秋以降、いろいろ忙しくてブログ更新が停滞するかもしれない……泣

 

下矢印下矢印神話バレ注意かもりんご下矢印下矢印

 

 

 

 

 

 

裏マクロス超時空フェスティバルに闇シェリルと闇ランカがやって来る~

そのことについてちょっと書いてみたいかも🍎

 
 
【Yami_Q_ray こそが“光の戦女神”】
 
 
現代人は信者じゃなくてもキリスト教の影響を受けた価値観や道徳観~創造神の次に偉いのが人間~近代人権思想の根本である人間至上主義(人文主義とも言うらしい)が普及しているから、全くそれとは異なる古代異教の神々と人間の関係にはあまりなじみが無いかも知れない……
 
例えば聖書とギリシャ神話と北欧神話、古代インド・中東・エジプト、神話によって神と人間の関係も全く違う……
ギリシャ神話や北欧神話の神々が人間をどういう目的で造ったのか……意外とそれがはっきりと明示されている神話は少ないけど……神々の人間に対する態度でおおよそ察することは可能かもりんご
 
マクロスサーガはそのあたりをプロトカルチャー神話に組み込んで攻めてくると予想してる🤔
 
 
例えば北欧神話の半神半人の戦女神群ヴァルキュリア(ドイツ語: Walküre)ルンルン
古ノルド語表記 valkyrja はvalr(戦場の戦死者)とkjósa(選択する)で構成される~
研究者たちによると元々は北欧・バイキングの女性戦士……古代北欧では女性も戦士として活躍したらしい……の戦死者の魂・精霊を守護神霊として祭祀したこと……
あるいは反対に戦死女性戦士があの世での伴侶を求めて英雄を殺して魂を奪う悪霊になったときの鎮魂……
それに由来の異なる「運命の女神」の神話要素が合わさり、さらに後の時代の英雄伝的脚色が加わって現在の戦乙女ヴァルキュリア像が成立したと言われている……
 
時代を下るほど英雄との恋物語要素を強める美しきヴァルキュリアだけど……
「戦場で生きる者と死ぬ者を選ぶ者」を意味するヴァルキュリアの本来の姿は決して人間の味方ではなく、むしろ英雄に死の運命を与える死神的性格の方が強いガーン
 
“最高神オーディンの娘達”と呼ばれるヴァルキュリア本来の任務は……
最高神オーディンや女神フレイヤの指示に従って選ばれた人間戦士に“英雄的死の運命”を与えて、その魂を回収……
あの世とこの世の境界線にある橋番神ヘイムダルが守護する虹の橋ビフレストを渡り……
神国アースガルドにある最高神オーディンの館ヴァルハラ(神話によっては女神フレイヤの館フォールバングと分け合う)まで運ぶこと……
戦死英雄の魂は対巨人用兵団アインヘリアルの戦士となる……
 
“虹の橋”と言えば『サヨナラノツバサ ~the end of triangle』の歌詞にもあったよね!!
 
オーディンに忠実なヴァルキュリアたちはとっても残酷……
北欧神話原典『ニャールズのサガ』(Njáls saga)では、12人のヴァルキュリアたちが『槍の歌』を景気よく歌いながら、解体した男性の頭部をおもりに、男性の腸を縦糸・横糸にして、剣をシャフト、矢を糸車にして、戦死者を運ぶ為の“はらわたの布”を織る……周囲も彼女たちも血まみれらしい……実はこれ戦死すべき者を選ぶ儀式でもあるんだよね……ガーン泣!!
この布が完成したらヴァルキュリア達は男性の身体パーツで出来た機織り機を完全破壊して、目的を果たすため馬に乗って出発する……
 
この様子でヴァルキュリアが人間の味方ではないことが理解できると思う……汗うさぎ
 
ギリシャ神話にはヴァルキュリアと似た戦場の女神ケーレス(Kēres)が登場するけど、彼女たちは戦場で死をもたらす悪霊で恐ろしい吸血鬼・吸魂鬼として描かれる……
北欧神話の代表的女神でありヴァルキュリアの指導的女神として知られるフレイヤも、魔女グルヴェイグとして北欧神話初登場時は独自のセイズ魔法を駆使して魂を操る預言魔術者シビュラ(ギリシャ語: σίβυλλα、英語: Sibyl……おそらくシビルの語源)とされている……
美貌で誘惑し性愛で魂を奪う古代イラン・マニ教神話“光の乙女”なんかも原型は同じかもしれない……
 
映像作品だと『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004)』に出てきた吸魂鬼ディメンター、SF映画『スペースバンパイア(1985年)』、マクロス7(1994年)のプロトデビルン・シビルの“死の接吻”なんかはこの系統……
 
