出桁造りと看板建築の郷 石岡再訪 その2 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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前回の散策で見落とした建物をすぐに回収しようと、3月13日(日)に再び石岡の街を歩いた散歩の記録その2です。

 

歩行ルートはやや不正確ですが、ほぼほぼこんな(↓)感じです。

 

その1では、勝手に石岡東商店街(仮称)などと名付けてしまった、国道355号=石岡中心部では旧水戸街道の一本東を平行に伸びている通りを南下し、前回の散策でも見た、出桁造り商家の廃墟に再びであったところまでをご紹介しました(↓再掲)。

 

前回の散策で見逃してしまった建物は主に3軒あり、その内1軒はこの道を先まで進んでところにあることが分かっていますが、残る2軒の内の一つはだいたいの住所しか、もう一つは全く分からないという非常にハードルの高い状態ですが、まずは一軒目から行ってみましょう!

 

前回記事のラストで予告した通り暫くは前回もみた建物が続きます。廃業しているであろう出桁造りの商家その1。二階雨どいの右側が破損してしまっていますね。

 

こちらも前回も見た「菅家」の屋号の残る、出桁造りの商家。現役でいてくれるといいのですが、まだ開いているところを見ていません。

 

前回はここまでで折り返してしまい、これより南を4見なかったのですが、やはり渋みのある出桁造りの商家。天水桶が相変わらずいいアクセントです。

 

メインの水戸街道でもないのに出桁造りの商家がめっちゃありますね。こちらは一階のガラス戸の向こうに広い作業台のようなものがあったので、畳とか襖とかを扱っているのかもしれません。

 

こちらも出桁造りの「季節料理 ひいらぎ」。一階右側の青トタンでおおわれている部分には元々魚の生簀でもあったんでしょうか。

 

こちらは「一階の店舗部分を住居仕様に改造しました」的な印象ですね。二階屋根の下の下屋というか庇がちょっと出桁風に見えますが(青い物干し竿が乗ってるやつではなくその奥)装飾的なものかもしれません。

 

おにぎりの河内屋!こちらは二階建ての母屋の二階部分を覆った構造になってるんですね。玄関右側の看板にある「府中誉」は地酒でしょうね。

 

脇道を少し国道方向に進んだところにある「そば処 丸三」は昔ながらの出桁造り商家をリノベした物件なんでしょうね。

 

空地の奥のプレハブ的な建物と脇のバラックが屋根付き通路で結ばれている「なんちゃって長屋門」を草地の奥に見つけ激写しました。

門の両側とも住居或いは物置のスペースなので一応機能的には長屋門に近いと言えましょう。

 

こちらは宇迦魂(うかたまのみこと)稲荷神社。

宇迦魂命は穀物の神様だったのが商業や屋敷の神様に機能拡張したようです。奥で氏子さんが真剣に行事の準備らしきことをされていたので、鳥居の外から拝んで先に進みます。

 

さて、その先にも見つけたのが探していた3軒の物件の一つで、唯一最初から場所が分かっていた

「検察審査会」は「選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が,検察官が事件を裁判にかけなかったこと(不起訴処分)のよしあしを審査」するところなんだそうです。初めて聞きました(ググって裁判所のWebサイトで見つけました)。

 

定義はともかく薄ピンクの下見張り板仕様の洋館じゃないですか。

 

 

こちら側から見ると側面は純和風なんですね。玄関回りの和風住宅さ加減がシブくて良いです。

 

こちらは最近の住宅に偽装していますがこちらに見えている出桁造りなどの木材の古さを見るとかなりの老舗でしょうね。

 

ちょっと遠景で見て見ると手前側は房総スタイルの厨子二階、奥の二階建ては建て増しでしょうか。向かって左側の屋根の構造が複雑になっていますが、もとは手前側が店舗になっている商家だったんではないかと推測しました。

 

そこから更に南に進むと、国道の旧水戸街道と平行したこの石岡東商店街(勝手な仮称)の終点に「富田北向重一面観世音」のお堂があります。

 

観音堂の装飾(彫刻)が見事ですね。後でアップで見ましょう。

因みにこちらの観音堂には鰐口という日本独特の楽器(お寺などに時々ある銅鑼みたいなもの)が安置されているそうです。

 

↓はWikipediaから転載した鰐口の画像です。見たことありますよね。

 

一部咲きの河津桜、、ですよね、これ。

 

カラフルな彫刻たち。竜がみごと!

 

この木鼻は象ですね。動物園にいるゾウではなく伝説上の動物としての象。(遊園地ノキリンじゃなくて麒麟、の感じ)。

私、木鼻のアップ写真けっこう好きな気がします。

 

境内にある老木。あとでググればいいやと思っていたのですが、何の木か情報見つかりませんでした(^^;)。

 

富田北向観音堂のすぐ西(国道寄り方向)に長屋門のある古民家というよりは会社らしき建物があり、さっそくそちらに向かいます。

 

この建物の正体を含めた続きは、その3でご紹介します。

 

(まだつづく)