護女神”になった天城リリス
当の天城リリス自身はすぐにシェリルの非凡な才能を見抜き、正真正銘のライバル候補としてシェリルを叱咤激励応援、シェリルにとっての“心の師匠・真なる友”となる……
ところがオーディション会場におけるバジュラの襲撃からシェリルをかばって死亡する……
しかし彼女は死後も、シェリルに勇気とスピリチュアルな守護を与え続ける女神的存在になるという、本作におけるランカ様以上の超重要キャラクターなんだよね
天城リリスと出会えたからこそシェリルはここまで来れたみたいな……あの強気なシェリルが頼りにする姉弟子の如き存在
もちろんこんなキャラクターはアニメにも劇場版にも出てきていない……
でもシェリルが演じる複数の神話キャラクターから推測すると……天城リリスに相当するキャラクター……シェリルにとっての正真正銘のライバルであり、同時に頼れる姉のようなキャラクターは登場する可能性が大いにある
そして……もしかすると……そのキャラクターは既に密かに登場している可能性すらある……
（６）リリス・マリア・ローザ…聞いたことあるよね!!
神話や神秘主義にある程度の知識がある人なら、リリス・マリア・ローザと聞けば、関連する神話伝承をすぐに思いつくはず……いずれもこのブログの過去記事で取り上げている神話キャラクター
- リリス⇒ユダヤ教神秘主義におけるアダムの最初の妻リリス
- マリア⇒イエス・キリストを処女懐胎を経て出産する聖母マリア
- ローザ⇒“Rosa di Sharon・シャロンの薔薇”である救世主イエス・キリスト
しかも、それぞれを演じるマクロスキャラクターが『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』終了時点で揃っているはず!!
- リリス⇒“未来はオンナのためにある”赤い目のフレイア
- マリア⇒星の子を処女懐胎で産んだ緑の目の聖母フレイア
- ローザ⇒シャロンから生まれた薔薇・星の子ちゃん（星の歌い手）
参照過去記事!!
なぜ二人のフレイアの片割れである赤い目のリリスが重要かと言うと……
ユダヤ神秘主義伝承におけるアダムの最初の妻リリスの起源を辿ると、実はユダヤ教やキリスト教ではなく、それよりも数千年古いメソポタミア神話やメソポタミア伝承の女魔神リリトゥ（リリス）に行き当たる
（７）リリス＝ラマシュトゥはメソポタミア神話の最高神の娘だった
メソポタミア伝承の女魔神リリトゥ（リリス）は、過去記事でも取り上げた映画『エクソシスト』にも登場する古代メソポタミアの風の魔神パズズのライバルであり（一部で妻とも言われる）、最高神である天空神アヌの娘でありながら天界を追放された大蛇の堕天女神ラマシュトゥと同一起源を持つ可能性が指摘されている
そして恐らくこの最古の堕天女神ラマシュトゥが後の時代に生まれる堕天使ルシフェル・反逆者サタン伝承成立に大きな影響を与えたとも言われている
ところで天空神アヌの娘と言えば……一番有名なのがイシュタル
ライオンの金星女神イシュタル
女神イシュタルも自らの意思で冥界下り・堕天した女神として有名であり、また金銀りんごが「バーニーの浮彫」のイシュタルと同一視しているノーザンクロスの鷲ライオン神アンズーは、最高神に対して「天命の書板」を盗み出して反逆を起こした反逆神である（イシュタル造形はアンズーの擬人化・アンズー娘だと予想している）……
厳密にはメソポタミア神話は数千年もの長い歴史を持つメソポタミア地域で生まれた各種神話の総称であって、学術的にはラマシュトゥとイシュタルは無関係とされているけど、二人は共に最高神アヌの娘であることは神話的事実として確かなこと……
つまりラマシュトゥ（リリス）とイシュタルは姉妹ということになる……
（８）リリス＝赤い目のフレイアはシェリルの魂の姉
おそらくユダヤ教・キリスト教における金星の堕天使ルシフェル・反逆者サタンの成立には、このメソポタミア神話の二人の堕天反逆女神姉妹の伝承が強い影響を与えていると金銀りんごは考えている……研究者でも同じことを考えている人も少なくない……
マクロスΔの企画が走り出したのは2014年あたりだから、まだテレビアニメ初登場の緑目のフレイアも、『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』のビジュアルポスターに登場した赤い目のフレイアも、『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』で登場した星の子ちゃんも、まだ影も形も無かっただろうと思うけど、すでにこの『シェリル～キス・イン・ザ・ギャラクシー』の時点で大枠の構想は決まっていたと予想する……
おそらくマクロスの続編では、鷲ライオンの女神シェリル・イシュタル・アンズーと大蛇の女神である赤い目のフレイア・リリス・ラマシュトゥの複雑な神話的姉妹関係をモチーフにした展開が期待できるかも🍎🦁🐍
き～みはだれとKissをする❓
シェリルがキスをするお相手は案外、赤い目のフレイアかもしれない💋
（９）ボスキャラ・スルトにも注目
あともうひとり注目したいキャラクターがいる
それがラスボスであるスルトという女性……ヘアスタイルが凄い🤣
北欧神話に詳しい人ならスルトという名前に覚えがあるはず……
北欧神話における世界創世神話に登場し、またラグナロクにおいて神の国アスガルドはじめ世界を焼き尽くす終末の「炎の巨人スルト」🔥
John Charles Dollman が描いたスルト
from wikipedia
北欧神話の創世物語では焦熱極地ムスッペルヘイムの炎の巨人スルトが発する熱気と、極寒極地ニブルヘイム由来の冷気がぶつかって世界が誕生するという、まさにワルキューレ楽曲『絶対零度θノヴァティック』の体現者……
でも“炎（fire）と熱気の巨人”と言えば……
誰のことかマクロスファンでは分からない人はいないと思う……
熱気バサラ🔥
このキャラクターの設定や性格もバサラ様の過去や未来、もしかするとライバルかも知れない闇バサラ的存在、バサラが乗り越えなければならい強大な歌魔神などの設定に反映されそうな気がするね🍏