ヴァルキュリアも見た目が眉目秀麗なだけで、血まみれの彼女たちの実態はあまり変わらない……びっくり汗うさぎ
 
 
 
逆に多くのアニメ・ゲームの美少女キャラ大好き人間が思い浮かべるような強くて優しいヴァルキュリアは……
実は最高神オーディンの命令に従わない裏切り者のヴァルキュリアだったりする……
その中でも最も有名なのが戦死させるべき英雄を助けようとしたヴァルキュリアエース・ブリュンヒルド……
彼女は神罰を喰らって神格を剥奪され、眠り刑に処され、その後も悲劇の運命を辿ることに……おそらくそれが眠り姫シェリルのモデル……
 
神話によっては英雄の恋人や妻として登場するも、オーディンから罰を受けないヴァルキュリアもいるけど、これは英雄たちに肩入れすることで、戦争を激しいものにして、より多くの戦死英雄を作り出すためのオーディンの策略が背後に見え隠れしてる……
 
戦死者を運ぶ途中で虹の橋ビフレストで橋番神ヘイムダルに出会うワルキューレ
Lorenz Frølich(1906)
 
神の国アースガルドでは同じくサヨツバの歌詞にもあった……
“光の鎧”を纏った最高神オーディン
が君臨しているニヤリ
 
私の知ってる史料では“光の鎧”を着ているのはオーディンだけで、ヴァルキュリアはむしろ血まみれの鎧という表現が目立つ……
 
そしてオーディンは巨人族との最終決戦ラグナロクに備えるために直属軍アインヘリアルになる戦死英雄の魂をより多く集めたいと思っている……つまり……
 
最高神オーディンは
人間は戦争に励んで
多くの英雄が生まれ
戦死することを願ってる
 
……そして……
 
ヘイムダルがいる側が“光の国・神の国”であり
Yami_Q_rayこそが“光の世界”の存在
 
……北欧神話的にはそうなるかな……キラキラ!?
 
でもその神の国が人間にとって天国なのかどうかは怪しい……少なくとも極楽ではないはず……びっくり
アインヘリアルとなった元人間戦士は日々激しい軍事訓練に励むことになる……如何なる怪我も翌日には治るし、飲食に不自由なく、ほぼ半裸のワルキューレに接待してもらえるから一部の人にとっては天国かも……例えば戦争とカナメ愛しかないメッサーとか……🍎ニヤリラブラブ
 
そもそも北欧神話世界では天国に相当する神の世界に行けるのは戦死英雄と何故か処女だけ……
平和に暮して死んだ者は「藁死」と呼ばれ神々の役に立たなかった者として悪人と共に冥界ニブルヘイム・ヘルヘイムの極寒地獄に送られることになる……
 
実は“戦争礼賛” “戦争こそ自由” “平和は堕落” “正義・法は自由の敵”とみなす傾向はギリシャ神話やインド神話にも似通った傾向が見られたりする……
どちらも「掟・法・正義の女神」の失脚や「法・正義と自由の戦いでの自由陣営の勝利」が描かれた物語がある……
Sv-303のペットネームにもなったインド神話の太陽神ヴィヴァスヴァットの物語も“正義の光”の眩しさに耐えられなかった神々人類に対して、太陽神が正義を弱めて武器をもって争う自由を与える戦争肯定のお話だったりする……
 

あと北欧神話では最高神オーディンとヘーニル・ローズルの三神(原典によりオーディン・ヴィリ・ヴェーの場合もある)によって、人間は樹木から創造されるんだけど、その創造目的のひとつが軍事用途……

 

人間はラグナロク決戦対巨人用部隊

アインヘリアル軍戦士として作られた

 

オーディンが大切にしてるのは

アース神族であって人間ではない

 

マクロスサーガでは戦争とは無関係の文化を持たないように設計されたゼントラーディ人なんかはそれに相当するかも🍎

さらにスチームパンク・並行世界・サブユニバースなんかもあてはめると……

 

複数のサブユニバースを支配する最高神オーディンは……

他の支配神との争いに勝利するため……

各宇宙で戦争を巻き起こし英雄の魂(ルン)を集めようとしている……

ロイもガルドも金龍もブレラもメッサーもキースも……柿崎はどうかなぁ……汗うさぎ

そのために各宇宙にヴァルキュリアを派遣している……

……なんて可能性もあるかも……

 

 

でもこのアインヘリアルに選ばれるのは勇猛な戦死英雄のみ……

 
ニブルヘイムやヘルヘイムに送られた
「藁死者」の魂はどうなるのか??
 
 
これはまた別の記事で書きたいかも🍎
 
なんか善悪の価値観がひっくり返るお話になりそうで、新作マクロス楽しみになってきましたびっくり!!