鎌倉街道中道を歩く第一回 鎌倉~下永谷 その4 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

旧街道、暗渠、廃線跡、坂道などの散歩ブログ
最近は殆ど街道がメイン

冬真っ盛りだった2月3日()に、鎌倉街道中道歩きの初回として、鶴岡八幡宮から戸塚近郊の下永谷までの区間を歩いた徒歩旅の記録その4です。

 

今回歩いたルート地図は↓。

歩行距離は寄り道含めて15kmといったところ。

 

その3では鎌倉五山第一の建長寺で、釈迦如来像を拝んだり、重文の唐門を見たところまでをご紹介しました(↓再掲)

 

鐘楼をちゃんと見ていなかったので、行ってみましょう。

 

歴史の重みを直接感じるような外観の梵鐘。

それもそのはず、こちらの梵鐘は、建長寺創建当時の数少ないい遺品で、建長七年(1255)、鋳物師物部重光作なんだそうです。

 

今回は寺社見物が主眼ではないので、これで建長寺も一通り見た事にして、境内を辞そうとすると、入って来た時に気づいていなかったさざれ石が参道脇にあったので、通りすがりに激写。

 

時間が経てばこの辺りはクルマの渋滞で一杯になりそうだし、この先にはまだ円覚寺もあるので急がねば!

 

急ごうとしているそばから、街道右側に傷んだ房総スタイルの平屋住宅を見つけました、

屋根も破れて、玄関辺りも傷みまくっているのに、手前右側の塀だけが妙に新しいなあ。

 

傷んだ房総スタイル住宅の斜向かい=街道左側にある第六天社という神社にお参りしようとしましたが、石段が傷んでいるためか、立ち入り禁止。

それよりも鳥居のすぐ左後ろの「安部清明大神」という碑の方が気になります。夢枕獏の小説でちょっと認知度が上がり今年の大河ドラマにも出演中の安倍晴明とはちょっとずつ字が違いますが、鎌倉では数か所同じ碑があるようで、一説には安倍晴明が鎌倉に赴いた事のある証左だ、とも言われるそうですが、どうなんでしょう。

 

更にその先の街道左側に入口のある長寿寺、の手前にある登り坂は、Googleマップでは○に∴の「史跡」マークのある亀ヶ谷坂。

前を行くおっちゃんの佇まいが何やらシブいなあ、などと思いながらちょっと登ってみます。

 

へえ、この亀ヶ谷坂は、『三丁目の夕日』で有名な漫画家、西岸良平のまんが、『鎌倉ものがたり』で取り上げられていたんですね。ほんわりした不思議・軽いホラー的な内容で大学時代によく読んでいた作品です。

 

亀ヶ谷坂の途中で、ついでに長寿寺にお参りしようなどと調子のいい事を考えましたが、こちらからは立ち入り禁止。

 

柵の外からざっと覗いてみます。

 

坂に戻ります。鎌倉時代にここを人力で切り通すのはたいへんだったでしょう。

 

更に進むと道幅も狭くなって、往時の雰囲気が漂ってきました。

先も急ぐし、まあここら辺りまでにしておきましょう。

 

さて、参道正面から長寿寺にお参りしましょう、、と思いましたが、結局入れないんか!

見事な茅葺の山門、潜ってみたかったのでちょっと残念!

 

「湘南クッキー」自販機と、時々見かける自称「豪華な品が当たる」の1000円ガチャ。

何度か「今日こそ一度だけやってやるぞ!」などと思ったこともありますが、そのたび胡散臭くてやめた経緯があります。

 

まだクルマの少ない鎌倉街道中道。ジョギングや鎌倉見物の人たちは減ってきました。

自転車はけっこう双方向で見かけます。もう少し進むと北鎌倉駅のすぐ近くに円覚寺があるので、また人だかりができそうです。

 

さきほど乗って来た横須賀線の踏切を渡ると、、

 

その先の左側にこんな建物が。Googleマップでは何の表記もありませんが、「ごくフツーの家」って訳も無さそうなのでカフェか例えば「ビール+料理」の店とかだったのかな?

 

フジカラーの看板のある、、これは看板建築どころか、プレハブの小屋ですね。

右に見えている家の方がフィルム販売と現像をしていたんでしょうか。現役感はゼロで、自販機営業もやめてしまってます。

 

こちらは房総スタイルの屋根に玄関などの破風がくっついたタイプですね。

半月ほど前にブロ友さんが蓮沼アスリート通りにあるうなぎ屋で、ちょっと近いスタイルのものを紹介されていました。

 

こちらは、、何と表現すればいいんでしょう。こちらから見る限りでは茅葺被せ屋根の住居が通りににじり寄って長屋門にめり込んだような不思議な姿の古民家です。

向かい側斜線のクルマが掃けた瞬間を狙いましたが、右下隅にクルマが見切れている通り、かなり道路が渋滞して、向こう側に渡るのもままならず詳細確認できませんでしたが、帰宅後調べてみるとこちらは「かまくら陶芸館」という施設であり、家の向こうには庭園のあることが分かりました。

 

円覚寺が近づくともう、人とクルマでめっちゃくちゃ。

 

途中で右に曲って、横須賀線の踏切を渡り、円覚寺に向かいます。

こちらは先ほどの建長寺に続く、鎌倉五山の第二位。

 

階段の途中で激写したくなる気持ち、よく分かります!

 

中学・高校の頃、社会科の資料集でも見かけた山門です。

 

圓覺興聖禪寺(えんがくこうしょうぜんじ)が正式な名前なんですね。山号は瑞鹿山(ずいろくさん)です。

 

ここからショート円覚寺見物に入りますが続きはその5でご紹介します。

 

つづく!