鎌倉街道中道を歩く第一回 鎌倉~下永谷 その5 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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今は昔、まだ真冬だった2月3日()に、鎌倉街道中道歩きの初回として、鶴岡八幡宮から戸塚近郊の下永谷までの区間を歩いた徒歩旅の記録その5です。

 

今回歩いたルート地図は↓。

歩行距離は寄り道含めて15kmといったところ。

 

その4では不思議な形状の古民家「かまくら陶芸館」を見た後、円覚寺見物を始めたところまでをご紹介しました(↓再掲)

 

この時点でかなり予定していた行程よりも遅れてしまっているし、神社仏閣巡りが主目的ではないのでこちらの円覚寺もかなり駆け足で巡ることにしました。こちらは仏殿。

 

仏殿のすぐ左わきにあった小さめの建物が選仏場というんだそうです。梅を正面に置き過ぎました(^^ゞ。

選仏場というのは座禅の修行をする僧堂で、大変重要な場所なんだそうです。こちらは元禄十二年 (1699) の建立で、伊勢長島城主 久松松平氏松平忠充が大蔵経を寄進すると共に、それを所蔵する場所と僧堂を兼ねたものを建立したんだそうです。

 

ものすごく奥行きのある境内。

 

右側奥にある唐門を通って方丈と庫裏の間にある庭に入ります。

 

ずらっと並ぶ石仏類。

 

真夏寸前の今だとピンと来ませんが、この時期の梅は良かったなぁ。

 

庭を出て、方丈(写ってる建物)の向こう側に進むと池のある庭園に出るのでここで冬景色を激写します。

お寺って冬の景色は結構似合う気がします。

 

奥まで続く参道に戻って進むと、左側に妙高池がありますが、季節柄なのか手入れ中なのか、池の水が半枯れでした。冬で降水量が少なく、谷戸から湧き出す水も少ないのかも知れませんね。

水が満ちているとかなり風情がありそうですが、残念!

 

ちなみに有名な舎利殿は、通常は一般公開していないので、立ち寄っていません。

さて、その気になればまだ見るところは幾らでもありそうですが、そろそろ街道に戻りましょう。

 

あれ?この岩の崖は削ったものですね、、、

してみると少し岩盤を削って境内のスペースを作ったということか。重機の無い時代のそれはたいへんだったことでしょう。

 

境内に案内の道標が!

鐘のある方向を示しているのですね。超ローカル道標だ(^^)。行ってみましょう。

 

・・・と、思ったけど遠そうなのでパス!

鎌倉近辺の鎌倉街道はアップダウンが多いイメージなので、弱気な私は体力保全優先!

 

鐘の代わりにゃなりませんが、大きな切り株など激写して境内を辞します。

 

北鎌倉駅入口辺り。鎌倉方向の道路が完全に渋滞になってきました。車が多いのもそうですが、信号の場所とタイミングが悪いようにも感じました。

まだこの頃9時そこそこくらいなんですがもう渋滞とはいろんな意味でさすが鎌倉。

 

暫くは道沿いに戦後の看板建築などが並びます。

真ん中辺りに写ってる看板建築はファサード 

てっぺんがちょっと段差になっています。

 

さて、ここらで漸くちょっと楽しみにしていた物件にたどり着きました。半年くらい前にブロ友さんのPIASさんが取材していたコーヒーショップ「ジャンヌダルク」。

 

アップで!

そのブロ友さんの記事の頃と全く変わらず、入口上部のテントはボロッボロ。廃業しているようにしか見えませんが、Googleマップで見ると(↓)現役的な表記になってますが、まあそれはないでしょう。

中央右下にオレンジの地図マークがついているのがジャンヌダルク。看板建築の母屋部分はけっこう古そうな住宅ですね。しかも店の後方にはかなりの樹木や、L字型の家屋や、茅葺被せ屋根っぽい大きな家屋が幾つも見えています。

 

ジャンヌダルクの前から20mほど進むと、小さな水路を越える橋に差し掛かります。その名も「十王橋」(鎌倉方向を振り返って撮ったもの)

この十王堂橋、2枚上のGoogleマップのキャプチャを見ると、画面左側中央に「十王橋(鎌倉十橋」とあり、それがこの橋なんだそうです。

 

十王堂橋の下を流れる水路。

この水路は奥まったところで右に曲っているように見えたので、ちょっと街道から外れてその先を見に行きます。

 

おお、My橋に近いレベルのコンクリ橋がいいじゃないですか(^^)。

 

先述のブロ友さんも記事で書かれていましたが、この川は小袋谷川という名前で、こんな細い川でも長い時間をかけて地面を削り、北鎌倉付近の谷間地形を作った偉い?川です。

 

街道に戻ると、生け垣がきれいに整った、しぶーい平屋の住宅があります。

屋根や壁は古いままながら玄関は劣化したのかサッシに変わっていますね。大事に住まわれているのでしょう。

 

街道左側の電気系の工務店のような会社の看板建築を見ながら進みます。

 

その先にまた街道から逸れて、先ほどの小袋谷川を跨ぐ橋が見えたので行ってみます。

手前右側の倉庫がシブいなあ。

 

小袋谷川はもう少し先で川幅が広がり、やがて大船駅近辺で柏尾川に合流します。

ゆくゆくは立派な川になるんだぞ(´;ω;`)ブワッ。

 

そろそろいわゆる「鎌倉圏」から離れててゆきますが、この続きはその6でご紹介します。

 

つづく!