BS日テレでTV版「マクロスΔ」の再放送が始まってるよ!!
毎週木曜日の23:30から二話連続放送
テレビアニメ版のマクロスΔ……
その総集編ともいえる劇場版マクロスΔ「激情のワルキューレ」に採用されなかった部分……一部は続編たる劇場版「絶対LIVE!!!!!!」に引き継がれたけど……私の妄想ではサブユニバースを巡る戦いが展開されると妄想中の後継作品に組み込まれそうな気がする……特にラストシーン
そしてファンはそれをオマージュシーンと呼ぶ……ことになるかも…
今回も神話バレ注意です
今回はマクロスΔの舞台になっているウィンダミアと北欧神話・世界樹のお話…
そもそもウィンダミア(Windermere)と言うネーミング……
おそらくマクロスΔではウィンダミア人が“風”を重要視する文明文化を持つところから“Wind(風)”という英単語を当てはめた可能性は高いけど……
実は同じ地名や湖がイギリスに現存する……
それがイギリス最大の自然湖であるウィンダミア湖……
イギリス湖水地方国立公園に指定されたエリアにある風光明媚な湖
その語源前半は古大陸ゲルマン語の人名「Wīnand」や古ノルド語の人名「Vinandr」に由来……そして語源後半(mere)は古英語で“水が貯まったところ”や“湖”を表す言葉だったらしい……
だとすると……マクロスΔのウィンダミア王国は「風と水の王国」という意味かも
「風」は……ちょっと自信ないけど……女神フレイヤの父親・海と風の神ニョルズ由来かも🍎……
北欧神話女神フレイヤの魔法の首飾り「ブリージンガメン」の名を冠するブリージンガル球状星団には……猫・魚・海・アルブヘイム他……女神フレイヤ・兄神フレイ・父神ニョルズの親子との関連の深さを示す遣い動物の遺伝子操作生物が揃っているから、恐らく“風”も風神ニョルズに由来するものだと思う🤔
そして「水」……ひとつは海神ニョルズ由来だと思うけど、それ以外に北欧神話における「世界樹ユグドラシルとそこに湧く泉」の重要性を反映したものかも……🍎
そもそも世界樹ユグドラシルとは何か
実は北欧神話に於ける世界の構成は……球体ではなく……
世界は超巨大なトネリコの木
世界樹ユグドラシル
……で出来ていると考えられていたらしい……
戦闘艦シグル=バレンスやモルク・ラプラミズのデザインも世界樹ユグドラシルとバジュラクイーンの合体させた感じかも……
世界樹ユグドラシル 英語訳『スノッリのエッダ』(1847)の挿絵 wikipedia
この大樹については、バリエーション豊富で矛盾だらけな北欧神話伝承とテキストの内容から、昔から多くの絵師さんが様々なデザインに挑戦してたりする……
まず天井は原初の巨人ユミルの頭蓋骨で作った「天」があって、そこでは太陽神ソールと月神マーニの乗った馬車が魔狼に追いかけられてグルグル高速で回ってて忙しい……
忙しい二人に変わって夜の神ノードと息子の昼の神ダグが夜昼を管理する……
狼の追いかけられて逃げ回る太陽と月……ごめん…ちょっと笑っちゃった…
でも時を刻む速度が速いということを表現しているのかも
そして大樹の天辺には金鶏がとまってて、一番底の根では凶悪な蛇が根を齧ってて、さらに四頭の凶悪な牡鹿が樹皮を食べているせいで、世界樹にもかかわらず非常に弱っているという不安な設定だったりする……
そこで大樹が枯れないように女神ノルンが毎日アースガルドにある「ウルズの泉」の神聖な水を根にかけることで命脈を維持しているという際どい状態……
そしてその世界樹は現実の樹木と違って上から大きく三層に分かれてて…そこに…
全世界を構成する「九つの世界」がある……
…ということが一般的に知られている…
そして世界樹ユグドラシルには以下のような世界・国がある……
第一層
アースガルド
アース神族の国、北欧神話のメイン舞台
ヴァナヘイム
ヴァン神族の国、女神フレイヤが生まれた魔法に秀でた謎多き国
近親相関がデフォルト
光の妖精の国アルブヘイム
フレイヤの兄神フレイが支配する妖精の国
第二層
ミッドガルド
人間の国、「進撃の巨人」の城壁のモデルになった高い壁で囲まれている
「指輪物語」の“中つ国”は直訳かも🍎
第二層~第三層
ヨトゥンヘイム(ウートガルズ)
巨人の国、人間の国ミッドガルドの壁の外側・海沿いの地域
巨人にはアース神族に敵対する巨人が多数派だけど一部に穏健派もいる
アース神族もヴァン神族も巨人サイズだから神と巨人の違いは不明
ニザヴェッリル・スヴァルトアールヴァヘイム
小人の国と呼ばれるけど黒い妖精とも呼ばれる工作技術に優れたドワーフの国
第三層
ムスペルスヘイム
原初からある南の果てにある炎の国、炎の巨人のみが住める灼熱国
ニブルヘイム
原初からある北の果てにある氷の国、老病事故死者と悪人の魂はここに送られる
ロキ(ハヤテ)の娘ヘル(星の子・闇フレイア)が管理している
ヘルヘイム
ニブルヘイムの更に奥地にある女神ヘルの直轄地
ヘルの館エーリューズニルがある…極寒ニブルヘイムより暮らしやすそうw
バリエーションはあるけど……おそらくこんな感じに分類できるかも
でも実際に資料を辿ってると8~11の国・世界に分かれてたりして、その境界ははっきりしない……第一層の国以外は、それぞれの国が第二層にあるのか第三層にあるのか、それとも二層にまたがっているのかイマイチ分からない……
実は上記の北欧神話の世界構成として一般的に知られる「九つの世界」は、北欧神話古典『詩のエッダ』に含まれる「巫女の予言」というエピソードに書かれているもののみ……
それ以外に「九つの世界」という言葉が使われているのは北欧神話古典『古エッダ』に含まれる「ヴァフスルーズニルの歌」の一節と北欧神話古典『スノッリのエッダ』に含まれる「ギュルヴィたぶらかし」の一節のみ……
この2例では「九つの世界」は冥界の数として説明されてたりする……
初めに紹介した「巫女の予言」についても文脈的に地下世界を「九つの世界」と呼んでいるとも解釈できる微妙な表現だったりする……
つまり従来考えられていたように「九つの世界」は世界樹にある全世界のことを指し示す言葉ではなく……
地下世界・冥界が9つの世界に分かれている
……ことを示していると考える研究者も少なくないらしい……
この一般論とは異なる学説……マクロスサーガに応用されそうな気がする……🤔
マクロスの各シリーズでドライブしてそうな神話内容だとおそらく……
サブユニバースは複数の陣営に分裂してる気がするから……
それどころか第二層の人間国ミッドガルドや巨人国・小人国が現宇宙だとすると……第一層も第三層も……アースガルドもヘルヘイム他も全てサブユニバース……プロトカルチャーも元々はアースガルドに相当するサブユニバースや次元断層で遮られた宇宙からやって来た知的生命体なのかも
あと他にも重要なことが色々あるけど……例えば……
Lorenz Frølich(1906)