今回の記事は「劇場版 マクロスF 恋離飛翼～サヨナラノツバサ」から
Ｆメインの記事は初めてかも🍎
実は私の初マクロスがこのサヨナラノツバサ
古参オタ家族の大姉さま（叔〇様と呼ぶとミレーヌ様のようになるのでこの尊称を使用しております）の家に遊びに行ったとき、Blu-ray鑑賞会で宣教されて……入信
たしか二泊三日で、イツワリ・ゼロ全部・プラス劇場版・FB7・愛おぼ・激ワル観て、家帰ってから借りたDVDでテレビ・OVA版観たんだよね……
私アニメはあんまり見ない子だったから、どっぷりマクロスに漬かって帰ってきたから両親がビックリしてた
でも……このとき思ったんだ……FB７は全然わかんないって
バローダ戦役の完全新作劇場版をお願いします m(__)m
そんな話は置いといてサヨナラノツバサ
ランカ様とシェリル様はたまに女神フィギュアが出たりするよね
ひとつ前の記事でも取り上げたアマテラス・ツクヨミとか……
さらにその前に出たやつが白い羽の女神フィギュア……ギリシャ神話風🦢
造形から言ってギリシャ神話・勝利の女神ニケで決まりだね
ギリシャ神話では白鳥の羽を持つ女神はニケぐらいかな……あとはみんな下心大ありの男神だから……
頭部と両腕が無くてチョー残念だけどルーブル美術館に収蔵されている紀元前２世紀ごろの「サモトラケのニケ」像はスッゴク有名かも🍎
私も小学生のときに実物見たよ……オッキかった……
スポーツシューズのナイキの名前由来になったり、自衛隊も装備してたアメリカ製地対空ミサイルの名前にもなったりしてる超有名女神
有名な“勝利の女神”だからランシェリにはピッタリ
だとは思うけど……
これきっとマクロス広報お得意の真実に触れるようで触れないフンワリ情報かも
白鳥の羽を持つ女神は他にも世界神話に存在する……
実は北欧神話・アース神族主宰神オーディン直属の戦女神集団ヴァルキュリア（ワルキューレ）のメンバーは、オーディンから魔法アイテム「白鳥の羽衣」を支給されるので全員羽で飛翔できたり白鳥に変化できたりする……
ヴァルハラでエールを運ぶヒルド、スルーズ、フロック
（ローランス・フレーリク、1895年）wikipediaより
羽衣を脱いだ3人のヴァルキュリャ
（イェニー・ニュストレム、1893年頃）wikipediaより
しかも……ランシェリが熱唱するは……
F劇場版の軍艦マーチ「サヨナラノツバサ ～the end of triangle - 」
その歌詞はひたすら
ヴァルキュリアの連呼
虹の橋・光の鎧……内容も専ら“ヴァルキュリア”に関するもの……
つまり……
ランカ様とシェリル様は北欧神話ヴァルキュリアの白鳥乙女として呪歌魔法で戦っていると考えた方が適切かも🍎
呪歌は北欧神話の歌魔法のこと「のろいのうた」じゃなくて「まじないのうた」
そして電脳貴族との闘いの最終局面
ちょうどランシェリの「サヨナラノツバサ ～the end of triangle - 」にのせてアルト様が駆るVF-29デュランダルがバジュラクイーンに突撃するところ
アルト様を妨害するランカ兄ことブレラ様のインプラントチップに変化が……
恐らくこの場面のランカ様は……
北欧神話の予言と治癒の女神・白鳥乙女グローア
この女神様……もしもマクロスＦの歌姫女神オーディションがあるなら即スカウトされてそうな女神様……
なぜなら……
この女神様……北欧神話では雷神トールの頭部深くに刺さり埋まってしまった“巨人フルングニルの激情砥石”の破片を呪歌魔法で除去できる女神様
「グローアの呪文」WGコリングウッド（1908年）
頭に埋まった呪いの砥石を歌で破壊できるなら……
歌でインプラントの除去もできるはず
ランカ兄ブレア様のインプラントを除去できるのは白鳥乙女グローア・モードのランカ様で決まりかも
実は……神話原典では笑い話みたいな経過で激情砥石除去に失敗するんだけど💦……今回は上手くいって良かった……
でもブレア様がトール役なのか……こんな沈着冷静なトールは初めて見た……
まだマクロスが神話劇だと気づく前だったから、雷神トールと似ても似つかないブレア兄様とグローアが結びつかなかったんだよね
ところで北欧神話・白鳥の乙女グローア……
グローアがヴァルキュリアのメンバーであることを明確に示す北欧神話原典資料は無いみたいだけど、白鳥の乙女の呼称から、ヴァルキュリアに関連する上位預言者・治癒者の可能性が高い……
しかも雷神トール負傷時にすぐ呼ばれてるから、主宰神オーディン他から信頼されている女神なのは分かる
このトール治療のときは既にグローアは結婚しているので、ヴァルキュリアを寿引退してたのかも……
神話では破片除去に失敗しているけど、それはトールが気を利かせて行方不明になっていたグローアの夫オーヴァンディルの無事を彼女に教えたから……
彼女嬉しさに舞い上がり過ぎて治療呪歌を忘れたらしい……マジかよ
彼女に関する神話はいくつかあるけど実在の女王をモデルにした別人みたいな派生エピソードがいくつかあるかも……
グローアは夫オーヴァンディルとの間に息子スヴィプダグ……後の英雄……が生まれるけど、グローアは死後も超能力が衰えず冥界からこの息子をめっちゃ助けたりする……
冥界・サブユニバースに行っても活躍するグローアだから、ランカ様もブレラ兄様との再会も有り得るかもね
あと……この英雄になる息子スヴィプダグ……おそらくマクロス世界ではアルト様なんだよね……シェリル様との関係からみると……
つまりサヨツバ熱唱時のランカ様は神話上はアルト様の母親という立場になるかも
これでアルシェリ派は少し安心したかな……でもね……まだまだ安心は早いかも……こちらは別の機会に……
そして……サヨツバの歌詞にもある“虹の橋”ビフレスト……その先に待つのはアース神族主宰神・オーディンの息子であるヘイムダル
……そうあのヘイムダルなんだけど……
はたしてアルト・ランシェリの運命は……どんな展開になるのか
wakwak
ところで……
実は女神グローア、中世以降の北欧での扱いは失礼なことに“魔女”なんだよね……
それはキリスト教にとって土着宗教だったグローア信仰が強力なライバルだったからかも……
治癒魔法信仰だけあって薬草や古代医学治療・神霊的カウンセリングに関する見識が豊かなグローア巫女・ヴォルヴァやセイズコナが民衆の間でも現実に活躍してたらしい……
ちなみにヴォルヴァはハリポタみたく杖魔法を使う巫女でセイズコナはセイズ魔法を使う巫女だったらしい……もちろんどちらも呪歌魔法使い
今の価値観から言うとかなりヤバい傾向もあったみたいで呪歌の中には性的儀式に使う淫歌もあったんだって
現生利益対決でキリスト教が必ずしも優位ではなかったから余計に目の敵にされたたのかもね……
次回もランカ様の記事の予定かも